2015/07/20 のログ
ご案内:「常世神社」に久藤 嵯督さんが現れました。
■久藤 嵯督 > 携帯端末の画面から放映された天津重工本社ビルでの件の一部始終を見届ければ、端末を休眠状態に落とす。
警備巡回をしながら向こうの状況をチェックしていたが、どうやら無事に事を終えたようだ。
ここで財団が自分を動かさなかったあたり、この事件もまた筋書き通りの結末なのだろう。
■久藤 嵯督 > まともな戦いをしたのは『石蒜』で最後だっただろうか。
それ以後の戦いは全て自分が圧勝、かかる労力は書類整理以下と言っても過言ではない。
そろそろ、殺した人間よりも助けた人間の数の方が多くなってきた頃だろうか。……いいや、数なんてどうでもいい。
同級生や先輩方の言う『日常』に身を置き過ぎて、どうも最近、自分の頭の中が腐ってきたように感じる。
もしかしたらあの頭痛や幻聴も、自分のそういった意識の乱れから生じたものなのかもしれない。
鳥居の裏に寄りかかりながら、物思いに耽る。
■久藤 嵯督 > 生まれた力は、必ず何処かで使わなければならない。でなければ生まれた意味が無い。
今はその時ではないと言うのなら、一体何時使えばいいと言うのだ。
確かに人を守れば感謝もされるし、少なくともその場面だけは平和になる。
礼を言われる事には悪い気はしないが、特別大きな喜びもない。
自分はただ、この身に宿る力を十全に発揮したいというだけなのに。
だから誰に感謝されなくたってやる事は変わらないだろうし、誰が喜ぶ結果になっても構いやしない。
必ずやってくる『その時』まで、闘争の『非日常』に身を置き続けるだけだ。
■久藤 嵯督 > さぁ、巡回を続けよう。
タ ガ
どんなに首輪を重ねられようとも、踏み出す脚は自分のモノなのだ。
首輪が自分を締め付けて離さないというのなら、紐の主ごと引っ張ってやればいい。
突風が吹き荒れ、あの時感じた不快な風は激しさを増し、やがて自分を包み込んだ。
この風を不快になど思いはしない。今となっては一心同体だ。
沸騰する血液と共に進み続ければ、いずれ確かな『存在理由』を知ることになる。
■久藤 嵯督 > 繋がれながらも捕らわれることのない歩みが、石段をコツコツと降りていく――
ご案内:「常世神社」から久藤 嵯督さんが去りました。