2016/05/17 のログ
ご案内:「浜辺」に頸城 陸さんが現れました。
■頸城 陸 > ざくり、砂浜を踏みしめる。
静かな夜だ。
こういう日はなんとなく出歩きたくなるもので。
ふらふらとしている内に、人気のない浜辺。
「……まぁ、誰もいない、か」
当然といえば当然だ。季節は春で、時刻は深夜。
海水浴シーズン外で、良い子はとっくに寝る時間だ。
「なら、起きてる僕は悪い子、ってことなのかな……」
呟いて、軽く頭をかく。
とはいえ、寝ようにも眠くないのだ。仕方ないじゃないか。
■頸城 陸 > ゆっくり、夜の空気を吸い込んで空を見上げる。
視線の先に浮かぶのは、綺麗な満月。
「月が綺麗ですね、……って何の台詞だったかな」
小さく息を吐いて首を傾げる。
昔何かで読んだ記憶があるが、詳しい事は思い出せなかった。
「……ま、いいや。思い出せないってことは、大したことじゃないんだろうし」
と小さく頷いて、砂を蹴り音を鳴らす。
■頸城 陸 > ざっ、ざっ、砂を蹴り払い、音を鳴らす。
さて、折角わざわざ浜辺にまで来たのだ。
「……何か、して帰ろうかな」
とは言うものの、何も持ってきていない。
手元にあるものなんて、財布と携帯端末くらいだ。
……と、なると。
「……また、叫んで帰る?」
確か前にもそんな事したなぁ、と思い出しつつ苦笑を一つ。
■頸城 陸 > 「……あー、でも。花火とか、やってみたいかも」
ふと、思いついた事を言葉にする。
流石に、今から買いに行くのは無理そうだが。
季節外れもいいところでもあるし。
「……まぁ、一人でやるのは寂しいことこの上ないと、思うけど」
小さくため息を吐いて、言葉を吐く。
どこかで募集でもかけたら集まるだろうか。
等と、腕を組んで考え始める。
■頸城 陸 > 「やー、多分無理、かなぁ」
苦笑交じりに、言葉を一つ。
見ず知らずの人間が募集する花火大会に参加する人なんてまずいないだろう。
普通は知り合いで集まってやるものだろうし。
「あー、逆にこう、友達いない人だけで集まって、花火大会、とか。うん、これなら多分……できそうかも」
言い終えて、絶対盛り上がらなさそうだな、と思った。
開催するのは、やっぱりやめておこう。
■頸城 陸 > 「まー、いいや。今日は、もう帰ろう」
小さく息を吐いて、踵を返す。
花火は、今度一人でこっそりやろう。
そう決めて、帰路についた。
ご案内:「浜辺」から頸城 陸さんが去りました。