2015/06/19 のログ
五代 基一郎 > 「よし、じゃぁ今日の話はここまでにしよう。」

話はここまで。今日は終わりというように切り上げ。
帰る支度に入っている。

「その時は連絡してくれれば車で迎えに行くし、住所送っておいてもいいしさ」

欠伸。そして。

「『そこ』からだな、まずは。」

と真剣な言葉と顔つきに返し。
駅まで送っていくよと先導するように歩き始めた。
黒猫は先を歩き始めている。

大鳥はいない。

遠条寺菖蒲 > 「はい、では住所をメールで送ってもらえれば」

それはちょっとしたわがままで移動の電車を楽しむ口実であったわけだけれど、

「あ、そう言えば五代さん」

ふと思い出したかのように帰ろうとする男に後ろから声をかけた。

五代 基一郎 > 「了解、それじゃ帰ったら送っておく」

インプレッサの方が早いのにな、と思いつつ鳥居を潜ろうとした時。

「どうしたの?」

石段に足を下ろそうとした時。
そのまま声がした方へ首だけ動かし振り向いた。

遠条寺菖蒲 > 「その、『クロス』さんって方って知ってますか?」

誰から聞いた名前だとはなんとなく言えなかった。
けれど、知っているかどうかの確認は出来るかと思った。
多分、『クロス』だと思うその名前の人物の事を尋ねる。

「知らなければ、別にいいのですが」

と小さな声で付け加える。

五代 基一郎 > 「よくありそうな名前だけど、名前だけで誰かを特定するのは難しいな。」

「どういう経緯でその名前を知ったかによるんじゃないの、詳細を詰めるならさ」

ぼんやりと顔だけ振り向いていたが。
いつのまにか体も向いていた。
何か察したような様子で、君を見ていた。

遠条寺菖蒲 > 「えっと、それは――」

知りたいならきっと言うべきなのだろうが、
ふと先程五代が零した言葉を思い出した。

『ここだと聞かれている可能性もある』

一体、誰に何を?

「えっと、今度五代さんのお家で先程の件とご一緒に……
その時に説明したいと思います」

何故かその言葉を聞いてからどうしてか妙な感覚があるような気がした。

だから、ここではこれ以上聞くのをやめた。

五代 基一郎 > 一度瞬き。首の裏に手をやり少し考えて。

「じゃ、そういうことで。」

それ以上は聞かなかった。
聞かなかったが……

「ほら、行こうよ。そろそろお腹が空いて来たよ。」

夜食なんて体に悪いんだけど、どうしても足らなくなるよね。
ファミレス出来たの知っている?と話しながら。
菖蒲が言葉を選んだのは何かしら聞かれるとまずい元から来ているわけだが
それが何を指しているのか考えつつ、石段を先んじるようにおり始めた……

遠条寺菖蒲 > 「はい、ありがとうございます」

それは今聞かないでくれたことか覚悟を認めてくれたことへか、その両方か。
五代に続くようにして歩く。
ファミレスとはなんだろうか?なんてまた一つ知らないものを教わりながら。

ご案内:「常世神社」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から遠条寺菖蒲さんが去りました。