2016/08/21 のログ
ご案内:「常世神社」に阿曇留以さんが現れました。
阿曇留以 > 夕方の常世神社。
学生達も帰り始めた頃に私服姿で訪れる留以。
きょろきょろと周りを見て、誰も居ないことを確認する。
片手には大太刀をもっている。

阿曇留以 > 夕方の神社は夏とは思えないほどに涼しい。
私服姿の留以は、少し肌寒く感じつつもあるほど。

拝殿の前までくると、大太刀を置いておおきく頭を下げる。
頭を上げ、賽銭箱に五千円ほど入れると二回手を叩く。

「えーと、申し訳ありません。
少しだけ場所をお借りします。
少ししたらすぐに帰りますので、どうかご容赦願います」

心の中で思うのではなく、言葉煮出して誰かに語りかける。

阿曇留以 > 拝殿の前でもう一度だけお辞儀をする。
神様への挨拶が終わると、置いた太刀をもって休憩所のところまで歩いていく。

「ふぅ……。
それじゃぁ、ちょっとだけゆっくりしましょうか~」

大太刀を休憩所の机に置き、留以も椅子に座る。
置いた大太刀を少しだけ鞘から抜き、外気に当てるように置いておく。

ご案内:「常世神社」に羽切 東華さんが現れました。
ご案内:「常世神社」に羽切 東華さんが現れました。
ご案内:「常世神社」に羽切 東華さんが現れました。
羽切 東華 > 「そういえば、この島も神社があったんだよなぁ…」

神社と言えば故郷にもあった…かなり寂れてしまっていたが。
そんな懐かしい思いに少々浸りつつ、背負っていた紺色の竹刀袋を背負い直して境内に続く石段を登っていく。
昇るペースはゆっくりとしているようで存外に早く、直ぐに境内へと辿り着こうか。
入り口の鳥居の前で軽く目礼しつつ、そのまま境内に――…ん?

「あれ、誰か先客さんが?」

伊達眼鏡越しの視線を向けつつも首を緩く傾げて。

阿曇留以 > 大太刀がライトを浴びて光っている……ように見える。
それはともかく、時間を潰すためか、もって来た本を広げ、読書を始める――ところで、来客だ。
誰かくるとは思っていなかったが、まだ夕方だし来る人は来るのだろう。

男性のほうをみて、軽く笑みを浮かべてぺこりと頭を下げる。
話しかけられれば話すし、話しかけられなければそのまま読書に移るだろう。

羽切 東華 > (もしかしてなんかお邪魔だった…かな?)

と、最初伊達眼鏡越しに視線をそちらに向けていたのだけれど。
軽く笑みと共に向こうから会釈をして貰えれば、こちらも笑みで軽く会釈を。
改めて竹刀袋を背負い直して境内に入る。正直、参拝目的というより見学目的だ。
あ、そうだ一応聞いておいた方がいいかな、と思いつつ先客の女性が居る休憩所のほうへと足を運んで。

「こんばんわ、すいません自分お邪魔とかではないですかね?」

と、開口一番挨拶と共に出たのはそんな問い掛け。矢張り気になったらしい。
…が、そこで不意に視線が先客の女性から机の上の大太刀へと向けられる。
何と言うか、幼い頃から真剣を使って鍛錬してきた刀使いの性か…ついジッと眺めてしまい。

阿曇留以 > 本を置き、男性の顔を見て笑いかける。

「いえいえ、大丈夫ですよ~。
特に何かしてるって訳ではないので。
お気になさらず、参拝してください~」

そう、返事をする。
実際、机の上には大太刀が置いてあるだけだ。
留以が何をしてるってわけではない。

羽切 東華 > 「あーーいや、自分は参拝目的、というよりは見学目的というか…」

実際、好奇心旺盛でそれに突き動かされる事がよく有り、この神社に来たのもそれが大きい。
つまり、参拝という神社に来るならまず当然であろう目的意識が抜け落ちていた。

「…あと、失礼ついでに聞きたいんですが、そこに置いてある大太刀は貴女のですか?」

と、軽く太刀を指差して尋ねる。とはいえ、彼女以外に持ち主は居ないだろう。
しかし、良い大太刀だなぁ…と好奇心が更に疼く。触らせて貰えるか頼んでみようか?

阿曇留以 > 指を指されたほうをみて、少しだけ考え込む。
正確に言えば、留以のモノではなく阿曇のモノなのだが、それは些細なことだろう。
なので、彼の問いには肯定の意を示すように頷き

「あぁ。ごめんなさいね、物騒なものを持ち込んじゃって。
一応私の持ち物だけれど~。
こういうの、興味あるのかしら?」

その問いは彼の目がじーっと太刀をみているから、刀がすきなのだろうかと推測して。

羽切 東華 > 「あ、いえいえ!自分もこの中に2本持ち歩いていたりしますんでハイ」

と、彼女に見え易いように背中に背負っていた紺色の竹刀袋を下ろす。
まぁ。この島は色々な人が居るのだし、真剣を持ち歩いている人も多分珍しくないだろう。

「ですね、物心付いた時から刀を握らされてたんで、やっぱり自然と気になったりしますね~」

と、大太刀を眺めながらウンウンと相槌を打っていたが、流石に失礼かと気付き。
なので、改めて女性へと視線を戻していく。…何かこの人も美人さんだな!
この島で今の所会った女性は皆美女・美少女である。都会って凄いな…!

阿曇留以 > 「あら、そうだったの。
よかった~、怒られちゃうかとおもったわ」

ほっと安心したような顔を見せる。
土地が土地とはいえ、あまり普通に帯刀し、しかも境内にもってくるのは自分でも動かなと思ったりしたからだ。
とはいえ、事情が事情なため、こうやって人気の少ない時間に来ているわけだが。

「やっぱり、刀を持つ人って皆そうなのかしら。
気になるなら見てみる?
ちょっと作業中だから、触らせてあげることは出来ないけれど……」

そういって、置いていた太刀をもってみやすいように鞘から抜いてみる。
特別なつくりをしているわけではない。
純粋に、普通に作られた大太刀だが、神性を帯びている。

羽切 東華 > 「むしろ、俺も多分どちらかといえば怒られる側でしょうねぇ」

ホッとした様子を見せる女性にこちらも笑って頷く。
むしろ、彼女のように境内に刀剣を持ち込む事に抵抗が無い分、こちらの方が多分酷い。

「どうでしょう?全員がそうって訳ではないんでしょうけど…あ、是非御願いします!」

勿論触るつもりは無い。ともあれ、彼女が鞘から大太刀を抜いて刀身を見せてくれる。
と、そこで気付いた。造りそのものは良い鋼だが普通、に見える。けれど…

「…神性を帯びてますねこれ。霊刀、の類でしょうか?どの神様の加護かまでは分かりませんけど」

一転、ワクワクしていた目付きがやや真面目なものとなり、静かに太刀の刀身を見据える。
感じ取る、というより漂う神性が”見えている”かのようで。

阿曇留以 > 「あらあら、じゃあここの管理者さんに見つかったら二人して怒られちゃうわね~」

なんて、ほのぼのといっているがそれはもう大目玉、かもしれない。
見つからないことを祈ろう。

「……貴方、そういうのがわかるの?」

ちょっとびっくりしたようか顔で男性を見る。
太刀に帯びている神性は、それこそ神様本人というほど強いものではない。
ただ、分かる人にはわかる程度に神性を帯びていた。

羽切 東華 > 「ですねー…その時は、まぁ二人で素直に謝るしかないでしょうね」

苦笑い。弁解の余地もないし、逃げたらここに来辛くなるので、その時は素直に頭を下げよう。

「…え?あ、ハイ。ウチの一族は代々…えーと、その。
神様も妖怪も問わず、人外そのものと関わりが深い家系でして。まぁ、正直物騒な関わりではあるんですが。
だから、魔性も神性もある程度分かります。多分その血筋かなんかのお陰かな?とは自分で思ってますが」

流石に、突っ立ったまま喋るのもアレなので、向い側へと腰を下ろさせて貰おう。

「あ、自己紹介遅れてすいません。1年の羽切東華、といいます。まだこちらに来て日が浅い新参者ですが」

阿曇留以 > 人外とかかわりが深いと聞いて、ちょっと首を傾げる。
もしかして、同業者だろうかと思い。

「……もしかして、同業者の方かしら~?
退魔師だったり、します?」

腰を下ろし、自己紹介をしてくる彼に

「あ、こちらこそ。
一年の阿曇留以です~。
私も島に来てそんなに経ってないから、同じね~」

なんて笑う。

羽切 東華 > 「えーと、退魔師とは厳密には違いますが似たようなものかと。
人に仇なす人外を斬るのが一族の使命、だったらしいので。
ただ、羽切の一族は人に仇なすなら、神性のあるモノも斬り捨てて来たらしいです。
そこが退魔師との違い、かもしれません。何と言うか、人外全般への抑止力みたいな。」

と、腰を下ろしつつ彼女の名前に頷いて。どうやら彼女も1年生らしい。
だが、ここの学園は進級制度などが特殊だし、もしかしたら年齢は意外と離れているかもしれない。
むしろ、何となく阿曇さんは年上に思える。良い意味で落ち着いて貫禄があるというか。

「だから、ウチの婆ちゃん曰く、《人外殺しの羽切》とか影で言われてたみたいです」

阿曇留以 > 「人外殺しの切羽、ねぇ~……」

留以が田舎育ち、というのもあるかもしれないが聞いた事が無い。
本当に影の人たちだったのだろう、と納得し。

ふ、と時間を確認する。そろそろ、寮に戻る時間だ。
大太刀の修復も、大体終わっている。

「ごめんなさい、そろそろ寮に戻らないと……。
羽切さんは寮住みかしら?
よければ男子寮まで送るけれど……」

羽切 東華 > 「あ、多分知名度全然無いですよ?俺の故郷の山村とその周辺くらいだと思います」

と、彼女の態度から、何となく察したのか苦笑気味にそう付け加えておく。
ただ、どちらかといえば表舞台より歴史の影で人外を斬ってきた訳で。
彼女の思う影の人達、というのは実は正鵠を射ているのだ。

「あ、俺は最近寮から引っ越したので…じゃあ、折角ですし、途中までお送りします」

刀の話とか聞きたいですしね!と、目をキラキラ。こういう所はガキっぽい。

阿曇留以 > 「あ、あら。そうなのね。
ごめんなさい、私も結構田舎の生まれだからもしかしたら有名な方なのかなっておもって~」

考えていたことがばれて恥ずかしそうに笑う。
留以自身もそんなに情報を集める人間ではないので、有名人には疎かったりする。

「あらあら、じゃあ一緒に帰りましょうか。
私も、羽切さんの刀とか見てみたいわ~」

竹刀袋の中にあるという、2本をみて。
留以も、少しは気になるのだ。
小さく笑いながら、椅子から立ち上がり神社を去っていく。

羽切 東華 > 「いえいえ、むしろ田舎の出身の人は親近感が沸きますね!!」

恥ずかしそうに笑う阿曇さんに笑みを返し。実際己の有名人とかは疎い。

「いいですよ。とはいえ、片方は妖刀なんですけども」

しかも契約している形だ。そういえば、さっき念で女殺しとか聞こえた気がする。
誰が女殺しやねん!!そもそもモテねぇよ!!と、念を返しておいた。
それはそれとして、

「と、じゃあ行きましょうか。久々に刀談義が出来るな~」

こういう共通の話題で盛り上がれるのは素直に楽しい。
竹刀袋を背負って立ち上がりつつ、彼女と談笑しながらこちらも神社を後にしよう。

ご案内:「常世神社」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から羽切 東華さんが去りました。