2016/07/31 のログ
ご案内:「常世神社」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 「…ふぅ、急に通り雨がくるからびっくりしちゃった」

夕暮れ。
境内に入って来たのは、夏らしい装いの少女。

今日は海水浴場の救護所の仕事もないので、図書館に寄って借りていた本を返したり、ピアノの練習をしたり、夏休みの課題を片付けたりしてのんびりとした一日を過ごしていたのだが。
夕暮れ時にふと思い立って、「瞑想」に良い場所に赴こうとした結果、蘭はここにいるのである。

…なお、急に雨に降られたと言っている割には、何故か彼女自身はもちろん日傘にも濡れた様子はなく、足元も綺麗なままだったりするのだが。

美澄 蘭 > 「「雨を防ぐ」には強力過ぎる気はするけど…実際便利よね。
獅南先生に相談に行ってよかった」

つまり、蘭は「雨除け」用に教わった強力な防御術式…を改造したものを利用して、雨はもちろん、それらにより濡れた地面からの汚れはねなども防いだものらしい。
…なお、先生に「ベルカナ」の文字を組み込んだ改造を提案され、術式自体は描いてみているが…実際の実地試験は、自分の気持ちが落ち着いてからにしようと考えているところである。

今一番の敵は、自らの中にある「不安」「恐れ」なのだ。

境内にお邪魔して瞑想をしようとしている関係上、信仰はないけれども一応正しい手順に乗っ取って参詣する。
祈る内容としては、挨拶と、

(…私が心を強く保てるよう、見守っていて下さい)

というくらいだが。したがってお賽銭も控えめである。

美澄 蘭 > お参りを終えて、鎮守の森へ足を踏み入れる。
境内にあるベンチに腰掛けても良かったのだが…あいにく、通り雨で濡れてしまっていたのだ。

…それに、自然の中で瞑想する方が、リラックス効果がより強く得られそうだし。
防御術式のおかげで足元のぬかるみも、虫なども気にならない。

「………」

鎮守の森の中で、立ったまま、蘭は静かに目を閉じた。