2018/04/30 のログ
暁 名無 > そんなわけで、ビーチから少し離れたテトラポッドの上で俺は釣糸を垂らしていたりなんかしている。
正直釣りは昔少しだけやっただけで、ここ数年はすっかりご無沙汰だったわけだけども。

「ま、小魚でも夕飯のおかずくらいには出来るわな。」

焼くか揚げるかすれば大抵の魚は食えるのだ。たぶん。
少なくとも子供のころにそうして腹を壊した覚えはないので、かなりの確率で行けると思う。
加熱すれば何とかなる。それが料理の第一歩だろう。

………そんなんだから料理できねえのかな、俺。

暁 名無 > 「しかしまあ――時間が悪かったかねえ。」

一時間ほど垂らして釣果なし。
小魚すら掛かる気配もなく、この分だと坊主で帰る羽目になりそうだ。
そうなると釣り具を借りた代金の分だけ損なので、ちょっとそれは勘弁願いたい。

「いっその事グラマーな人魚でも釣れてくれたりしねえもんかねえ!」

やけくそでそんな妄言を垂れ流してみる。
いっそのことマナティでもいいや。可愛いし、マナティ。

暁 名無 > ──そうして日がだいぶ傾くまで粘ってみたんだけども。
案の定と言うか何と言うか、釣り具のレンタル費用を丸々損
して帰る俺の姿があったとか無かったとか。

変だなあ、昔は釣果で小遣い稼ぎするくらいには得意だったはずなんだけどな……。

ご案内:「浜辺」から暁 名無さんが去りました。