2016/05/24 のログ
ご案内:「常世神社」に烏丸秀さんが現れました。
■烏丸秀 > 烏丸は基本的に神を信じない。
信じないというよりかは、嘲笑している。
まったく、役に立たない割に信用されて羨ましい事だと。
「ボクなんか、ほとんど信用されないからねぇ」
自業自得を積極的に神のせいにしていく。
どうせ神は天に座すのみ。人の世を動かすのはいつだって人間だ。
■烏丸秀 > 石段に座りあたりを見る。
あまり人は居ない。せいぜい暇そうな人間が何人かだ。
神は嘲笑するが、神殿という場所は気に入っている。
それなりに静かで、荘厳な雰囲気で、何かが起こりそうな予感もある。
それは、彼の心象風景もまた、神社であるからか
「世はおしなべて事もなし、かな」
ご案内:「常世神社」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > 一匹の猫が境内に現れる
とことこと、鳥居を潜りまっすぐと本殿へと。
大きな鈴をを見上げて尻尾を揺らした。
■烏丸秀 > 「おや……」
なにやら小さなお客さん。
黒猫は不吉の象徴というが、それは西洋の話。
東洋では魔除けや福を招く象徴である。
「――――」
石段に座りながら、黒猫の行方を見守る。
この男にしては、驚くべきほど穏やかな時間である。
■カレリア > 尻尾をゆ~らゆ~らと揺らしながら見上げている。
幸運の象徴とも
不運の予兆とも呼ばれる黒猫
それが今日神社に来て烏丸の目の前に現れたのは
どちらの予兆か……。
お参りを済ませたのか再び猫は歩き出す、
境内の中で面白いものはないかなと散策しているようだ。
■烏丸秀 > 「んー……」
何か猫の喜びそうなものはあったか。
ごそごそと懐を探ってみると……
「ん……これはなぁ」
シュークリーム。
この間の改良版。
でも、流石にこれは猫にはあげられない。
となると、何もないが……
■カレリア > 至る所を見て回っているが……
何も持ち合わせていないのできっと再度猫を見ることだろう、
その際烏丸はちょっと違和感を覚えるかもしれない
どうも見る場所が猫というよりは人間に近い、そんな違和感。
そして猫は拝殿の裏へと走りだして
■烏丸秀 > 「――うん?」
今、違和感があった。
なにやら、猫にしては妙な場所を見る。
猫は霊を見るともいうが……
「……んー」
なんとなく、拝殿の裏へ向かう。
例の猫はさて、どこに居るか
■カレリア > 裏手へと追いかけると……そこには黒猫の姿はなく、
代わりにこんな場所にはあまり合わないような
真っ黒なローブを着た少女が佇んでいました。
「ん……?誰?」
少女は問いかけます
■烏丸秀 > 「おや……?」
結構前から居たが、こんな子供はいなかったはず。
はて、どこから迷いこんだのか。
「んー、ボクは烏丸秀。しがない学生」
ふらふらとそちらに近寄りながら。
「キミは誰、かな?」
■カレリア > 「カレリア、ですわ」
短く簡潔に名前を告げる、
「アナタはどうして裏手まで?」
近づくと少し判る、神社の裏にいくつか御札が貼ってあることを
少女がそれの近くにいることを
■烏丸秀 > 「ん、よろしくねカレリア」
にっこり笑うと挨拶を返す。
女の子には優しい。
「いや、ね。黒猫が居たんだけど……んー、居ないな」
あたりをきょろきょろと見回す。
■カレリア > 青年の……いかにも優しそうな笑みには愛想笑いを。
「黒猫……?いえ、見てませんわね」
不思議そうな顔をしている、
正直に受けとるのであればまず来ていないのであろう。
「化かされたのではなくて?」
■烏丸秀 > 「ふぅん――まぁ、色んな事がある島だからね」
烏丸はそれで納得したらしい。
まぁ、異能の島だ。何があってもおかしくはない。
「で、カレリアはこんな所で何を?」
お札が張ってある拝殿の裏。
あまり好んで近づきたい場所でもない。
■カレリア > 「私は、そうね……東洋の術式の勉強ですわ、
魔法使いにはない、東洋の神秘の技
具体的には符術や神通力、陰陽道などとも呼ばれていますわね、
ここにはそのうちの一つが見えましたの。」
御札に手を這わす、
特段不可思議な出来事がおこったりはしないがそれを見る彼女の目は真剣そのものだった。
■烏丸秀 > 「なるほど。西洋系の魔法使いかぁ」
それなら頷ける。
神社は神道の術式を見るのにちょうど良い場所なのだろう。
もっとも、烏丸にはそういう才能がほとんど無いのだが。
「勉強熱心だねぇ」
感心したように頷く。
■カレリア > 「これでもそれなりには修練していますの。
いずれ敵になる者の手の内を知ることは自分の身を守る事になりますわ」
そこまで言って今度は烏丸の方に振り向く
「アナタは、なにかそういうことはしておいでで?」
■烏丸秀 > 「敵?」
これはまた物騒な事だ。
東洋系の魔術師と何か因縁でもあるのだろうか。
「んー、ボクは修練とかはぜーんぜん。
才能無いんだよねぇ、そういう異能の」
精々これくらいかなぁ、と懐から香炉を取り出して見せ
■カレリア > 「才能無しでこの学園に居るのも珍しい話ね?
それは……お香ですの?」
取り出された一見普通そうな香炉を見て。
「香りの術は幻惑、幻覚と多少存在するのは知っていますが、
異能でもないとすればどんなことをするのかしら?」
■烏丸秀 > 「香道。まぁその通り、香りで幻惑、幻覚を見せたりとか。
あとは感覚を麻痺させたり、逆に痛覚を倍増させるお香なんてのもあるねぇ」
いくつか説明し、そこまで物騒なのは作ってないけど、と。
「そういうお香を作るだけだよ。
魔女の薬作りと似たようなものかな。
ボクの才能って、それくらいしかないんだよねぇ」
まったく、この男の弱さといったら。
学園でもたぶん、下から数えた方がはやいだろう。
■カレリア > 「香りだけでそこまで神経へと働きかけるというのもなかなかのものね、
一部そういう意味では魔法の……錬金術と似たような感じにも思えますわ、
魔法や異能には長けていないけど、
そのかわり有り余る頭脳で薬師として大成した……感じかしら?」
興味を持ったのか近づいていって香道の説明を受ける
「よろしかったら作業の様子とか見せていただける?」
自己を卑下してはいるが、
魔術異能なしでここにいる以上並大抵の知識量ではないだろうと、
そして……頭もいいはずだと、そう烏丸を認識するか
■烏丸秀 > 「まぁ構わないけど、面白い物でもないよ」
手近な場所。拝殿の裏手に座り込み。
ちょうど持っていた鉢にいくつかの材料を入れ、練香を練り上げる。
蜂蜜の甘い香りと、材料の何ともいえない香りが立ち込めるか。
「ん、これが添蓮。ボクの調合した香の一種で、効果は……」
そこで絶句する。
しまった。この練香、性感を高める、媚薬の一種だった。
■カレリア > 「ふむ……効能は?
何やら甘いような香りですわね」
そんなこといざしらず香りを……ちょっと注意しつつ嗅ぐだろう
もしこれが戦いの場であればこんなことをする時点で命取りだ
(本当に魔術的な反応は有りませんのね、
あくまで薬……神経作用的なところかしら、
心なしか魔石酔いの時と同じような感覚がしますわ。)
■烏丸秀 > 「まぁ、感覚を高め敏感にする為のものだよ、うん」
適当に相槌を打って香を仕舞う。
危ない、流石にこんな初対面の少女に見せるもんじゃなかった。
これは凛霞と会う時に使おうと心に決め。
「ま、こういう事。
薬師っていうほど詳しいわけでもないし、そんなに頭が良いわけでもないよ。
普段やってる事は、部活の経営相談とかだしね」
そういえば最近あまり部活棟に顔を出していない。
今度行くか。
■カレリア > 「感度を高める……なるほどですわ。」
なんとなく察したのだろう、
幼い身体故にそこまでの効能を見せなかったようだが、
それでも酩酊や高揚感に似たものを与えられる。
また一部ではあるが敏感にさせるというものもなんとなく理解はできたようだ。
「ふふ、謙遜を。
まぁでも本人がそうというのであればそのあたりという理解に収めておきますわ。
学生としては十分に謳歌していそうですしね。」
「さてと……私はそろそろ行きますわ、
大変面白いものも見れたことですので。」
そう言って一歩だけ離れる
■烏丸秀 > 「ボクは生きる事を謳歌しているよ。
この世は兎角面白い。キミも人生を楽しみなよ」
ふふっと笑うと、軽く手を振り。
「気をつけて帰りなよ。
何せ、こんな島だからね」
拝殿の裏に座ったまま見送るだろう。
■カレリア > 「それではごきげんよう、
また会うことがあったら、今度はなにか召喚の真髄を見せてあげますわ」
一礼をすると後ろを振り向いて歩いて行く
「ご心配には及ばないわ、
何故なら……こういうことですから」
ふふっと最後に彼女の笑った声が聞こえたと思ったら
……次の瞬間には最初に見かけた黒猫に、
そのまま黒猫は走り去って行きました。
ご案内:「常世神社」からカレリアさんが去りました。
■烏丸秀 > 「――やれやれ」
まさか、とは思ったが。
なにやらからかわれたようだ。
「ま、女の子ならいいけどね」
これで男、しかも公安委員とかだと殺意が沸く。
今度あいつのお茶に媚薬でも混ぜてやろうか。
「それはそれで――変な気分になったらやだなぁ」
益体もない事を呟きながら、烏丸も神社をあとにする。
ご案内:「常世神社」から烏丸秀さんが去りました。