2016/10/08 のログ
ご案内:「浜辺」にノイさんが現れました。
ノイ > 転移荒野から食料(魔物の死骸)を持ち帰り、早速アパートで焼く煮る揚げる等の調理を試みようとしたところ、
近所の住民より苦情が飛んできて大家からバーベキューセットを押し付けられて
迷惑にならない場所でやれと言われた事が始まりだった。
死骸と言っても毒や諸々残っているので毒抜きせずに煮る焼くなりすれば
毒性のある蒸気は出ずとも臭う物が出るのだから苦情が出るのが当たり前である。

しかしノイにはその臭さより毒の中にある魔物の魔力と臓物に秘められた魔力が魅力的である為に
苦情を言われる際に理解出来ない表情を浮かべていたとか。

ノイ > 場所は変わり浜辺。

今日は少し冷えるような季節に浜辺が合わさり尚更寒い。
だがそこに人がいなければなんでも良い。
何も言われなければノイが正義であり真実である。

ノイは持ち運ぶ際にカード化したバーベキューセットを取り出し、叫ぶ

「一人焼肉!」

叫べば叫ぶだけ中身が良くなるかと言えば
精々火力が上がるぐらいなだけでそういう訳ではない。
ただ叫びたかっただけ、というのと
結果はどうあれカード化したものを取り出す際は叫ぶと自分ルールと設けているだけである

バーベキューセットというものは便利で木炭に火を焚べ、
その上に予め用意されてある金網の上で肉を焼くだけでいい。
今回の食材は転移荒野に生えていた魔力がありそうな植物(ノイ談)と魔物の肉。
タンパク質と野菜。なんてバランスが良い物なんだ
代わりにリスクはあるが

ノイ > 「私のお食事の友達!」

再びカードを振りかざし、叫ぶとそこにはキッチン兼テーブルを召喚していた。
そして魔術ではなく最近使い方を覚えたマッチで木炭に火を焚べ、
金網に熱が通る頃まではテーブルで食材を適当に塩や砂糖や麺つゆで味付けしていく。
補足しておくがノイの料理経験は0ではない。
0ではないがセンスがあるとは言っていない。
全てフィーリングで済ませ、そして食す。
その為度々苦情騒ぎを起こしていた。
思えば大家がノイにバーベキューセットを押し付けたのは一つの対策だったのかもしれない

金網に火が通ってきた頃に肉と野菜を金網に放り投げる。
決して並べるのではなく、放り投げる。
肉汁と呼べるか怪しい液体が弾けて混ざり、
火元にそれらが降り掛かって火の色が黄色っぽく見えるがノイは気にせず肉が焼けるのをじっと待つのだ

ノイ > 「エアロック!エアロック!エアロックぅ!」

肉を焼けている頃、煙をひたすらカード化していく。
掛け声には意味がない
果たして商品になるかは怪しいが、魔物を焼いている臭い、
もとい異臭は転移荒野にいる魔物や悪意のある人間を怯ませる事が出来ると見ての行動である。
実際この魔物を倒したのは先日出会った人物なのであってノイが倒した訳ではない。

カードを錬成すること10枚。
カードを錬成する為には魔力と体力を消費するが
何故これほど嫌がらせする為に魔力と体力を使うのか。

目の前に体力と魔力の素があるからである。
果たして無事に食べる事が出来るのか。
無事に食べれたならばそれはきっと食用に出来る魔物で
学園側に報告すれば魔力を補給出来る肉として売り込まれ、
発見者である自分に多額の賞金が入るのでは?
そんな欲まみれの事を考えながらノイは夜中、1人不気味にニヤけていた