2016/08/24 のログ
ご案内:「浜辺」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 夕方の浜辺、海水浴に来た生徒もあまり残っていない時間帯。
沈む夕日をを前にして砂浜に立つ男がいる。
異様な長さのタオルを海からの風にはためかせた男だ。
男は一度振り返り時計塔の方を見る。
一日はあとは夜を残すのみで殆んど終わっている事は時計の針が見えなくても想像がつく。


…男は夕日にもう一度向き直って言った。

「あと一週間で夏休みが終わってしまう!!」

真乃 真 > 真は自分の夏休みの過ごし方に一切の不満があるわけではない。
むしろ、充実していたものだった!

海水浴!バイト!人助け!訓練!人助け!人助け!

凄く充実していた!充実していたが…夏っぽいことは海水浴しかない気がする!
あと一週間!何をするべきか!どう動けばいいか!?やり残したことはないか!?

「うん!何かあった気がするけど思いつかないな!!」

きっと、そのうちに思い出すだろう!
そう、楽観的に考える。

真乃 真 > (そういえば去年の今頃が人生の中で一番迷った時期だったな…。)

去年の夏休みにこの島全体で見れば取るに足らないようなことがあって。
そして、去年の今頃に風紀委員を辞める事を決めた。
迷ったり、悩んだりなんかはきっとあの時期に人生の全ての分を使い切ったのだろう。
後悔も反省もその時に終わらせてしまった。

一切迷わず行ったその結果、風紀委員を辞めた直後くらいはかなり迷走していた感じはする!
黒歴史である!!

「全く!風紀委員だったころはこんな風に夕日を見ながら夏休みの予定を一人決めてるなんて思いもしなかったよ!!」

伸びをしながらそんなことを言う。
大きい独り言である。

真乃 真 > そう、黒歴史。

ごくごく短い間であるが自らを正義のヒーローと名乗っていた時期。
自分ではなれないと思いながらも全てを助けるヒーローに憧れて顔を隠して人助けをしていた時期。
あの時、師匠に出会っていなければ自らを正義のヒーロと呼ぶ男が今もこの島を駆け回っていたかもしれない。

きっと、ヒーローに憧れるのはそれがカッコいいからで
人を助けるのもそのカッコよさに近づきたいからなのだろう
きっと、きっとそうに違いない。

そんなカッコつけたいだけの奴が正義であるわけないしましてやヒーローであるわけでもない。

「おっと!そうだ思い出したぞ!バイトで稼いだお金であれを買おうとしていたんだ!
 いやあ、楽しみだな!」

だから、真は自らを正義だともヒーローだとも思わない。
全ては自己満足なのだ!

真乃 真 > 「うん!一つ思い出すと色々思い出してきたぞ!」

残り一週間の夏季休暇。
やりたいことが多すぎてどこから手を付けるべきか分からない。

しかし、もし出来なかった事があったとしてもどうせすぐ忘れてしまうだろう。そんな事では後悔もしない。
それならばただ全力で楽しもう。
そう思いながら殆んど隠れた夕日に背を向けて砂浜をいく。

ご案内:「浜辺」から真乃 真さんが去りました。