2015/07/15 のログ
ご案内:「常世神社」に芒さんが現れました。
■芒 > 一ヶ月ぶりの常世島。
今日この日を楽しみに私は面を作る。
狐の面を被っているので傍からは分からないだろうが、自然と笑みも零れる。
私は常世祭の美しい光景が好きだ。
でもそれだけではない。
常世祭は私の面の晴れ舞台でもあるからだ。
■芒 > 私が背負っているこの藤で出来た葛篭には、私の作った面がたくさん入っている。
先月、クラスカ君に頼まれたピエロの面も一緒に。
私書箱に手紙も出したので、そのうち都合の良い日時を教えてくれるだろう。
……今日常世祭で店を出す予定ではあるので、直接取りに来ても構わないとは書いたが。
■芒 > 神社の鈴を鳴らし、賽銭を入れた後に二礼二拍手一礼する。
願いはいつものと同じだ。
願いは言ってしまっては叶わないからね。
あえて口には出さない。
参拝も終わったことだし、祭りの時間までその辺をぶらついていよう。
昔なじみにも会えるといいが……ただし一部を除く。
ご案内:「常世神社」から芒さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に松渓つばめさんが現れました。
■松渓つばめ > 時刻は早い。
彼女はサーフィンを手に、神社にいた。
この間は思いっきり水難に合ったものだ。少年がジュースを飲んだら海から野生がまるごとやってきた。
何を言っているかわからねーと思うが略。
「海の安全祈願しなかったタタリか何かなのかしら、ねぇ」
というわけでちょっと本格的に遊ぶ前にお参りをしておくのだ。
■松渓つばめ > 「……むう」
が、自転車を停めるように手水の柱にチェーンで板をくくっておくのは罰当たりに思えた。すこし、辺りに良さそうなものが無いか調べてみる。
「あれ、かしら」時期によってはおみくじが大量に結ばれる紐を通した、柱。が、それは本堂に近かった。それに、罰当たりっぽさは変わらない気がしますね。
「――やっぱりこっちね」決定。ともあれこれで身軽だ。
■松渓つばめ > 「よし、と」手を叩いて払う。二拍は中でやりなさい。
時間が早いのも合って、それほど人影はない。
一応、神社のやりかたに沿って手を洗ってから、鳥居をくぐる。
まだ、セミよりも蛙のほうがうるさい時期だ。
近くに小川が流れているのだろうか、などと考える。
■松渓つばめ > 驚いたのは昨日のトップニュースだ。狭い常世島、事件の噂は光よりも早い。
巨大生物が海水浴場に現れ死者数人、居合わせた異能を持つ学生の手によって撃退される……という状況。
よく、海が立ち入り禁止区域にならなかったものだと思う。
半分感心、半分は、ちょっと気楽すぎるんじゃ……というところか。
手を頭の後ろで組み、サンダルをサクサク言わせながら境内を往く。
■松渓つばめ > あくびを一つ。
賽銭良し。10円は良くないらしいので50円。奮発だ。
財布に10円玉溜めすぎたのだ。
がろんがろんとやるのはちょっと、迷惑な気がするが、遠慮しては良くない。
5枚一気に賽銭箱へ撒くと、少し気持ちが良かった。
「えーっと、だ」二礼二拍のやりかたは先ほど見たと思うが、しっかり忘れた。まあいいか、と手をたたく。空気が破裂してとてもいい音が出た。
■松渓つばめ > 「海の安全とロマンスを!」
そもそも常世神社は海神じゃなかった気がするが、日本の神は管轄外だだろうと働かなければならないのだ。神だからたらい回しにもできないのだ。
■松渓つばめ > 満足した顔で振り返った。
「よし。これでそう、海の一番はこのあたし――、っとぉっ!」
手水の柱にくくりつけられたサーフィンの板を目にして、高速でもう一度。お堂に振り向いた。
「あと、最高の波を!テンション高めでよろしく!」
■松渓つばめ > そして今度こそ、鼻歌交じりで駆けて行く
ご案内:「常世神社」から松渓つばめさんが去りました。