2016/10/15 のログ
ご案内:「常世神社」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 休日の夕方。
蘭は、マイペースに神社への階段を上っていた。
少し時間を減らしたとはいえピアノの練習をがっつりと行った後では、周囲の風景を見ながら石段を上るのも、いい気分転換になるのだ。

「よいしょ…と」

石段を上りきると、手水舎で正しい手順で身を清め、拝殿に少額の賽銭を入れてご挨拶。

美澄 蘭 > 今日は休憩も兼ねているので、鎮守の森のただ中に入り込むのではなく、境内のベンチに腰掛ける。
神社の周囲を覆う木々は、徐々にその緑を別の色彩へと変えつつあった。

(…こうして、改めて周囲の景色を見ることも、忘れちゃってたかも)

自分がどれだけ焦燥に駆られて、視野を狭めていたのかを思い知らされ…思わず苦笑を零した。

美澄 蘭 > それから、深い深い深呼吸を1つして、目を閉じる。
ピアノの練習の追い込みをかける前は、週1回行っていた、「瞑想」だ。

ただし、今日はリフレッシュ目的も兼ねているので、目を閉じた状態で周囲を「視る」ことは、考えていない。
ただ、木の葉擦れや、小鳥のさえずりに耳を傾け、風を受け、閉じた瞼越しに訪れる西日の暖かさを感じる。
…それでも、強い気配は「分かって」しまうのだけれど。

そして…魔力を感じ取ることの出来る者には、蘭の魔力が神社の気配と溶け合い、境目を曖昧にしていることにも気付くかもしれない。