2015/09/17 のログ
ご案内:「常世神社」に平岡ユキヱさんが現れました。
■平岡ユキヱ > 表とは違い、ちょっと入ったところにある日本庭園に面した神社の縁側。
薄い座布団の上に、平岡ユキヱがぴんと背を張って正座していた。
昨日の激務が響いたのか、学校には遅れて登校。
委員会に行くも訓練及び職務禁止(というか休め)と言われて追い払われてきたところだ。
秋の気配が強くなってきた空気に少しだけ笑い、目を開く。
「足がしびれた…」
ぬおおおと歯を食いしばってわなわなしている。
■平岡ユキヱ > 「英霊の一角は崩した…。あとは、その残りに、洲崎と…」
身内か? と少しバツが悪そうに頬をかく。
なんだかここ数日で、『硬派な』同士が増えた気がする。
「いらぬ不和を招かねば良いが…」
杞憂に済めばそれに越したことはない。よろろとしびれたまま、庭園に靴を履いて立ち、軽く木刀を振るう。
「…ッ」
キン。 と氷を割くような鋭い斬撃。ふわりと、風が遅れて響く。
いくら体調に不安を抱えていても、止まれないのが彼女の生きざまである。
ご案内:「常世神社」にアーヴィングさんが現れました。
ご案内:「常世神社」にアリスさんが現れました。
■平岡ユキヱ > 巻きあがった落ち葉を、斬る、斬る。
それは型というより、舞踏のような。
ステップ、ターン、次いで一閃。パン、と小気味よい音を立てて葉がはじけ飛んだ。
「あはっ…」
確か最初は地元の剣道教室。
白い袴に身を包んで、年上の男子にコテンパンに打ちのめされたことを思い出す。
悔しくて泣いたなあとか、過去を思い出し。
■アーヴィング > ちっす、センパイ久しぶり
(呼びかけには敬意の欠片ぐらいは混入されて居たが
気安さの成分が多分に含まれた軽い挨拶で姿を現す
普段愛用している真紅のシャツの上には柔らかいソフトレザーのジャケットが羽織られていて
襟元などに金に近い黄色いラインが走っており
良く見れば背中には色合いを全く同じとするトライバルな文様が透かし彫りのような技法で描かれて)
なんか、色々面倒な事になってるって聞いたけどよ、元気そうじゃねーか
(しゅっと、腕を素振りの構えで振ってみせる
地走剣術の心得は納めた程度というものだが、その動きは練り込まれたものだと見てとって)
■アリス > ダンボール抱えて、ほうきに乗って神社の空。
表に降りるより裏口から尋ねた方がいいんだっけ。
宅配便業、今日のお届け先は神社なのだけれど……参道じゃなくて縁側にいる人ならお届け先かなぁ、とゆっくり降下。
男性のお客さんもいるみたいだけれど。それはそれでーと。気にせず縁側中央へ。
「すみませーん、神社にお届け物ですー。」
降下中に声をかけるのは忘れずに。
■平岡ユキヱ > 「アーヴィングか! しばらく!」
先輩はよせ、同学年だろ? とニヤリと笑い、木刀を収める。
「面倒ごとは風紀の常よ。そっちにも、英霊騒ぎで大分負担はいったかと思うけどねー」
なにせいつ相手が出てくるかわからないのだ。24時間の監視体制を各地に敷くとなれば、
その負担はどこまでも…。いや本当にどこまでいったのだろう。
「神社の主は今、留守なり! …私は関係者じゃないのよん?
でも、何なら事務所に届けておきましょうか?」
上からの声に、臆することなく堂々と答える。
■アーヴィング > おう、しばらくぶりだな
まぁほら、先達だしな?んじゃま遠慮なくユキエっつわせて貰うわ
(と、翻訳術式がフォローしきれていないのか微妙に発音が日本式からずれていて
軽く上げられた手がしゅぴっと振られ)
ま、そーかもしんねーけどよ
ほら、部署もちげーし細かい話なんかは口づて頼りだろ?
(大丈夫かよ?と光る髪の毛を見ては眉根を寄せ
英霊という単語に触れられればさらに表情は渋面を作り、何とも言えない不機嫌そうな態度に)
っと、俺も単なる客っつか…顔出しただけだしな
バイトか?偉いな、これ食うか?
(と、ゆがんだ口元から口汚い言葉が漏れだす前に来客の気配に押し込まれ
視線を向けると表情をやわらげ、ポケットから一口サイズに包装されたサラミが出てきて差し出される
子供相手に飴玉じゃないあたりはこの男の個性である)
■アリス > 「ありゃ、留守ですかー。」
困ったなぁ、と依頼書をワンピースのポケットを見て確認。
この内容だと、関係者以外の人に渡すのは危ないかもしれない。
「出来れば直接お渡したい所ですけれどー。お仕事なのでっ」
そういって小さく笑って縁側に着地。
ほうきを持って、ダンボールを抱えて魔術を切る。
「いえ、えっと、今手は塞がってて出せないですけど、宅配便のお仕事をしていますー。
ん、えっと、それじゃあー…」
食べるか、と言われたけれど、左手に乗ってきたほうき、右手に荷物のダンボールでは……直接口をあーん、と開けて待ってみた。
■平岡ユキヱ > 「成さねばならない事を成すだけだ。是非もない」
毛先の話に触れられれば、少しだけ悲しそうに笑う。ちと止まらん、と。
「顔に出ているぞ。まあ。あの自称英霊どもはどうも英雄とは程遠い人格のようだがな…。
遠慮しなくて良い分楽だ」
アーヴィングのしかめっ面に、彼女は正道を行く者の気概を見た。
嬉しそうに、ニッと笑う。
「なんだ、随分ちびっ子な宅配屋ね?
でもその歳て勤労に励むとは大したものよ!」
その苦労はきっと武器になるぞ! と親指を立てて豪快に笑っている。
■アーヴィング > ま、お前さんの誇りにまでは口出す気はねーよ
いけるっつーなら行けんだろさ
けどよ、それでも大丈夫かよ?って聞いて起きたいもんでな
なんか不調あんなら言えよ?出来る事あんなら協力してやっからよ
(表情からすれば負傷などよりも深刻なようだが
彼女の瞳と一瞬視線を交差させれば追及はやめ、それだけ言うに止めて)
当然だ
英霊っつーのは夢だ、過去に為した行為によって人々の心に、物語に行き続ける憧れの行き付く先だ
ともすれば信仰の対象にもなる名前を声高に名乗られりゃ腹の一つや二つも立つ
(ふん、と鼻を鳴らす姿は義憤にかられた勇士というよりも
自分の大切な物を貶された子供のような態度で)
ん?おう、ほらよ
ごくろーさん
(と、剥いたサラミをぽんと口の中に放り込んでやる
なかなかイイ物を食べているのか、塩っけの聞いたそれは噛み締めれば繊維の隙間の脂肪が染み出しほんのりとやわらげてくれ)
っつーか、それなんだ?それで飛んでんのか?
見た感じ反動推進って感じにも見えねーし…エーテルグライド…あー魔力系か?
そいつを浮かべて乗ってるっつーわりには安定性悪そうだし…となるとアレか、そいつを含めて術式の一部で…
(と、少女の持つ箒に視線をロックオンするとぶつぶつとまくし立てる
質問の体を為しているが早口でほとんど独り言のようになってしまっている)
■アリス > 「初めて一月も経ってないですけれどねー。
学費なんとかしないとですからっ」
だから、このダンボールの中身の様な物を届けるのも、それで割高な料金を貰うのも、お仕事と学費の為には仕方ないのです。
ダンボールの隙間から黒い毛の様な物がほんの少し伸び始めてるのはきっと気のせい、だといいなぁ。
「ありがとーございまむぐむぐ…」
サラミを放り込んでもらって噛み締めて、黒い毛の事は一旦忘れて疲れを塩と脂の旨味で癒す。
「んむ?へーほへふへ、ほーほーはひょふへひへー。」
律儀に食べながら回答を返そうとしたけれど、もごも語になってしまった。
■平岡ユキヱ > 「このままいけば。成人は難しい」
さらりと、なんだか当然の事のようにそうぶち上げた。
死ぬということだ。しかし自暴自棄とかヤケとはどこか違う、
清々しい程の澄んだ眼差しでアーヴィングを見る。
「だが私は征く。そして、アーヴィング。
…それでもなお力を貸してくれるというならば、
同じ鉄火場に突っ込んでもらおうか!」
一蓮托生! とわははと笑い異界の騎士を巻き込んでやろうと。
大変なことは大変だが、きっとそれは楽しい快進撃になるだろう。
「…」
なんだ今の黒いの、と見てはならないものを見てしまった感でユキヱさんの動きがぴしりと止まる。
「つかぬ事を尋ねるが…。あんたそれまともなモンでしょーね?」
■アーヴィング > ……そうか
一応アレだ、目があるなら試して見ろよ?
んでま…それでも行くっつーならしゃーねーわな
(耳にした深刻な、想像よりもずっと深刻な状況を飲み下すのに数呼吸はかかった
しかし顔を上げ、もう一度視線を合わせたのなら
それも良し、と
怯えているのなら止めもしよう、自分に言い聞かせているのならその仮面を剥がしもしよう
しかし自分で思い定めているのならば…死はいずれも誰にも訪れる、ならどう使うかはそいつ次第)
……偉いなって褒めてやりてーが
なんか…その箱の中身…
(なにか…変化が起きているような
自分の五感は何かを捉えているはずなのだが、それを明確な言語化して認識は出来ない
そんな居心地の悪い状態で…)
■アリス > 「んむ?ひふひゃひほほへふふんひゃは、はひょほはほひょへ…」
サラミ食べたままだと上手く喋れないので、一旦飲み込む。
大変おいしゅうございました。
黒い毛がほんのりまたダンボールの隙間から伸びた様な…。
「……(神社に届ける分には)まともな物デスヨ?」
嘘はついてない。きっと、多分。
二人の問いかけに、視線が一度逸れた。
「そ、そーだ。それよりさっきの英霊騒ぎって何のお話ですかー?」
露骨な話題転換まで試みる。
■平岡ユキヱ > 「話が早くて助かる。異界の騎士という話、疑ったわけではないが…。
本物だな!」
もちろん、とれる手段は試す。しかしそうならぬのであれば、死ぬ方に片付くばかりなのである。
これは覚悟の話だ。
命は貴い、命は大切、命を粗末にするなとあまりに極端な生への信仰に対する、
イチ少女のアンチテーゼなのだ。
命は使うべきところで、使うべきだ。別に仔細なし。胸すわって進むなり。
「…おイィ!!? なに露骨に話題そらしてんのよ!? 怖いでしょーが!
正直に言わないと風紀権限で荷物開けるわよ!?」
あっほらまたなんか出た! とアリスに叫ぶ。なんだか雲行きが怪しくなってきた…。
■アーヴィング > つーかなあ…対処法があんならいーけどよ
今ねーんだろ?
だったら押しこめてなんもできねーまま終わんのも
やるだけやって終わんのも…まあ、似たようなもんだろ
お前を押しこめて得られるのは「俺は何かをやった」って安心くらいのもんだ
まあ一年や二年監禁して治んなら雷速で腹に拳叩き込むけどな
(命は唯一無二、何よりも重く、何よりも貴ばれるべきである
ならば…ならばそれを使い切るならば
それはその命が燃え尽き、悔恨を残さぬやり方を本人が選ぶべきだと考える
なにも戦って死ねというわけではない、自分で選ぶのならば、それ以上の物がこの世に存在するはずも無い
もっとも、遺される人間へのケアというものも必要になろうが)
なあ…それ本当にちゃんとしたもんだよな?
なんか…邪悪な予感がするんだけどよ
(じっとダンボール箱を見つめ、彼女が視線をそらせば、じり…とすり足でその先に回りこみ
視線をそらさず瞳を覗きこむようにして)
■アリス > 「……守秘義務ががが……」
ど、どこまでなら守秘義務に反しないで言えるのか、考え込む。
黒い毛、また伸びてるし……
「えーと、人形供養の為に神社に届けて欲しいとー。」
纏めた。個人名とか具体的な何がしとかぼかして。
「だから、邪悪な物かつ神社へのまともなお届け物なのですよ?」
口に出すと何か招きそうなのでここまで、とお口チャック。
ダンボールが微かに揺れ始めている…。
嘘はついてなさそうな、それでいて困った顔をして、観念して視線を合わせて、持ってるダンボールを少し掲げた。
■平岡ユキヱ > 「乙女の腹を殴るんじゃない!」
きちくー! 不良騎士ー! とブーイングの嵐である。
ぶいぶい叫んだ後、まあな、と再びシリアスな感じに戻り。
「公的な機関はあらかたスカだ。あとは在野…あるいは生徒に
飛び抜けて治療に特化した者がいないか探すしかないな。」
学園は広い。可能性があるとすれば、むしろそこしかないとう感じで言い切る。
「人形供…ギャー! やめろぉ! それを開くなー!?」
すっごいい動いてるじゃねーか! と叫ばずにはいられない。
「アーヴィング! それに手を出すなァーッ!
お前はこの世界の人形の恐ろしさを知らないッッ!!」
ドドドとかゴゴゴとか音が鳴っていそうな勢いで同輩に警告する!
■アーヴィング > 乙女なら優しくしてやるから大人しくしとけ
戦士なら厳しくされるくらい受け入れろ
(ぺっ、と吐き捨てるようにぞんざいに言い放つ
もちろん神聖な神殿内で唾を吐くような真似はしない、あくまで真似だ)
つーか病気っつーわけでもねーんだろ?
どこがわりーんだよ
(話を聞く限り、そして戦うつもりである以上は肉体的なものでは無いだろう
なら、その髪か?と)
その髪っぽいもの…なんか伸びてんじゃねーか!
言葉の意味はよくわかんねーけどニュアンスからすると悪霊付きの呪物か!?
とりあえずそこ、そう、そこの地面に置けその箱を!
今にも目覚めそうな動きしはじめてるし!
(傾けたらどろりとこぼれてしまうのでは無いか
そんな妄念が頭をよぎり、ぶんぶんと首をふり
ともかく置け!とジェスチャーで必死に主張する)
やかましい!放置したら余計にやばそうだろうが!
つーかここの神官なにもんだよ!
(騒ぎ立てる同僚にギャアギャアと言い返し、静謐な境内台無しである)
■アリス > 「開けようと思ってもいませんよっ!
私だって神社の神主さんや巫女さんに早くお届けしたいんですよー!?
留守ってどれ位で戻られるんですかーっ!?」
パニックに釣られて騒ぎ始めてしまう、それに合わせてか、ダンボールの微振動が活発になり始めて、これやばい、と目を白黒。
「大体そんな所です、お、置いて。置く?置いて大丈夫なんですかこれっ!?」
よ、よし、とりあえずダンボールを地面にそっと置いて見よう。
そーっと、そーっと。…ゆっくりと手を離すと、手の平の中央に血が…こっちはダンボールを運ぶ時に魔術の媒体としてつけてた乾いた血だけど。この状況だとちょっとホラー。
■平岡ユキヱ > 「知らん。医者曰はく、私の異能を司る神経網がそもそも生まれつき不全らしいが…。
そこに負荷をかけ過ぎて、今止まれなくなっているだのなんだの」
無理な力を無理に使う代償。根源的な魂が減っていく現象を、本人も周囲も
うまく分析できないでいた。ゆえに、わかる範囲での主観の話をアーヴィングに告げる。
毛先の発光はその副産物というより、
自己の爆裂を防ぐための無意識のエネルギー放射活動にすぎない。
「さあてな? まさか朝帰りはないと思うけど」
しらね、とすっごい軽い調子でてへぺろりとほほ笑んだ。
割と余裕ある。
「まあ、不在通知おいて荷物を持ち帰ればいいんじゃないかな?」
すでに荷物が限界ぎみな気がするが、生易しい笑顔でほほ笑んだ。
■アーヴィング > ふむ……ギフト…こっちじゃ異能っつったか
そいつの機序なんてもんは千差万別だからなあ……
暴走して痛めつけてんなら制御出来りゃいいんだけどな…
っと、なんかやべぇな!こっちのが緊急性たけーわ!
(ガタガタと動き始めた箱をみやり
ひくっと唇の端が引きつる)
というかこういう緊急性の高い物届けるならちゃんと事前に連絡しとけや!
(胸の前に炎を灯し、そこに腕を突っ込み、引き抜けば一振りの大剣が握られている
刀身には無数の魔術文字が浮かび紅いラインが巡るように刻まれ
鍔は羽を広げた鳥を模し黄金色に鮮やかに輝き、柄頭からは朱色の飾り布がたなびく
それはアーヴィングの魂に宿る異界の魔剣であり、騎士としての象徴
太陽の霊格を宿す神格武装)
ザハリト!押さえ込め!
(だん!と剣の腹を箱の上面に押しつけ、叫ぶ
それは封印の術とか、退魔の術といった大層なものではない
ただ、放つ。太陽の化身である威を放ち、その圧で無理矢理押しこめ萎縮させる、それだけの事
物理力を持った気配が風を渦巻かせ、同心円状に巻き上げられた土ぼこりが広がっていく)
はぁはぁ…ど、どうよ、オラ、これで暴れんなら焼くぞ?焼き尽くすぞ?
(ぜぇぜぇと息を荒げ、様子を見守り…)
こいつも、たぶん全力稼動させたら俺死ぬしな
(と、ユキエをみやり、こん、と空いた手で相棒の柄に象眼された宝玉を叩いて)