2016/05/10 のログ
ご案内:「浜辺」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
那岐夜車丸汀 > 砂を踏む音がする。ぎりぎり波打ち際を歩いていると思う…ピチャ…訂正、波しぶきが一部かかってしまった。

すぐに足運びが砂浜ギリギリから砂浜の上へと進み、また歩く。

「ここ どこでしょうね。」

ここ最近 砂浜で倒れて起きた場所であったので 何か記憶が蘇るかと思い歩いているが、
思い出せそうにない 過去の自分 過去の記憶。己が何者でさえ。

背に背負っている楽器ケースがあるあたり、己は楽器を手に学んでいたのかそもそも違うのか。

解決する糸口が ない。
さくさくと砂浜を踏む音と繰り返し打ち付ける塩水による波しぶきの音位 人気は無いようだ。

那岐夜車丸汀 > 「何か 弾きましょうか。自分の事は曖昧ですが、曲は覚えているのは何とも。」

歩みが止まった、夜風が髪の毛を揺らすその場において
背負っていたケースを下そうと少ししゃがみケースを開いて楽器を取り出し、
少しばかり準備と調弦をすると まろやかで柔らかい音色を紡ぎ弾き始めた。

浜辺で弾くというのもなかなかのもの、と割り切って暫し弾く事にした。

那岐夜車丸汀 > 一曲まろやかに弾ききり、音色は少し余韻を残し夜風に掻き消えた。
暫く何処とでもない場所を見ているかのようにしていたが、ケースを背負い
楽器本体と弓をそのまま持ち どことなくだが 夜が過ごせる場所へと
浜辺を後にすることにした。

ご案内:「浜辺」から那岐夜車丸汀さんが去りました。