2018/03/22 のログ
ご案内:「常世神社」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 夜も更けた頃合い、神社に制服姿の少女が姿を現す。
その目当ては参拝というわけではないようで、その足取りには何か目的があるようには感じられない。
その足がピタリと止まったのは、境内の一画に植えられた桜の木々を目にしてだった。
見上げる木の枝はまだつぼみが多く、五分咲き未満というところだが、これはこれで風情がある。
暖かな夜という事もあり、暫しそこに立ち止まって少し早い花見と決め込んだ。
■鈴ヶ森 綾 > 梅の花は色々あってのんびり鑑賞する間もなく散ってしまったが、
今は心身共に…身体の方はともかく、精神的には美しい花を見てため息の一つも溢す程度の余裕はできた。
「ふぅ…来週の今頃には、丁度満開かしらね。」
思い出すのはよく散歩道に使っている学生街の公園。
あそこにも見事な桜並木があると記憶しているが、ここ程に静かに鑑賞とはいかないかもしれない。
週末ともなれば、花見のグループが幾つもやってくるのは想像に難くない。
それに比べて、この場の静けさはここが街中にある事を忘れてしまいそうな程だ。
目を閉じれば聞こえてくるのは風と木々の葉擦れの音、そして自分の僅かな呼吸音だけ。
それ程までにその場は静寂に包まれていた。
■鈴ヶ森 綾 > 「……さて。」
静けさの中で桜を堪能した後、
別れの挨拶をするように最後に木の幹に触れてその場を離れる。
そのまま社殿の周囲を一頻り見て回り神社を後にした。
ご案内:「常世神社」から鈴ヶ森 綾さんが去りました。