2016/08/26 のログ
暁 名無 > 「よーし落ち着いたかー?
 実のところあんまり長持ちしねえからな、自力でどうにか出来そうならそろそろ離すぞー。」

幾ら潤沢な魔力と媒介が溢れていても、それを扱う術者は非力に毛が生えたレベルの俺だ。
すぐにゆるゆると海水はただの海水に戻っていく。まだ肉体的なスタミナの方があるくらいだ。

「ぜぇ、はぁ……ううん、割に合わねえ。」

焼けそうな程熱を持った頭を抱え、そのまま砂浜に座り込む。
やっぱり霧吹きが出来るレベルじゃないとしんどいのだ。

アリス > 「ふぁーい。
ありがとーございまーす。」

緩やかにおろされて着水。
沖の方を向いてバタ足開始、少しずつ後ろに進んで浜へと戻りつつありました。

無理しない様に顔を浮かせて休み休み。
少しゆっくりだけど無事戻れそうです。
座り込んでる様子は見えてないのでした。

暁 名無 > 「……あー、何つーか」

会話に使っていた魔力の流れもぷっつり切って回路を休憩させる。
思い出したようにタバコを一度口から離し、浜へと近付いてくる姿を確認して思う事が一つ。

「……尻が迫ってくる光景ってシュール過ぎやしねえか。」

きっと周りの海水浴客たちも結構引いてるんじゃなかろうか。
どうにかしてあの子には頭から進んで貰いたいところだが、生憎泳ぐ気は無い俺は体育教師でも無かった。

アリス > しばらくして後ろ向きのあっま砂浜にもどり、足をつけてずりずりと膝立ちになって。

「戻れましたー。ありがとうございまし、た?」

周りの空気がおかしい気がしますけど、理由が解りません。
見てなかったから浜で何かがあったのかも知れないし、と周囲を見回してみます。

「一体なにがありましたかー。」

疑問を小さな声で。

暁 名無 > 「おう、おかえり。」

砂浜で出迎えるのは、足を投げ出してタバコをふかす俺。
それ以外は何だか微妙な、生ぬるい視線。
この何とも言えない空間の中心に居るのは間違いなくスク水姿の金髪少女だった。

「あー、大した事じゃあねえさ。たぶん、きっとな。」

雑な助け方の所為でスク水の食い込みが過激で退廃的になってるとか、その程度の問題じゃないか。
あるいは暴力的なビーチボールが片方零れ落ちそうとか。
……そんな事があるかもしれないし、無いかもしれない。と、俺はすっ呆けながら煙草を携帯灰皿へ放りこむ。

アリス > 食い込みは気にしていませんでしたけど視線がなんだか生暖かくて。

あやふやに困った顔をして。
ちょっと視線の向きを確かめて、追いかけて。

胸、大丈夫。
腰、張り付いてるけど大丈夫。
お尻。あ、ずれてる。
食い込みを指でひっかけて直して。

「大した事じゃなかった、といっても多分逆さ泳ぎが悪いと再発しそうなー。」

再度泳ぐとまたずれる?と原因わかってなくて困り顔。
どうしよー?と三角座りして見上げて見ました。

暁 名無 > 「再発するたびに直せば良いんじゃねえか?」

そんな顔で見上げられてもな、と俺は頭を掻きながら眉をしかめる。
そもそも何であんな泳ぎ方なんだ、とか。
まともに泳げないのか、とか。
三角座りは色々と破壊力高くないか、とかとか色々言いたい事はあれど。

「それでも気になるってんならまずあのトンチキな泳ぎ方をどうにかしねえとだな。
 ……誰か指導してくれそうな人に心当たりとかねーの?」

まあ前に進む様になっても食い込むもんは食い込むだろうと思うけど。

アリス > 「それもそーなんですけどそのたびにこの空気はー」

泳ぎにくいです、といいたげな表情。
泳ぎ方はともかく三角座りはちょこっと計算してやってました。
妄想の妖怪、そういうの理解してます。

「指導してくれそうな人…。
指導はしてくれるけど海に流されそうな先生に心当たりが二人程いました。」

思い浮かべた獲物もとい先生二人を思い出します。

暁 名無 > 「ほう……ってそりゃ指導者として問題だろ、ミイラ取りが何とやらじゃねえか。」

呆れて溜息も出やしない。
とはいえ、自分も泳ぎを教えられそうなな知り合いに心当たりがある訳でもなく。
少し考え込むフリをしながらひとまず当初の目的である目の保養と精神の休養を目の前の少女で果たそうとする俺である。
……流石にちと人として危ない気もしないでもないからほどほどに、だが。

「……まあ、いいか。
 ともかく、その二人に打診してみて厳しそうなら俺も一肌脱いでやるよ。
 こう見えて昔はかなり泳げた方だからな。」

されどそれは昔の話。今は劣化の一途を辿っている。
いや、他の運動に比べて水泳はまだマシな方だけど!

アリス > 「元から体力派じゃない先生なので、イメージの問題なのですけどねー」

体力派の先生に心当たりがあまりいません。
いるにはいるかもしれないけどそんな授業を受けてないので繋がりが薄いです。
お客様にはいたかも。

何か視線を感じるけどおいといて気付いてない振りをして。

「ふーむ。
打診して、駄目とお返事がきたら、海開きがおわりますよ?」

後5日。
連絡往復とその次の連絡で多分終わる気がします。
夏が時間的に。

暁 名無 > 「まあ、体力派となると異邦人の先生方の方がイメージ湧きやすいよな。」

わかるわかる~、と自分を棚に上げる俺である。
学園生活を様々に謳歌する生徒には、何らかの関わりが無いと印象に残らないと言う事をもう一度かみしめた。
まあ授業外でもこうして何らかの接点を持つことを、測り続ければ良いだけだろうけどな。

あどけない顔、アンバランスに実った胸や腰、そしてそれらを包むフィット感溢れるスク水。
………やっぱりどこか倒錯的過ぎねえか、と眼福通り越して心配になる俺である。

「そいつも……そうだな。
 むしろ残り5日しか無いんだ、気にせず泳ぐってのもアリだぜ。
 それとも今から俺がコーチしてやろうか?ん?」

社会の目は冷たいぞ、と自分の首を真綿で絞める様なセリフが口から出てくる。
いや全くその通りだから生き辛い世の中だ。冤罪はんたーい。

アリス > 「そしてそういう先生はあんまり授業を受けないので遠く感じますねー」

遠く感じるのは可愛らしさとかがない先生に限る気がするのは横に置きました。
視線が微妙に雰囲気変わった気がして、アレーと首を傾げて。

「何かあり、
むー。でも泳ぎに来たわけじゃないなら、衣服の問題もあるですよね?
5日ならいっそ海の家だけを楽しんでもいいかもしれないですね。」

目の保養と素材集めと言う本音を飲み込みました。
冤罪回避。

暁 名無 > 「だろうなあ。
 でも一応、案外見た目に反して運動できる先生とかも居るもんだぜ。」

繰り返しになるが心当たりは無い。何せ知り合いがそう多くない。
一応、職場の先輩後輩として互いに名前を知っている、程度の知り合いは居るけれど。
まあ、あとは生徒個人の嗜好だろうし、そんなもんは知らん。知ってもちょっと悲しくなるだけだし。

「俺の服の事か?
 あー、まあ確かに海水で濡れると色々面倒だしな。
 元々海の家や砂遊びでもして水着の女の子眺めてようと思ってきた訳だから持ち金も多くねえし……」

水着を買う金なんて無い、そりゃあもう自分の水着に掛ける金は。
何となく本音が零れたりした気がしたが、こちらはまあそんなところ。

アリス > 「その場合は授業外で相当仲良くしないと解らないと思いますよー?」

それもちょっと心当たりがありませんでした、と首振り振り。
後そう言えば女装させれそうな先生か女性の先生の授業しか受けてなかった気がしました。モチベーション的に多分そう。

「塩残すと選択面倒ですしねー。
海の家に行くなら資金は用意しましょうよ!?
もしくは早食いでお金を節約しましょー?」

5分でジャンボ青汁カキ氷を食べきったらただとかあったような気がする。ないかも知れません。

暁 名無 > 「だよなあ、難しいもんだな生徒との距離感ってのも。」

これには思わず溜息も零れるってもんだ。
夏休み明けの新学期からは少しその辺りも意識して生徒と接して行かないとなあ、と俺はぼんやり考えて。
流石に目の前の少女の趣味嗜好に特化した授業の受け方はどうにもできないし、与り知らぬところである。

「そうなんだよ面倒なんだよなあ、洗濯。独り身だと時間も限られるし……ん?
 たっはははは、心配すんな。小銭くらいなら持ち合わせてるさ。
 早食いは体に良くねえからな、そこまで身を削った節約はしたかねーよ。」

そんな苦行みたいな事は物好きにやらせとけ、と俺は思うのだった。

アリス > 「生徒側も割と距離感計りそこねてるんじゃないでしょーかーとゆーのが2年生になった私の感想ですねー。
特に現代社会の人間じゃない人は。」

付き合い方の文化が違いすぎてまず周囲の環境に慣れるだけで手一杯じゃないでしょうか、と言ってみるだけ言ってみるのでした。

「せめて塩を抜く手早い方法があればー。
小銭があればゆっくりしていけますね。
それじゃあ、私はちょっとお財布をとってきま…。
あれ帰った方が普通に休める。」

気付いてしまった。
今だと水着な人少ないかも知れないし、泳いで疲れたから休んだ方がいいんじゃないかと。
帰ろうに天秤が傾いた

暁 名無 > 「だろうな、もうちょい絡みやすいフレンドリーな先生だって事アピールしてかないと。
 可愛い子とお近づきになれねえな。」

仕事に慣れて来て余裕が出たらそういうところにも手を伸ばそう。
やる事がどんどん積み重なっていく事に危機感を覚えなくもないけど。

「そうだな、溺れかけて思ってる以上に疲れてんだろ。
 ゆっくり休めよ、まだ明日も明後日も夏休みだからな。
 
 おう、そういやビーチボールガール、名前は?俺は暁。一応、先生だ。」

だらだら話に付き合せてしまったし、何なら今度甘いもんでも奢ろうか、と俺はついでに提案する。
目の保養のお礼も込めて、は内緒。

アリス > 「逆に言うと異邦人で幼い子はそういうのにころっと騙されそうで危ない?
閃いたら通報しますね?」

何かお約束のねたが出そうな気がしたので先手を打ちました。
多分冤罪。じゃないかも。

「はーい、そーします。
泳ぐのは今年は諦めました。

えーと、アリスです。現在二年生で2歳です売ってはいません。
それと宅配便やってますのでご用があればー」

笑って冗談を返すように口にして。ついでにお仕事の営業活動。
甘い物は機会があればってことにしておきました。
そしてそのまま更衣室へと手を振って向かっていきます。

暁 名無 > 「まあ、流石にそういう事が無いように俺らの仕事がある訳だけどな?
 やめろやめろ、余計な前科を付ける気はねーぞ!」

冤罪はんたーい。お互い合意の上なら犯罪では無いはず!

「アリスか。二年で2歳……えっ。
 ……あ、ああ、うん。宅配便ね。
 ちょっと人に言えない系通販の配達とかもしてくれるか?」

なんて笑いながら返す。
見た目幼女にするには冗談でも性質が悪い気がするが、何となく感じる人外の雰囲気から、まあ問題ないと……思おう。

ご案内:「浜辺」からアリスさんが去りました。
暁 名無 > 「ふぅー……」

再び懐から煙草を取り出した俺は、一本口にくわえて火を着けるでもなく海を眺める。
まあ此処に来た目的は一応の達成を得たのでこれからまた学校に引き返しても良いが、今はもう少し海でのんびりしたい気分だった。

「昔は馬鹿みてえに海で遊んだけど、最近はさっぱりだったもんなァ~」

こうやって物思いに耽るフリをしてさっき拝んだ豊かなお胸に想いを馳せる。
これからしなきゃいけない仕事へのやる気も俄然湧いてくるって寸法だ。

暁 名無 > 「しかしまあ、夏休みもクライマックス、もう少しビーチで羽目を外す子が居ても一向に構わないんだけどなぁ。」

生憎と観測期間中にポロリ的ハプニングはありませんでした。
……明日も来てみようか、なんて思いながら俺はようやく腰を上げる。
尻に着いた砂を叩いてから、サンダルをつっかけ直してくるりと海に背を向けた。

「……今のちょっと格好良くなかったか。」

ぬふふ、と笑みが浮かぶのを耐えながら独り歩き出す俺。
……ちょっと格好悪い。

暁 名無 > 「さーてとぉ、お仕事もうひと頑張りしちゃいますかッ!」

ちょっとストライクゾーンからは逸れたとはいえ良いものも見れたし。
俺は咥えていたタバコに火を着けると、紫煙を靡かせながら最寄りの駅へと歩き出すのだった。

ご案内:「浜辺」から暁 名無さんが去りました。