2018/01/03 のログ
ご案内:「常世神社」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > 年が変わり、正月になった。
しかし、この記憶を失った上にこの世界の文化にもまだ詳しくない男は、
外に出ている時は終始眉間に皺を寄せていた。

「ふむ…どうやら、ここで初詣、とやらをするらしいが…」

学園の職員に色々と聞いて、正月である今は此処で初詣をするものということは理解した。
何故そんなことをするのかまではいまいち理解し切れていないが、
そういうものなのだろうと自分を納得させて周りを見回していた。

レンタロウ > 「こういう時こそ、これで調べてみるものだなッ!」

服のポケットを探り、取り出したのはスマートフォン。
漸く、人並みに扱えるようになったソレで色々と調べてみる。
尚、周りには殆ど人はいない。ピークは過ぎているようだった。

「なんか色々と小難しいというか…気にすることが多いというか…」

表示された文字を読みつつ、面倒臭いと言いたげな顔をする。
だが、やはりそういうものなのだろうと、ぎこちない動きで書いてある通りに動く。

レンタロウ > 「で、やっとここまで来たか。」

鳥居をくぐる前に頭を下げたり、手を水で洗ったりした後。
漸く本命とも言える参拝にまで漕ぎつけた。
時折、他の参拝客の視線が痛かったが、男は気にしないことにしていた。

「………ここでも、作法があるのだな。
 ここまで気にする必要があるものなのか…」

予想していたよりも、初詣というのは難しい。
そう思いながら、賽銭箱の前で鈴を鳴らす。
二礼二拍手一礼という作法にならって、2回頭を下げて、2回手を鳴らした。

「これで、最後の礼で願い事を念じる…ということだが。」

レンタロウ > 願い事。
確かに色々と厄介なことになっているが、
それを解決すること自体が願いかと言われると、違うような気持ちになる。

「ひょっとしたら、余り願い事を持たない男だったのかもしれんな。俺は。」

とりあえずは、健康でいられるようにと願掛けをして礼をする。

「よし!初詣完了だ!
 寒いから今日はもう戻ろうかッ!」

初詣も無事に終わったと、意気揚々とした足取りで戻っていくのだった

ご案内:「常世神社」からレンタロウさんが去りました。