2018/09/16 のログ
■飛鷹与一 > 「――…っとと?」
海岸を眺めながらゆっくりと歩いていたが、唐突に立ち眩みに似たモノを起こしてガクン、と膝を砂地に着いてしまう。
…頭痛?違う、貧血?…違う。…思い当たるとすれば、最近パンデミックの対応に借り出されている事と…。
(小出しとはいえ、結構異能を使ってるからそのせいかな…キャパシティオーバー…って訳でもないと思うけど)
少なくとも風邪などではない筈だ。それに、目の奥が熱を持っているというか痛いくらいで。
軽く両目を閉じながら、立ち上がろうとするがグラリ、とまたよろめいて尻餅を付いてしまった。
「……あーー…知らず知らず、異能を使い過ぎてたのかも…。」
そのまま無理に立ち上がるのは一度諦めつつ、ショルダーケースを肩から外して脇に置いておく。
まだ、クラクラと眩暈や目の奥に感じる熱を堪えつつ…若干視界もボヤけてきた気がする。
■飛鷹与一 > 考えたら、自分がメインで使う…と、いうより風紀委員会に情報を渡している天眼の異能はまだ詳細が分からない部分もある。
単純に視力が良くなるとか、夜目が利くとか…測定、観察、分析、そういうのもあるが…。
(…分からないのは神性と共鳴するって事なんだよな…神様系の瞳なんだろうか?)
調べてみたいが、異能データバンクにアクセスする権限もないし、少なくとも少年は同じ系統の異能者と遭遇した事が無い。
身近にそういう人が居れば、異能の使い方のコツ等を聞いてみたいものだが…。
(とはいえ、それが難しいから手探りで性能を把握していくしかないんだけど…)
パンデミック討伐に後方支援役として駆り出される事が増えたのもあり、目に疲労や異能の反動が蓄積しているのかもしれない。
これで睡魔が来たら完全にアウトだが、まだそこまでは至っていないようだ。
ただ、あと一度でも使えば少なくとも確実に気絶するだろうな、という確信はある。
「……仕事、2,3日休みを貰ってリフレッシュしようかなぁ」
貰えるかが微妙な所だが。魔弾の射手の異名が予想以上に広がっていて結構現場を巡る事も多い。
…正直勘弁して欲しい。或いは、風紀の止め時なのかもしれないがそう簡単に止められない、もとい止めさせてくれないだろうなぁ、と思う。
ご案内:「浜辺」に飛鷹与一さんが現れました。
ご案内:「浜辺」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 「……取り敢えず、異能をもうちょっと調べるにしてもまずは休みが欲しいなぁ」
と、呟きながらそのまま大の字でバターンと砂浜に寝転がる。
赤い風紀委員会の制服や髪の毛が砂に塗れるが別に構わない。…と、いうより。
(…うん、このままぶっちゃけ寝たいけどそれは流石に駄目だな…。)
目の調子がおかしいので、瞳を閉じたまま思う。ここで寝たら風邪引くし身包み剥がされる危険性もゼロではないし。
しかし、こうして人気の無い砂浜に一人寝転がっていると、何か不思議な気分になる。
「……パンデミックは収束の気配が見えないし…人材不足なのは本当なのかなぁ」
そもそも、組織内で穏健派やら強行派やら鎬を削っている状況だ。正直アホらしい。
…が、自分がとやかく言っても状況は変わるまい。自分なりの最善手を模索するしかないのだ。
■飛鷹与一 > 「……少し楽になったかな…。」
瞳を閉じたままジーッと寝転がったままでいたが、瞳の奥の熱と痛みが治まってきたのを感じて。
ゆっくりと試しに瞳を開いてみるが大丈夫そうだ。覇気が余り無い何時もの瞳で寝転がりつつ周囲を見渡す。
「……ふぅ。もしかしなくても過労なのかなぁ、これ…。」
と、呟きながらやれやれとばかりに上半身だけ身を起こしておく。
軽く制服や髪の毛に纏わりつく砂を払い除けてから一息。裏方なのに何でこんな疲れなければいけないのやら。
ご案内:「浜辺」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 「…と、そろそろ帰らないと」
帰りを待つ人が居るのだから。そのまま、ゆっくりと立ち眩みが起こらないのを確かめるように立ち上がって。
よし、と軽く一息零しながら呟けばショルダーケースを拾い上げて肩に担ぐ。
そのまま、ゆっくりとした足取りで浜辺を一人後にする少年であった。
ご案内:「浜辺」から飛鷹与一さんが去りました。