2016/08/28 のログ
南雲 海斗 > 「う、うん……大丈夫……」

海斗は海斗で、ほぼしがみ付くような形になっている。
足元の不安さを留以にしがみつくことでごまかしているため、体を意識する余裕がない様だ。

阿曇留以 > どうみても大丈夫な感じはしないが、そこは男の子の意地だろうか。
しがみつく海斗に笑いながら

「それじゃあ、まずは何度かわざと沈んでみましょうか。
沈むことへの恐怖をなくして、パニックにならないようにするためにね。
海斗くん、これからゆっくり体を離しちゃうけどパニックにならないでね。
手は繋いだままで、海斗君が沈んで数秒したらすぐに引き上げてあげるから。
いい?」

沈んでパニックになられると、助けるほうも助けることが出来なくなってしまう。
そのため、まずはパニックにならないように鍛えておこうというわけで。

南雲 海斗 > 「う……うん、がん、ばる」

不安はある。というかかなり怖い。
だが、ここで無理だなんて言ったら留以に失望されそうな気がして、意地を張る。
大丈夫、お姉ちゃんを信じればいいんだ。と自分に言い聞かせ、こくこくと頷いた。

阿曇留以 > 「うん、海斗くんはいい子ね~。
それじゃあ、ゆっくり離れていくから。
慌てず、心を落ち着かせてね。
すぐひっぱりあげてあげるからね」

恐怖で体が固まってしまうならそれでもよい。
暴れられるのがまずいのだから。
海斗を抱きしめるのをやめ、手を握ってゆっくりと海斗から離れる。

南雲 海斗 > 「うん……」

何とか頷き、恐る恐る体を海に沈めていく。
怖くて暴れそうになるのをぐっとこらえ、目をつむって硬直。
これはこれでまずい気もするが、一応暴れてはいなかった。握られている手には、強い力が入っている。

阿曇留以 > 一秒……二秒……、三秒。
暴れる様子が無い海斗に内心で満足しつつ、すぐに海斗を引き寄せて抱きしめ、浮かび上がらせる。

「大丈夫?海斗くん。
はい、深呼吸深呼吸~」

南雲 海斗 > 「ぷはあっ! すぅ……はぁ……」

引き寄せられると、海斗の方からも慌てて抱き着く。
やはり不安だったようだ。
ぎゅう、と抱き着きつつ、何とかすぅはぁと呼吸を整える。

阿曇留以 > 「偉いわ~、海斗くん。
暴れずに、必死に耐えて。
良く頑張ったわね、かっこよかったわ~」

何度も海斗を褒める留以。
海斗に負担がかからないよう、しっかりと抱きしめながら地面のつくところまで後ろ泳ぎで泳いでいる。

南雲 海斗 > 「うん……ありがとう、お姉ちゃん」

流石に、気遣ってもらえてるのはわかる。
でも……今はそれに甘えちゃおう、という気持ちできゅーっと抱き着いていた。
なんせ、海斗的にはかなり頑張ったのだから。

阿曇留以 > しばらくの間、海斗を抱きしめながら泳いでいたが留以の足がつくところまでくると地面をけって海斗の足がつくところまで誘導する。

「はい、海斗くん。
足がつくから一旦休憩しましょ。
良く頑張りました」

優しく、海斗の頭を撫でる。

南雲 海斗 > 「うん、わかった」

こくん、と頷くが、しがみ付いたまま離れない。
もうちょっと……と甘えてしまっているのだ。根本的に寂しがりやで、人に甘えるのが好きなだけあって、こういう状況になるとついつい甘えてしまう。

阿曇留以 > しばらく離れる様子のない海斗に笑みをこぼしながら、頭を撫で続ける。
甘えん坊な弟だが、それが可愛くもある。

「今度もう一回やって、大丈夫そうなら立ち泳ぎの練習をしてみましょうか。
立ち泳ぎさえできれば、とりあえずはどうにかなるからね」

南雲 海斗 > 「うん……ボク、頑張るよ」

こくん、と頷いて、少し惜しみながら離れる。
甘えてばかりもいられない。教えてくれる分は、しっかりと頑張らなくては。

阿曇留以 > 「うん、それじゃ一旦水分補給しにシートへ戻りましょ。
水分補給は怠らないように。
ねっ?」

軽くウィンクをしながら、海斗の手を引いてシートへ戻ろうとする。

南雲 海斗 > 「うん、わかった!」

確かに、水分補給は大事だ。
手を引かれれば、そのまま素直についていく。無茶をしすぎても、基本いいことはない。

ご案内:「浜辺」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「浜辺」から南雲 海斗さんが去りました。