2016/11/22 のログ
ご案内:「浜辺」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 夕暮れ時。
冬も近づくこの時期、この時間に、浜辺に近づこうという人間は少ない。
そんな中を、1人静かに…

「〜〜〜♪」

いや、あんまり静かじゃなかった。
どこかけだるげな旋律の鼻歌を穏やかな表情で口ずさみながら浜辺をゆったりと歩く、華奢な少女が1人。

美澄 蘭 > 発表会の日取りが近づいている。
鼻歌で口ずさんでいるのも、自分が発表会で選んだ曲の一部、比較的ゆったりした旋律だ。

頭の中のかなりの部分が、発表会で占められている。
頭の中を整理したかったが、カフェテラスも、いつもそういうことに使っている常世神社も、訓練施設も、常世祭の気配に満ち満ちているのだ。
図書館はそうではないだろうが…読書好きの蘭にとって、図書館は落ち着く場所、というより誘惑の海である。

そんなわけで、蘭は季節外れの浜辺散歩に来ているのだった。