2015/10/15 のログ
ご案内:「常世神社」に自販機さんが現れました。
■自販機 > 「ブー……」
(カコン! カコン! 見るからにやばそうな白い衣服を纏った女の人に藁人形を釘でしばかれる物体があった。)
「ブ……」
(待ってくださいお姉さん。電柱でもないし木でもないんです自販機です。
切なる願いは聞き入れられず、ゆえに釘を打たれつづけるのだ。
恨みをこもってカコーンカコーンぶち込まれる自販機のボディは無残にも傷ついていた。女の人の腕力とは恐ろしいものだ)
■自販機 > (まあ久々だからね 釘だって打たれるんだね)
「………ブブブブブ」
(釘をブッ刺して満足したのか妖しい格好のお姉さんはどこかに行ってしまった。
藁人形はささったままである。)
「……」
(藁人形が言った。お前も大変だなと。
お前に言われたくはないわと自販機が言った。
というのは全て錯覚なのだ。ものが喋ることなんてありえない。自販機に藁人形が釘で磔にされているという異常な事態が広がっているだけなのだ。)
■自販機 > (次の人物が現れた。
獣とか宇宙人退治に使いそうというか魂を弾劾して転生を否定しそうな構造をした銃のような物体を背負った学生がやってきた。こいつ普通の学生っぽい格好しやがってるけど実際は裏でなにやってるかわかんねーですぜやべーですぜ。
学生は藁を接着剤で自販機の表面にセットした。
――嫌な予感がした。自販機だってそう思うよ。
学生がおもむろにチャージを始めた。
――嫌な予感が有頂天と化した。
汚い、流石常世の学生汚い。)
――――ズドンッ!!!!
(自販機にジャストミート! 超エキサイティン!)
「ブ……」
(自販機がぶっ倒れて警報機がぷわんぷわんなり始めた。
誰かが契約していたらしい。
だが、誰も来ない。)
■自販機 > (壊れたガラクタを誰かが回収したらしいという噂が立ったそうな。)
(顔のついた鴉が嘶いた)
ご案内:「常世神社」から自販機さんが去りました。