2015/10/26 のログ
ご案内:「常世神社(常世祭)」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (夜祭。秋めいた袷の着物を着込んで、甘酒片手に参道をのらくらと歩いている。
 今日も今日とて出会った生徒らとのおしゃべりに盛り上がり、久方ぶりの懐かしい教え子の顔に明るんで、小さな子どもに絡まれる。
 異邦人ながら着慣れた私物の着物らしく、裾捌きは一丁前の日本人だ)

「前見て歩け前。走ると転ぶ!」

(先生じゃあねえ、と駆け去ってゆく子どもに向かって声を投げる。
 本土で着物姿ともなれば否応なしに目立つものだが、異邦の様相が行き交う常世島にあっては、そう悪目立ちするほどではないらしい。
 周りよりも頭ひとつ分大きな背丈を除いては)

ヨキ > (今日は来客の応対や雑務からも解放されて、朝から自由に過ごしている。
 思い立って着物を着込んで、秋祭りと洒落込んでやろうという魂胆だった。

 甘酒に温められた吐息は、半ばひやりとした夜気に冷めてすぐに溶けた。
 空いた手を袖に通して腕を組み、物珍しさを探して屋台の立ち並ぶ広い参道を見渡した。
 楽しげな出店、あるいは無数の人の顔)