2015/08/17 のログ
ご案内:「常世神社」に遠峯 生有子さんが現れました。
■遠峯 生有子 > 鼻歌を歌いながら、
石段を上るのんびりとした足音。
「ただいまっ」
鳥居の下で立ち止まり、誰にともなくそう挨拶をする。
こんばんはでもご無沙汰ですでもよかったのだが、
この場所は何となく「ただいま」だという気がしたのだ。
■遠峯 生有子 > 数日間を両親や祖母と過ごしたのちに
遠路はるばる
寮に戻ってすぐ翌日がもう新学期だった。
短い時間であれこれと準備をして、
週末もなんだかんだと慌しく過ごしたのち
ようやく落ち着いたのと気温が少し緩やかになったので、
また散歩でもしてみようかと思い立ち、向かった先がこの神社である。
神域に立ち入るにあたり挨拶をするというのは実は作法には適っている。
そんなことは教わったこともない生有子だったが、
なんとなく満足して、ちゃり、と音を立てて境内に歩を進めた。
■遠峯 生有子 > ゆったりと辺りを見回しながら奥へと進む。
手水舎、注連縄、社務所、ベンチ、掲示板。
見慣れたものたち。
まずは手を清めてから拝殿へ。
鈴を鳴らし、手を鳴らして、お祈り。
「新学期もがんばります。」
そしてくるりと振り返り、社務所の脇へと駆け寄る。
さきほど気になる文字が目に入ったのだ。
掲示板に。
「花火?」
一枚の掲示物が。