2015/07/24 のログ
■三枝あかり > 泣いたり、笑ったり。バカみたいだ。
星は星だ。何の意味も持たない。
ただ見上げる人が感情を持っているだけの、無意味なものだ。
時間の流れに振り落とされないように生きていくんだ。
掃除をして、人に合わせて笑って、当たり障りのない友達を作って。
それだけが私と言う人間に許された全てだ。
何も――――何も期待するな。
私と言う命が朽ちて尽きるまで。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」にメアさんが現れました。
■メア > ふぅ……
【右手で顔を抑え小さくため息をついた少女が浜辺を歩いている】
ん…?
【ふと、前方に空を見上げる少女を見つける、こんな時間に一人
こんな所で空を見上げ…よく見れば涙の様な物も見える】
…自殺か?
■三枝あかり > 溜息をつく少女を横目で見る。
目をごしごしと擦っていつも通りの私。
「あ……ごめんね、私通りすがりの生活委員なの」
「夜の浜辺を散歩してたんでしょ?」
「でも君みたいな少女が夜に出歩くのは感心しないな!」
人差し指を振って笑う。そうだ、笑え。
「風紀委員や公安委員の仕事が増えちゃうよ?」
■メア > …変な笑い方するんだね?
仮面みたいで不気味。
【初対面少女の笑顔を見てそう告げる】
大丈夫だってお姉さん、殺人鬼も変態も獲物が欲しかったらこんな所じゃなくて落第街に居るよ。
風紀と公安は…どうせどんな役に立ってないし忙殺されればいいと思うな♪
【ニコリと笑って少し俯く。長い髪でよく見えないが口元を抑えているようだ】
■三枝あかり > 「へ………変な笑い方……?」
今まで自分の笑顔をそう言われたことはなかった。
上辺だけ良ければ誰だって笑ってくれる。
完全な擬態のはずだ―――人間らしさ、とかいう言葉の。
「も、もう! 不気味だなんて失礼な人だなー君は!」
苦笑しながら取り繕う。
手のひらを交差させて×の字を作る。
「ダメだよー、公安委員の人と風紀委員の人は、人を守るために仕事してるんだから」
「役に立ってる立ってないとかじゃなくて…いてくれてありがとう、って存在だよ?」
「君は誰……って、そう言う前に名乗らなきゃね!」
「私は三枝あかり、一年の……あなたは誰?」
最後の言葉に冷たい色が含むことを、止められなかった。
可能性などないのか。所詮私も人間だな。
■メア > 僕って昔から人の顔をよく見てるんだけどさぁ…
お姉さんの顔って作り物感がするんだよね、目の奥が笑ってないって奴?そんな感じ。
【失礼と言われても不気味な物は不気味、と顔を見上げ】
人を守る……公安が今年殺した人間の数知ってる?
あいつらが守ってるのはあいつらの正義であって僕らじゃない。
中にはそうじゃない奴もいるけどさ…そうじゃない奴の方が圧倒的に多い。
必要とあれば誰でも殺すんだからそこらのチンピラよりたちが悪いさ♪
【クスリと笑いながら答える】
あぁ、僕は…僕はグリム、一応偽名じゃないって言っておくよ♪
一応学年では一年生だね…じゃぁ同期だ♪
よろしくあかりちゃん♪
■三枝あかり > 「作り物……ねえ」
その言葉に不貞腐れたような表情を浮かべる。
どうやら嘘を見抜くのが随分と得意な人のようだ。
異能でも、魔術でも、素でも。
気に入らない人種だ。
「作り物の笑顔を持っていない人間がどこにいるのかなぁ……?」
「体面を取り繕わない人なんていないし、なんの憂いもなく半日と過ごせる人間はいない」
「私、間違ったこと言ってる?」
見た目には純真な、満面の笑顔で言った。
「公安が守っているのが彼らの正義であるなら」
「その正義の傘の下に入れ、と言う主張にも偽りはないよね?」
「グリム。あなたは少し聡すぎる」
張り付いた笑顔で言った。
「もう少し愚鈍でいても罰は当たらないと思うけれど?」
■メア > 間違ってはないよ?
別に悪い事だとも言わないさ、けど僕はただ君の笑顔が気持ち悪いって思っただけだよ♪
無理して笑ってるなんて薄気味悪いよ♪
【ただ僕がそう思うだけだけど、そう付け足す】
傘からあぶれたものは切り捨てる、それは公安じゃなくて独裁の方が近いよね?
仮にも公安と名乗るならちゃんと分け隔てなく守ってほしい物だよねぇ♪
馬鹿になったら利用されるだけ、それがここのルールでしょ♪
僕は協力は嫌いじゃないけど一方的に使われるのは好きじゃないんだよね、それに…長生きしたいしさ?
あと…やっぱりあかりちゃんのその笑顔きっもちわるいね♪
【張り付く仮面のような笑を見てそう答える
楽しそうな自然の笑顔を浮かべて】
■三枝あかり > 「私から言えば………どうしても笑えない時に笑えない人間のほうがおかしいよ」
「笑う角には福来る」
「たったそれだけの計算だよ……」
「足し算より簡単な計算を薄気味悪いとは…?」
理解できない、というポーズを取って浜辺を歩く。
「作り笑いもできないお人形さんなのかな?」
可愛いね!と手を二度叩く。
髪をかきあげる。
「公安は分け隔てないよ? ただ、分け隔てなく容赦ないだけでね」
「『公』式に『安』全を守る以上、平等でなくちゃね」
「ただのヒラ生活委員会にだってわかることだよ……?」
表情を歪める。
「人を気持ち悪いと言いながら自然に笑えるの、おかしいよね……?」
「人の輪に合ってないよね……」
「おかしいよね?」
■メア > ハハ、あかりちゃんそれ矛盾してるの分かってる?
どうしても笑えない時に笑うって何?
笑う角には福来る…それって希望を失わずにいれば幸せがやって来るって意味だけど、あかりちゃんの言い方だと
ただ笑って何も考えずに居ようってだけじゃん♪
【嘲笑のような笑みをこぼす】
僕は作り笑いなんて必要ないさ♪
楽しいときは笑ってムカついたら怒る、けど…あかりちゃんはちゃんと笑えるのかなぁ?
【ニタリと笑う、狂気の混じったような笑顔を浮かべる】
公式にってのはどこが出した公式?
それによって意味はいろいろ変っちゃうけど…
ハハハ♪
当然の事を言うのがそんなに変?
僕が本心でそう思ってるんだから笑うぐらいできるよ♪
それに、人の輪って…ハハ、なるほどねぇ…
あかりちゃん、周りにはぶられるのが怖いんでしょ?
■三枝あかり > 周りにはぶられるのが怖いんでしょ?
単純な言葉。しかし、激昂した。
「この………!」
自分が平手を張り上げようとしていたことに驚いた。
子供相手に、理屈で敵わないから暴力を振るう?
それではまるで同じだ。
自分が殺した、父親と。
「この…………!!」
右手を振り上げたまま、涙を流す。
自分の無力さを噛み締めて、右手を下ろす。
自分はどうしようもなく無力な存在だ。
顔を両手で覆う。
もう見たくない。
何も見たくない。星なんか、見たくない。
涙を流した。
ただ、涙を流した。
■メア > っ……
【振り上げた手を見て躱すか防御するか考える。だが…】
何泣いてんのさ……
【自身の顔を覆って涙する少女に尋ねる】
えーと…うん、言いすぎちゃったよ。
悪かったねあかりちゃん…
【ばつが悪そうに謝る、あのまま手を振り下ろしていたらこんな対応は
しなかったが…さすがに目の前で泣かれては追い打ちと言うのも気が引ける】
■三枝あかり > 泣いた。
泣き続けた。
無力な自分を哀れんで。可哀想な自分を演出するために。
それでいい。自分に何の救いも与えられてはならない。
お前は所詮その程度の人間なのだから。
そう自分に言い聞かせて、泣いた。
しばらく泣いてから。
「………ごめんなさい…」
「私が突っかかったから………」
「ごめんなさい………」
「私が……変なこと言い出したから…」
顔を両手で覆ったまま、そう呟いた。
目の前の少女に合わせる顔なんて、あるわけない。
自分のプライドを守るために噛み付いた少女に言い負かされ、今、私は謝られているのだから。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」にギルバートさんが現れました。
■ギルバート > フェニーチェ絡みの事件は収束傾向。
過去二件の出動による功績を認められてか、少年は突然の休暇を与えられていた。
羽休めができるなら気楽なものだったが、生憎と余暇の使い方をまだ知らぬ身。
せめて夜風でも当たろうかと歩いていたのだが……。
「……何してんの、お前ら。」
見るからによろしくない自体ではあるが、雰囲気から得られる情報は多くない。
聞く側としても困り顔である。
■メア > はぁ…
【まさか泣くとは思っていなかった、そんな面持ちで少女を見下ろし】
うん、まぁそれはそうだけど僕も大人げなかったよ。
子供だからそんなこと考える必要はないはずだけど、いつもの調子でやっちゃった
【もう一度少女を見る、先ほどヒラ生活委員会と言っていたが
確かに下っ端なのだろう。そして手を振り上げたことから
異能も戦闘向きではなく魔術もたいそうな攻撃魔法は使えないと推測する】
つまりまぁ…普通のひねくれた女の子…か。
【この島では感覚が狂いやすいが、目の前の少女はどちらかと言うと
島の外に居るような普通の女の子なのだろう、そう考えていると男の声が聞こえる】
んー…何してるように見える?
■三枝あかり > 顔を上げてギルバートを見る。
赤面して俯く。
自分は今、泣いているんだ。
そのことが強烈に恥ずかしくなってきた。
「………何もしてな………何もしていませんが…」
そう上擦った声で答えた。
メアの言葉に顔を左右に振って。
「うん………ごめん……」
「ごめんなさい…………」
謝ることしかできない。
彼女は成熟した精神を持っているのだろう。
ひねた考えを持っていても、そこは理解できる。
だから余計に恥ずかしい。
自分はきっと、彼女に何もできないのだ。
何一つ影響を与えることもできない。
ただの路傍の屑星。惨めな矮星。
■ギルバート > 「質問に答える気がないならそのまま静かにしてくれ。」
「泣いてる子を前にして、その言葉がオレには信じらンないよ。」
メアを一瞥し、あかりの前に向き直る。
ここでハンカチを差し出せるほど小粋な心意気の持ち合わせもなければ、ハンカチ自体もないときた。
できることと言えば話を聞いてやることぐらいだが、残念なことに話術はイマイチときている。
それで諸手を掲げて踵を返すほど、軽薄ではないのが取り得といえば取り得であった。
「三枝だろ。確か。……あんまり喋ったコトなかったけど。」
「怪我は……ないよな。」
「わかるか? オレのコト。」
「落ち着いてくれると嬉しいんだけど。」
■メア > ハハ、静かにしてくださいってお願いするならそれでもいいよ♪
【一言二言男の言葉を聞いてそう答える】
まぁお兄さんの想像するような展開ではないと思うけどね♪
【恐らく彼の中で自分は知り合いを泣かせた悪役になっているだろうなぁと考えながら】
あー、いつまでも謝らなくていいよ。
別に謝られるような事もされてないしさ♪
【あかりから何か被害を被ったわけでもない、と言うより無駄に謝られるのも
好きでもない…と口に出せばまたこの金髪の男から敵意を稼いで終わりなのでそう言っておく】
あ、ところでお兄さん誰?
僕はグリム♪
■三枝あかり > 「……ギルバート…ギルバート・レイネス」
あまり話したことはないけれど、何度か同じ授業に出たことがある。
「怪我なんて………ないよ…」
「ただ……私は………どうしようもない子だから…」
ぽつぽつと言葉を口にする。
そしてメアの言葉。
惨めさと恥ずかしさで消え入りそうになる。
いっそ消えればよかったのだ。
人生は私にとってあまりにも重荷。
■ギルバート > 「何が『どうしようもない』だよ。」
「本当に『どうしようもない』なら、オレなんて無視すりゃよかったろ。」
「無理に泣き止めなんて言わないから、せめて場所ぐらい変えないか?」
「いくら初夏でも風邪ひいちまうよ。」
あかりの細指を取る。
抵抗がなければ、そのまま落ち着ける場所まで移動するはずだ。
そしてメアに視線を戻す。
「アンタも。」
「何に対してヒネてンのか知らないけど。」
「それで誰かと話せるなんてできねーよ。」
「三枝に何かしたとか、そんなのはどうだっていいんだ。」
「少なくともオレは、アンタの態度そのものが許せない。」
「だからオレからは名乗らないし、もう行く。」
「風邪引かないように早めに帰れよ。」
そう言い放つと、三枝の手を取る指先に力が入った。
■三枝あかり > 「あ………」
指を取られて。目元をごしごしと擦った。
笑うな。こんな……こんな優しい人に笑顔なんてしていいはずがない。
でも。
「ありがとう、ギルバート……」
泣き笑いの表情を浮かべて、彼に手を引かれて立ち去っていった。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」から三枝あかりさんが去りました。
■メア > そうかいそうかい、名乗りも返せないような礼儀知らずとは知らなかったよギルバート・レイネスさん♪
【あかりが彼の名を口にしたので名前は分かった】
どうでもいいなんて口に出すなら正義のヒーローごっこはやめな。
どうせなら俺の知り合いを泣かせた事が許せないとかぐらい言った方がかっこいいよ♪
【そう言って二人にひらひらと手を振る】
■ギルバート > 否定する気はあったが、訂正する気は毛頭なかった。
的外れの意見を投げ付けられたとして、それに答える義理はない。
どうせ自分がせずとも、人の輪は異物を弾き出す。
それに異を唱えるのは国から与えられる権利ではあるが、理由を他に求める者に次はない。
場所を移そうが、問題を起こす人間は何処に移ったとしても同じことをするからだ。
彼女が自らの行いを省みたとして、それは自分には関係がない。
ただつまらなさそうに空を見上げ、風景に溶けていった。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」からギルバートさんが去りました。
■メア > ふぅ…
【二人が去っていき姿が見えなくなったのを確認する】
うっ……げほっ…おぇっ…
【膝をつき吐瀉物を吐き出す】
はぁっ…はっ……はぁ…
あぶな……
【あと数分彼らが去っていくのが遅かったらたえきれていなかっただろう】
はぁ……散歩なんか効かないじゃん…
【ここ数日こんな感覚に悩まさている、目眩ともまた少し違う何か気持ち悪い感覚…ただただ不快だ
こういう時には散歩で気分転換などがいい…メアにそう言われ試したものの結果はこれだ】
■メア > まぁ、分かってはいたけどさ……
【気分の問題で済むような事じゃないと内心分かっている
そもそも…本来体を持たない自分が気持ち悪いなんてお笑い事だ】
はぁ、でもまぁ……僕で良かった、かな…
【クスリと笑い、砂浜に座り込む…このまま眠ってしまおうか
そんな誘惑と戦いながらゆっくりと、砂浜に寝転がった】
ご案内:「浜辺(海開き状態)」からメアさんが去りました。