2018/03/30 のログ
ご案内:「常世神社」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「やっぱりここにもありましたか。もう少しで見ごろですかね」
石段を登って境内に到着すると、周辺を一瞥してつぶやいた。
大きな桜の木を目にしてその根元まで足を運ぶ。
花々を見上げると、そこには満月に近い月が隙間から顔を覗かせていた。
「たしか満月は明日でしたね。
夜に満月を見ながら花見というのもなかなか綺麗で素敵ですね」
花の状態はあと数日で満開と言うところ。
ここならあまり人もいないし、ゆったりと花見をするのにちょうどいいかもしれない>
ご案内:「常世神社」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 居住区の外れ、海に程近い場所に作られた神社の夜は静穏そのもの。
耳を澄ませば僅かな葉擦れと波の音。
酒だ花だと宴に興じる人々の姿もなく、実に心安らぐ。
掃き清められた神社の境内をゆったりした足取りで歩く。
目指す先は以前目星をつけていた一画。桜の木の根元。
「……ん。」
その場所に近づくと、薄暗がりの中に人影を見つけて目を細める。
先客、それだけの事。特に慮る必要もないと変わらぬ足取りでさらに近づいていくと、
それが自分の見知った人物であると気づき声をかける。
「こんばんは。こんな所で会うなんて、奇遇ね。」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ん、っと。あれ、こんばんは。
確かにこんな場所で会うとは奇遇ですね」
せっかくいい場所が見つかったのだから、
彼女に花見の話でも持ち掛けてみようかな。
そんなことを考えていると、足音が聞こえた。
どうしよう、知らない人だよな、挨拶するべきかな、でもな…
そんな心配事が脳裏に渦巻いて慌てそうになる。
しかし声の主は意外にもよく知っている人物の物だった。
「お花見にちょうどいい場所を探していて。
ここを見つけたので綾さんも誘おうかなぁなんて思っていたところです」>
■鈴ヶ森 綾 > 「あら、そうだったの。常世公園には行ってみた?あそこも立派な桜並木があったわよ。」
最も、あちらはここと比べて静けさとは無縁な場所となっていた。
それを嫌って少々足を伸ばしてここへとやってきた次第だった。
賑やかさなのを厭うわけではないが、無条件に歓迎する事もできない。
「でも本当に奇遇ね。私も同じような事を考えていたの。
今日は様子見のつもりだったのだけど…せっかくだし、このままお花見していく?。」
ついと視線を上向かせ、枝に咲き乱れる桜の花を見る。
薄く色づいた桃色の花びらが目を喜ばせ、その美しさにほぅと小さくため息を漏らす。
「と言っても、食べる物どころか、座る場所もないけれど。」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ええ、公園や学生通りにも行きましたよ。でも人が多くて…」
人見知りと言うか、人混みが得意じゃないので……
そんな風に困った感じで笑って見せる。
何となくこの場所まで来た理由を察してもらえるだろう。
「どうしましょうね、この辺は自販機もありませんし……
明日がちょうど満月で天気もいいようだったので、何も準備してないんですよね。
完全に明日誘うつもりでいたので……」
見ての通り、普段からあまりものを多く持ち歩かない性分。
ここでこのまま花見をしようとしても、どこか物足りない感じなってしまうだろう>
■鈴ヶ森 綾 > 「ああ…。」
相手のその態度で概ね事情を察したように短く呟く。
彼女のそういう部分は、自分もそれなりに把握しているつもりだ。
「私はね、桜はもう少し静かに見たいと思って。
桜の季節は短いのに、皆情緒や風情より酒食の方が大事みたいで。」
やれやれ、と嘆くような言葉が続きそうな調子で、桜の木を見上げたままに言葉を続ける。
「そうね…もし、ラウラが私とのお花見を中途半端にしたくないって、
そんな風に考えてくれるなら、今はやめておきましょうか。
あんな事を言っておいてなんだけれど…私もそういう宴が嫌いなわけではないのよ?」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ふふ、私も軍隊に居たとはいえ、静かな場所で育ちましたから。
桜を静かに見たいというのはよくわかります。
そうですね、私はここに桜があることを確認出来たらすぐ帰るつもりでしたし。
あと数日は花も持ちそうですし。ちゃんと準備をして出直しましょうか」
彼女の言葉を聞いて、その後にどんな言葉が続くのかは想像に難くなかった。
花見はあくまでも花がメインだ。食べ物はそれを引き立てる役。
無ければ無いで物足りなさは確かにあるが。
「少し歩いて、一緒に帰りませんか?
満月じゃないとは言え月も綺麗ですし」
花見は日を改めるとして、散歩ならしてもいいのではないかと提案してみる>