2015/08/14 のログ
アルワルド > カ・エ・ル・ー・ン!……序に国ではありませんよ。僕の居た国はアルクスと言って、国土の大半が砂地に覆われた所でした。
(ドラゴン・ブレスもかくやに声を荒げ、気がつくと立ち上がっていた事に気付いて誤魔化すように咳払い一つ。)

此方の世界で言う「騎士」がどのようなモノであるか、僕は知らないので何とも言えないのですが
カエルーンにおける騎士とと言うのは――……
(……そこからは暫く説明が続く。
夢界と呼ばれる異世界での修行を達成し、魂に魔剣を宿した国家保有の決戦存在。
ある時は国の剣として他国の騎士と戦い、またある時は民の盾として魔物と戦い
大空に飛翔機と呼ばれる翼を広げる勇敢なる者。
――と。)

……と言う存在です。そして、大変困っていると言うのはヒナの言う通りです。
ただ、僕の場合は幸いにして同郷の、ええ、大変な同郷が先にこの世界に来ていたので
まだマシと言えるかもしれません。
(一頻の説明を終え、腰を下ろした所で肩を叩かれ苦笑を返す。)

昼奈 > ………分かった! 分かった!
(赤毛の少女は、ちっちゃいツインテを跳ねさせながら、必死に掌を前に突き出してどうどう、と抑える。
本当はよく分からん! でも、この少年が自分の国と自分の仕事にめっちゃプライドを持っていることだけは、よくわかった。
ここを茶化したらヤバイというラインを理解すれば、は、ははは、と乾いた笑い。
他人に悪戯をするということとそのラインを理解するということは、非常に関連性が深い。)

………………
(更に、長い話が続く。瞳から生気が消え、口から魂が抜け始める。
ながいはなし きらい です。)

ふぅん、……んじゃまあ、なんとかなるはなるけど、ってところか。
………自由に行き来できるようになればいいんだろうけど、それもまた問題だろうねぇ。
(足をぽーん、っと投げ出しながら、気だるそうな表情を浮かべた少女が空を見上げて。
強い力を持っている者は、恐れられるもんさ、という言葉を飲み込む。)

………んで、飛んだり剣出したりビーム出せたり腕だけ飛ばしたりできんの?
(わくわくと瞳を輝かせて、くるん、っと振り向いた。)

アルワルド > 判っていただけたようで何よりで……あれ?ヒナ?大丈夫ですか?目が虚ろになっているけれど。
(肩を揺さぶって茫洋としたヒナを呼び戻し、揺り戻し)

自由に行き来は……恐らく、いえ、少なくともカエルーンとは無理でしょう。
(閑話休題Ⅱ。大変な同郷――アーヴィング・ヴァン・オルブライトは僕からすれば20年も前の過去の人物だ。
仮に行き来が出来るようになったとして、僕とアーヴィングさんが元の時間軸に帰れる保障など無い。
むしろ、異なる軸に飛ばされるのがオチだろう。それは凡そ帰還とは言えない。
だから、僕は頭を振って否定する。)

……で、腕を飛ばすのは無理です。良かったら剣、見てみますか?
通常、街中での抜剣はならぬ事ですが、此処なら……まあ、問題は無いでしょうし。
(瞳に星を宿したかのように煌かせて見詰めてくるヒナに、さらりと言葉を返して立ち上がる。
周囲をぐるりと見回すも人の姿は一先ず、無い。
屋台は勿論連なっては居るし、それぞれに店員がいるのだが
僕とヒナの位置は丁度、それらから見える位置では無かった。

安全を確認してから右手を握り、開き、指を揺らし慣らしてから己が心臓に添うように胸に添える。
其処から引き抜くように手を蠢かすと一瞬の光が瞬き、僕の手には一見すれば刃はおろか
鍔も剣穂も付いておらず黒灰色の柄だけにしか見えない奇妙なモノが握られていた。)

危ないから少し、離れていてくださいね。
(けれどそれも束の間、熱量も質量も無く、ただ光だけが刃であるかのように構成されている
刃渡りにして1m程の不可思議な剣が、最初から有ったかのように揺らめいていた。)

これが僕の剣です。白虹剣ウィスケルフ。魔術の触媒にもなるので結構便利ですよ。

昼奈 > …………はっ!
(揺り起こされた。危ない。このまま砂浜で爆睡して焼け死ぬところだった。)

………ふぅん、そいつはまた面倒だな。
(きっと、明確な理由があるのだろう。それをあえて聞くことはないが、心中を推し量ることなどできやしない。
そういう時に茶化さないくらいの精神性はあるらしく、気だるそうな表情のまま少し押し黙って。
……だからこそ、話題を変えるかのように明るく振る舞うのだけれど。)

えー、騎士っつったら頭の一つ二つ飛ばせるんじゃないの?
……ぁ、でも見る見る。剣は見るっ!
(口からでまかせを言い放つけれど、アルワルドの言葉にぱ、っと目を輝かせて。
………そして、その輝きに負けぬほどの光の剣が目の前に現れる。)

………すっげ。 こりゃ、………私と同じくらいの眩しさじゃん?
(思わず絶句して、………ワンテンポ遅れて軽口を叩く。彼女が軽口を少し遅らせたことが、驚きを物語る。
………その上で、そのまばゆい剣を見つめていると、ほんの少しだけ口元に笑みが浮かんで。)

ありがとさん、面白いもんが見れたよ。
かき氷も奢ってもらったし、次に会うときゃ、お礼の一つもしなきゃね。
(ぴょんこ、と立ち上がってぽんぽんとお尻を払う。赤いちっちゃなツインテが、ひょん、と揺れて。)

……お礼は私でいいかな…?
(赤くなりながらもじもじして、当たり前のように暴投を顔面にぶん投げる。)

アルワルド > さて、どうかな。
(騎士の頭の行方、ヒナと同じ程の輝き。そのどちらにも答えをはぐらかし、面白いもの序に、とカキ氷の空き容器を宙に放る。
次の瞬間、容器は光の剣に断たれ、断たれた容器は断面から解け溶けるようにして地に落ちる前に世界から消えた。)

ああ、これカキゴオリと言うんだね。けど君からのお礼は、ちょっとぞっとしませんね?
(振り払われたウィスケルフは宙に様々な色彩の光を斬衝として残し、くるりと手の内で回ると煙のように消え
軽く息を吐いた所で軽口を放つ。

真実軽かった為、ヒナの爆撃のような言葉に撃ち散されてしまったのだけど。)

………折角ですが遠慮します。
(日差しに眼鏡を光らせて率直に否定。素早く否定。
額を抑えて、判り易く項垂れて……次には愉快そうに喉を揺らした。)

ヒナは面白い人ですね。また何処かで会えるといいですね。

昼奈 > えー? 折角の申し出なのになぁ……?
(なーんて、舌をぺろりと出して笑う笑顔は相変わらずの悪い笑み。片側だけを持ち上げて、く、く、と肩を揺らす。
そのまま甘えるような前かがみの仕草を辞めれば、ぺろりと舌を出して。)

………ふん、面白くしてるつもりはないけど……ま、いいさ。
次に会うときゃ、嫌がってもお礼をねじ込むから覚悟しときな。
(指で銃の形を作って、相手にばぁん、っと。)

…んじゃま、私帰るわ。
大変だろーけど、なんとかなるっしょ。
(背中を向けながら手をひらひらと揺らす。真っ直ぐだなあ、ということはよく理解できた。
………どっちが眩しいのか、わかりゃしない。
おおよそ少女らしくない斜に構えた歩き方をしながら、赤毛のちっちゃいツインテールがふわふわと揺れて、角を曲がって消えていく。)

ご案内:「浜辺(海開き状態)」から昼奈さんが去りました。
アルワルド > 女性からの申し出を断るのが、無粋と言う事は……理解とてしますが
ヒナの場合はちょっと、違うようですから。
(悪い笑みで肩を揺らす少女と、俯いたまた喉を揺らす少年。
傍から視れば熱に浮かされた怪しい二人にしか、きっと見えないのだろうかと埒外な思考、一つ。

ともあれ次を期せる事は、知り合いの居ない僕には有り難いと言えた。)

それで面白いつもりが無かったら中々ですよ。
お礼は愉しみにしていますね。
(背を向けるヒナを一瞥して此方も背を向け反対方向に歩き出す。
去り際に言われた「大変だろうけど」には、お礼も含まれているのだろうかと
思うと、少し愉快だった。)

ご案内:「浜辺(海開き状態)」からアルワルドさんが去りました。