2015/07/11 のログ
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にルギウスさんが現れました。
ルギウス > 「いやいや、朝だと言うのにこの熱気。嫌ですねぇ……湿気さえなければ快適でしょうに」
愚痴のようなものを口に出しつつ、その表情は涼しげで。
むしろ張り付いたような笑みが常に浮かんでいる。

「さて、朝食はどこでとりましょうかねぇ……久しぶりに来ましたし名物でもと思いましたが。
 如何せん、土産物で腹を膨らませるのも風情がなさそうだ」

ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にエアリエルさんが現れました。
ルギウス > 「人はパンとワインだけで生きるに非ず……そうですねぇ、後で蕎麦でも食べに行くとしましょうか。
 ここ(異邦人街)は和食系少ないですし。あってもなんかパチもん臭いですからねぇ。

 ……そういえば、ここってどの通貨でしたっけか。
 ゴールド、ガメル、パチール……Ν¥ではなかった記憶があるのですが」

エアリエル >  
「おや、これはこれはルギウスの旦那。
 居ない訳が無いと思いましたが、やはり。」

 靴音を響かせて、近寄る西洋風の少女――の人形。
 一見すれば、人と同じだが……。

「確かに此処は全うな和食は少ない。それこそ、マグロの手羽先なんかが出てくる程度でさあ。
 ああ愉快愉快。地獄でも此れほどのトンチキは見られない――ああ、此処の通貨ならば円で御座いましょう。」

ルギウス > 「これはまた懐かしい顔ですねぇ?
 まさかココで古馴染みに出会うとは思っていませんでしたよ。
 壮健そうで何よりですねぇ」
来ると思っていた とばかりに笑みが深まる。

「探せば、研究街にはいそうですがねぇ……マグロと鶏のキメラ。
 誰が何の目的で作ったのかはわかりませんが」
くつくつと笑い。
「ああ、普通の円でしたか。
 諭吉さんあたりの時代背景でしたっけねぇ……確か」
何枚もの異なるデザインの10000円札を取り出して選んでいる。

「それで、私に何か御用ですか?<演出>家」

エアリエル >  
「しかし成る程、どうやら暑い。一体誰が火をくべたのでしょうかねえ――
 ――脚本<ホン>が書かれたとなれば、旦那もまた顔を出すでしょうと、さあ。」

 遠方の空へと視線を移す。
 落第街の方角から、火煙が上がっている。

「は、は。用と言う程でもありませんぜ。しかし旦那にその名で呼ばれるとは畏れも多い。
 ま、古馴染みを見つければ声を掛けるのが常でさあ――<ワンマンレギオン>。」

「ああ、合成生物など幾らでもいるでしょう。
 鮫と蛸の合成生物なんか、特に有名なもので。」

ルギウス > 「アポロンとアマテラスが喧嘩でもしてるんじゃないですかねぇ?」
火煙を見つめながら、世間話の与太話。
脚本の存在を言及されれば。
「私はまだ目を通していないのですがねぇ。
 『夏の夜の夢』なのか『アンコール』なのか。
 ゲストが違えば筋も結末も違うでしょうから、楽しみではあるのですが」

目的の札を見つけたらしく選り分けて。
「確かに、挨拶のひとつもないのなら寂しいものです。
 役職があだ名になるのは往々にして普遍ですよ。
 何せもっと直接的な正体由来の呼び名は捻りがなくて面白くない」
わざとらしく眉間に手を当てて首を振る。

「ああ、そのキメラはプテラノドンとバラクーダのキメラと戦っていましたよ。
 なんでもアリですねぇ、鮫」

エアリエル >  
「いやはやかもしれません。ですが私には、復活の狼煙にすら見えるものでさあ。
 ……しかし全く旦那は悪魔よりも悪魔じみた性格だ。」

 作りものの目を細め、遠くを見た。

「さて、どちらでしょう。どちらでも良いかもしれません。
 そもそも、旦那と他の団員に任せるだけで十二分に素晴らしい劇が出来上がる。
 電波に流せれば、最高の視聴率だって取れるでしょうな。
 私が本気で働く必要など、滅多にありやせん。此れ程幸福な事もなく、退屈な事もありません。
 私はただそこにいるだけで十分かもしれやせんが、まぁ、少しは彩りますが。お嬢に要求されちまいまして。」

 ああ、その札ですその札です。
 他は蒐集家にも譲ると良いでしょう。目当ての諭吉さんを見つけたルギウスへと、大げさに声を掛ける。

「そりゃごもっとも。たしか旦那は――おっと、危うく喉から手が出る所で御座いました。
 ……おやおや、最近は生物を配合させて戦うのが流行っているのでしょうかね?
 でしたらとんだワンダーランドなものでさあ。」

ルギウス > 「同じ暇つぶしであれば、楽しい方がいいに決まってるじゃぁないですか。
 悪魔よりも欲求に正直なのは認めますがね。
 悪魔は、アレで存外に義理堅いものですよ。風評被害ってこわいですねぇ」
くつくつと肩が揺れる。

「以前の時も、私は舞台にほとんど手を加えていませんよ。
 少しだけ……ほんの少しだけ、ゲストにアドバイスしていただけです。
 演じるよりも観る方が好きですからねぇ。
 そんなに退屈なら、お嬢の真似事でもしてみればいいじゃないですか」
出自柄、お得意でしょう? と首を傾げる。

札を財布にしまい込みながら。
「蒐集家には売れないでしょうねぇ……精巧に作られた偽札扱いでしょうから。
 騙すのは十八番ではありますが、それならば別のものをセット販売したいものでして。

 ……ワンダーランドといえば、ここ最近は海開きしたそうですねぇ。
 件の鮫はともかくとして『何もなければ』いいのですがねぇ」

エアリエル >  
「義理堅いから怖いのでさあ。
 それは不寛容とも言えるでしょう。まあ、天使も悪魔も不寛容ですが。」

 くくっ、と笑う。
 少女の声にへりくだったような青年の口調は、なんとも言えない違和感を強く発する。

「それで全てが動く。
 いやはや、その<演出>を見習いたいものだ――おやおや、蒐集家には旦那の偽造すら見破られると。」

 煽る様に声を弾ませる。
 その場で一つ、淑女らしいジェスチャーを取った。

「まぁ、お嬢の真似は考えておきましょう。
 ……しかし件の鮫はともかくとして『何を起こそうか』とは、流石なもので。」

ルギウス > 「ルールは厳格に用いられてこそ……ですよ。
 そうじゃなければ、私がルールの穴をつけないじゃないですか」
古馴染みゆえだろうか、違和感を感じる以前に そういう性格(キャラクター)だと認識している。

「私は夢や希望に満ちている方々の背中を押しているだけですよ。
 不幸なことにその先は崖だったり沼だったりする事が多々あるだけで」
大げさに悲しむ素振り。
表情はにやけたままだが。
「コレクターの造詣と業の深さを侮ってはいけません。
 彼らの情熱は高く高く評価していますとも。
 世界に4枚しかないカードを集めるのに非道な手段をとる方だっているのですから」

大仰な一礼を返して。
「ゲストが多ければ、そこには観客も多く集まりますからねぇ。
 復活の狼煙であるなら初手は派手にいき存在を誇示しませんと。
 視聴率をとるには、CMや番宣を疎かにできませんからねぇ」

エアリエル >  
「嗚呼全く、世界に4枚しかないカードの為に非道に出るなど、
 ――実に愉快なものでして。いやはや、欲とは全く恐ろしい。
 しかし、もし"4枚目"が手に入らないと知った蒐集家は、一体全体どうするのでしょうかねえ。

 ――ええ、存在を誇示する事は大事でさあ。
 私も派手めに彩って――――おっと、そろそろお嬢のもとに戻らねば。
 話の途中で名残惜しく恐縮ですが、私はこれにて。近い内にまたお会いしましょうとも。」

 にやりと笑って見せれば、更に大仰な一礼を返す。
 そうしてから、靴音を響かせて立ち去るだろう。

ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からエアリエルさんが去りました。
ルギウス > 「欲とは活力ですよ……ああ、この島ならば夢や希望という言葉の方が非常に通りがいい」
何かの返答のつもりか、白紙のトランプを取り出して破り散らした。

「ええ、近いうちにお嬢にも顔出ししておきませんと。
 ロストサインの方々も、どれだけ生き残っているのやら……。
 さて、どんな事を起こしましょうかねぇ?」

ルギウス > スポットが消えるように、姿を眩ませた
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からルギウスさんが去りました。