2016/05/04 のログ
ご案内:「常世神社」に雨宮 雫さんが現れました。
雨宮 雫 > 長い長い休学期間を経て、しっかりと留年をキめた新年度。
帰ってきたからにはもう何回目か分からない一年生を過ごすためにまずは島内を回るGWであった。

長い石段をゆっくり上りながら、寮で聞いた噂話を思い出す。

「血塗れの雪だるまが一杯あるとか、出てくるとか…………どんな神社になっちゃったのかな、かな。」

不思議さとホラーが程よく混じった好みの噂が真実であって欲しい、そんな期待を篭めて、長いポニーテールを揺らしながら石段を上る。

雨宮 雫 > 階段を上りきって鳥居の端っこを潜り。
参道の端を歩いて……  まぁ、見回しても雪だるまは無い。

まぁ普通の雪だるまは5月まで残らないから当たり前である。

「…………残念。
 ここで昼間にデデーンと一杯あったら面白かったのにだね、だね。」

スマホで撮って実家に ホラーなう でも送ろうかと思っていたのに。
もしくはツイッター。

ちぇーと唇を尖らせて、先へと進む。

ご案内:「常世神社」にメグミさんが現れました。
雨宮 雫 > 手水舎で手と口を洗い、手拭で水を拭いつつー。

水面に軽く写った自分の顔とかを見て

制服何それ?

でガン無視した中華服なのに今更思い至るわけだが、神社にこの格好とか中々アホだったかもしれない  とちょっと思った。

まあずっとコレなので制服はタンスの肥やしになって久しいけど。

メグミ > 「『血塗れの雪だるまが神社にある』との案件でしたが……」

 風紀委員の制服を纏い、石の階段を登る少女。
 ……報告そのものは暫く前のものであったが、報告の精度や危険性、
 また、他の業務との都合上伸びに伸びて漸くの案件。
 要するに、大したことないと放置されていた案件がたまたま神秘対策課に回ってきたのだ。

「……と。」

 登り切り、見渡す。
 当然それらは見えない。さもありなん。
 そもそも毎月15日に行う行事があることを考えると、真っ当な案件なら神社側から依頼があるだろう。

「……ないですね。」

雨宮 雫 > チャリーンと賽銭箱に5円放り込み。
下がっている大きな鈴を鳴らす、ガラーンガラーン。

おじぎを2回してー
2回手を叩いてー

最後にもう1回おじぎをしてー  

"面白おかしい出来事とか、チョロくて強い異能者とかに出会えますように"
"あと、いつもお世話になっております"

という清いお願いをしつつ、外見上の作法だけは綺麗にこなすのであった。

外から見れば、格好は兎も角、参拝客に見えるだろう、普通の。
普通の。

メグミ >  
「(中華服の……少女でしょうか。
  二礼二拍一礼は……一般的に広まっている参拝ですね。
  特に、おかしな所もありませんね。)」

 中華服の少女?が、綺麗なcによる参拝を行っている。
 慣れたものなのだろう。中華服とのギャップを感じつつも堂に入ったそれに違和感を覚える事はなかった。

「こんにちは。参拝ですか?」

 とは言え、一応声は掛ける。
 雪だるまの調査として来た以上、話し位は聞いておこう。

雨宮 雫 > 声を掛けられて振り向くと、制服を着た少女の姿。
何か羽織っているが、ファッションについて言及する資格は自分には無い、理由は鏡を見ろ、で。

「んー?
 あぁ、そうだね、参拝かな、かな。」

賽銭箱から少し避けつつも、どぞー と手で軽く示す。

そうしながら、へらっとした愛想笑いで誤魔化しつつ相手をさっと上下に眺め回した。

「ボクはもう終わったんで、どうぞーどうぞーだね、だね。」

メグミ > 「ええ。では……。」

 促されればそこに立ち、一度止まる。
 どのようにすべきか、と、思案したのだろう。

(……一般的なものにしておきましょう。)

 二礼二拍一礼。何か起こっても困るので、願いは考えない。
 自然体に参拝を行い、その場を退く。

雨宮 雫 > 「―――…………」

頭の後ろで手を組んで、何となくといった風で参拝の姿を眺めている。
別に今ここで何かしようという考えは全く無いが。

全く無いが。

「世間様ではGWだけども。
 女の子が一人で神社とか何か神頼みなのかな、かな。

 それとも神社趣味とかそういう特殊な感じだったらそれはボクも中々のモンだと思うのだけども、だね、だね。」

ちらっと鳥居を見ても遅れてくるツレが居るわけでもなさそうであるし?

メグミ > 「あ、いえ。今日は参拝ではなくてですね。」

 小さく首を横に振り、柔らかい物腰で向き直って相対する。
 案件の調査に来たことを思い返しつつ、一呼吸を置く。

「風紀委員のメグミと申します。
 血塗れの雪だるまが生えている――と、一月前ぐらいに報告がありまして、
 大したことはないものか、ただのいたずらだとは思うんですけど……済を付けるために事実確認にやってきました。
 何か、ご存じありません?」

雨宮 雫 > 「あぁ、風紀委員の仕事ってそんなのも確認するんだね……
 逢引の待ち合わせでその制服も無いかな、確かに。

 ボク、島に帰ってきたばっかりで噂に掠った位しか知らないけど、そんな調査とかもしかして暇なのかな、かな。」

へー と生返事のような相槌を打つものの

どエライ下っ端仕事な気がする案件ですね?

と言ってるようなものであった。

「なんか雪だるまが一杯あったとか、鳥居を潜ったら一斉に見られたとか、目だけが赤く光っていた、とかなら寮で聞いたかな、かな。
 5月に雪だるまはねーよと思ったけど、やっぱり無いね、ひひひ。

 あ、ボクは保険課の 雨宮 雫 なのだね、だね。
 ちろっと言ったけど、休学してたのであんまり細かいコトは知らないかな、かな。」

名乗ってもらったので、一応名乗り返しておく。
保険課の所属を明らかにしておけば、そう妙な話にも流れんだろう、と。

メグミ > 「ようやく暇になった、と言う所ですね。」
 
 気のないのならば掘り下げる事もないだろうと、
 それ以上のワードはつけ喰わず、流す。

「ええ。15日には月次祭が執り行われますから、
 本当に問題があるなら神社の側から話があるでしょうし――
 ――と、雨宮さんですね。宜しくお願いします。

 復学なされてばかりでお困りごとが生じましたら、言っていただければ対応ないし取次ぎを行いますから、頼ってくださいね。」

 おっとりとした笑みと共にそう告げる。
 営業ポーズ の類ではなさそうだ。

雨宮 雫 > 「そりゃあお仕事ゴクロー様です、ひひひ。
 風紀委員がお忙しいってコトは、島は変わってないってコトだね、結構結構なのかな、かな。」

にや~ という楽しそうな笑みになった。

「氷結系魔術とか、異能の練習してるっていうオチでも良かったけどね、ボクは。

 あら親切な風紀委員だね、だね。
 佐伯に続いて2人目。 でもまぁ、今は特に無いかな?
 あぁ、課題の山とか代行してくれる人に取り次いで欲しいかな、かな。」

言いながら

そういえば風紀委員って単独でウロつくものだっけ?
まさかと思うがどっかに隠れてるのか?

と思い出し、メグミから視線を外して、ぐるーり、と視線を周りに向けた。

メグミ > 「かもしれませんね。」

 色々含めて、ふふっと笑って見せる。
 腹芸と言う訳ではないが、軽く合わせて流しておこう。
 この流れで笑む辺りに少々の胡散臭さを感じなくもないが、其処を突く程の尖ったハートは今はない。

「あ、貴子さんをご存じなんですね。自慢の風紀委員です。貴子さん。
 課題の山に関しては、そうですね。
 代行は出来ませんが、一部を特別授業などに振り替えることなどは出来ると思いますよ。
 風紀委員の仕事ではないので、他の委員や教師に取り次ぐ時間を頂きますが……」

雨宮 雫 > 「そうじゃなきゃ島に居る意味がないからね、ボクは。

 佐伯を知ってるのだね、だね。
 アレは面白おかしい風紀委員だったね、いや、まだ現役なのかな、かな。」

佐伯を拉致った後に遊べなかったのが島を離れる前の無念の一つであった。
心情的にも、お叱りをいただいた的な意味でも無念であったので、 はぁー と溜息が出てしまった。

「金ならあるから、それで解決したいのだけどもね。
 社会の共通コミュニケーション、世界でも信用度の高い日本円が今ならお買い得なのだけども……

 むしろ、出席をコレ以上増やすのはイーヤーなのだね。」

眉を大きく顰めて、首を振る。
長いポニーテールも横に振る。

授業に出ない問題児でもある自分に、授業に振り替えとか知ってて言ってるのならイイ性格であろうけども。

メグミ >  ため息に小首を傾げてみせる。
 痴情のもつれではないとしても、なにかあったのだろうか。
 貴子本人から聞いてみる事にすれば、追求はしなかった。

「お金ですか……。」

 あまり褒められた事ではないと思いつつも、そこに口を出すつもりはない。
 それをできるアプローチはあるだろうが、言う事でもない。
 あるいはその結果でそれ、なのかもしれない。

「そうなると、地道に減らすしかありませんね。
 仲の良いご友人に手伝ってもらうのは如何でしょう? でも、丸写しや代筆は怒られますよ。」

 冗談めかして釘を刺し、笑ってみせる。
 なお、メグミ自身も療養のため休学していた経歴もあり、雨宮の行動についてはあまり知らない。
 名前も知らなかったぐらいなのだから、当たり前かもしれない。

雨宮 雫 > 「みんな大好き、お金ダヨー。

 仲の良いご友人……  ぐふっ」

雫は999のダメージを受けた。
心当たりが、余り、無いからだ。

ぐらりと揺れて、思わず空を見た。

「あぁ、綺麗な空だね……だね……
 じゃあしょうがないから、代書屋でも探しにいくとするのだね……」

どうやら釘は刺さらなかったようだ。

メグミ >  
 糠に釘。と言うよりは、釘を刺したら割ってしまったような。
 なんか別のものを刺してしまったような。
 心の血を見立てる事ができたような。
 
(いえ、もとより曲げないつもりでしたのでしょうけど……)

「代筆屋には参考書とか、wikipediaなんかおススメですよ。
 いずれにせよ調査のご協力、ありがとうございました。
 お金とかは、出せないですけど。」

 頑張ってくださいなどは流石に言えないが、喰って掛かるのも宜しくない。
 止めるポーズは見せておきつつ、そのまま見送るだろう。

雨宮 雫 > 「それ代筆違う、自分でこなしてるだけやんだね、だね。

 捜査なんかしてたっけ……
 まぁ、お金はいいから、それじゃあボクが不審な場所に居ても、見なかったコトにしてくれればそれがお礼でいいかな、かな。」

例えば落第街とか落第街とか。

ところで神様に祈った結果がこの出会いであれば、もうちょっと掘れば面白い素材なのかもしれない。
風紀委員というのは微妙だが、まぁ、時と場合が整えばどうにでもなるのは分かっているのだし。

「それじゃボクは 課題代行求む、金はある のスレ立てしに帰るのだね。

 お疲れサマーなのだね、メグミン。
 ああ、怪我や病気になったらボクを呼んで欲しいかな、かな。」

連絡先も渡しさない宣伝をして。
手をひらーひらーっと振って、鳥居の方へ歩き出す。

メグミ > 「そうなると止める依頼を出さなきゃいけませんね。
 ……血塗れの雪だるまの件ですって。万一の事があっても困りますし。」
 
 のらりくらりとやり取りをかわしつつ、見送る。
 ……何かありそうな人物ではあったが。今のところは何とも言えない。

「ええ、ではまた。」

雨宮 雫 > 「「メグ」風紀委員がスレ立てしてる件について「ミン」 っていうのも立てておくから安心してだね、だね。

 ああ、だったら夜にまた来てみるといいんじゃないかな、かな。
 あの手のハナシは深夜が本番だものだね、だね。」

これで深夜に出歩いてきたらソレは超面白いが、まあ、ないか。

サクサクと参道の端を歩いて石段を降りて、姿が消えていく。
途中で足音も唐突に消えるのだが、見に行っても既に姿はないのである。

ご案内:「常世神社」から雨宮 雫さんが去りました。
メグミ > 「ゆるキャラや謎生物じゃないんですから……」

 どこかにそんな名前の生物が居た気がする。
 幻獣や精霊だったかもしれない。

 …………メグミ自身もやることは終えている。
 故に、そのまま去るだろう。

ご案内:「常世神社」からメグミさんが去りました。