2015/08/04 のログ
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にギルゲイオスさんが現れました。
■ギルゲイオス > (夕暮れが訪れ、暑さもややと落ち着きを見せる頃。
商店街の通りを、緩い足取りで進んでいく魔王様の姿が)
やはり、この辺りは余所に比べて落ち着くの。
空気が近い、とでも言うべきか。
ま、それを狙った区画なのであろうがな。
(視線を周囲へと巡らせる。
元居た世界とは、勿論違う景色ではあるのだが。
そこかしこに、似たような雰囲気を見つける事は出来る)
■ギルゲイオス > (異邦人街というだけあって、見かけるモノの姿は、少々、或いは大分と違う事が多い。
此方の人間と殆ど同じ姿であったとしても、別世界の人間である可能性が、やはり高いだろう。
元居た世界の『魔族』、と一言にしても様々な『種族』が存在し、またその種族間の生物的なつながりは薄い。
そういう意味では、この雑多な景色も、より馴染み易い理由の一つと、言える)
どれ、今晩の食事はここで調達するか。
我の知らぬ料理も、当然多いであろうし。
もしくは元の世界と似た料理で、懐かしむのも良かろう。
(鼻歌混じりに、進みゆく。
此方に来てから諸々の理由で三食必要になった為、食事の楽しみに目覚め始めたと自覚する)
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にダナエさんが現れました。
■ダナエ >
──ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……
白化した珊瑚のようなプレートアーマーを身につけた人影が、亀の歩みで通りの向こうからゆっくりと歩いてくる。
学園の事務員に教えられた、格安物件を紹介してくれるはずの不動産屋。
先日見つけられなかったそれを、今日こそ探しに来たのだった。
「不動産屋……不動産屋はどこだ……」
執念じみた表情で。
目線は店の看板、つまりかなり上方に向けられており。
前から来る通行人には注意を払えておらず、ぶつかる危険がある。
■ギルゲイオス > もっとも、その食事の費用……食費がバカにならんのであるがな。
(ため息が自然と一つ。
寮住まいであるため、住にはさほどかからない。
という訳で、稼いだ金が消えてゆくのは大概において食である)
なるほど確かに、人間の生活が忙しいのも分かる気がするのであるな。
(最初はこの異邦人街に住むことも考えていたのだが、今の選択で正解だったかもしれない)
(と、言う訳で。
食べ物関係、特に出来合いの惣菜等を扱う店を探し、視線をあっちゃこっちゃさせつつ呑気に歩いていたの、だが)
ふど――ごふっ!!
(聞こえた声に、反応して振り返った直後。
身体に襲い掛かるのは、なんだか非常に重量感のある衝撃。
よそ見歩きに注意しよう、異邦人は急にと止まれない。お互い様だが。
短い悲鳴だけ残して、撥ねられる魔王様)
■ダナエ > 「事務員は間違いなく、
ここの通りだと言っていたはずd、 ぐっ!?!?」
鎧の重量のおかげで転ぶことはなかったが、体にドンッというかなりの衝撃。
揺れた視界を地面に戻すと、そこには人が。
撥ねてしまった。
「おお、し、失礼した! 怪我はないか?」
慌てて謝罪。
相手がもし転んでいるようなら、手甲をしたままの固い手を差しだす。
転んでいないなら、あからさまに安堵の表情。
■ギルゲイオス > (撥ね飛ばされて、地面を二回転程した模様)
おぉぉおぉぉおおお…………
(軽く悶絶しながらうめき声を上げているが、まぁ間違いなく無事そうではある)
な、何やら唐突に酷い目にあったのである。
む…ぅ?
(ややとふら付く頭を横に振れば、上半身をのっそりと持ち上げて。
いましがたぶつかった何者かに、視線を合わせる。
一言で表現するなら、奇怪、であった。
夕方とはいえ、この夏場に全身を覆う鎧で商店街を歩くなど、異邦人達の間にあってもかなり目立つ)
いや、大丈夫なのである。
少々と痛かったが、別状はない。
……何にせよ、前を見て歩くべきだな。お互いに。
(僅かばかりと肩を竦めた後、差し出された手を借りて立ち上がるとしよう)
■ダナエ > かなり派手に撥ねていた模様。若干青ざめる。
握手をした相手の手を、ぐいと引き上げて。
「私の不注意だ、すまない。
看板ばかり見上げていたものだからな……」
反省のため息。
ふと相手の服装や荷物等をじっと見る。
「……貴公、身なりからすると旅行客ではないようだな。
このあたりの地理には詳しいか?」
切羽詰まっているので、撥ねた相手に道を聞いてみようかと算段している。
■ギルゲイオス > (引っ張られると長身の割に身軽と立ち上がり。
身体についた土埃を掌ではたいて落とす)
我も前をちゃんと見ておらんかったからな。
お主の様に目立つ身なりを見落とすと言うのも、我の落ち度ではあるし。
ここは、お互い様という事で終わりにしようではないか。
(小さく喉を鳴らせば、僅かに上げる口の端)
そういうお主は、住民感が全くのゼロであるな。
ふむ、地理であるか。
来てから1、2か月程度ではあるが、それなり、位にはの。
(ちょいと首をかしげた後、両手を軽く打ち合わせ)
そう言えば、ぶつかる直前に。
亡者の呻きのが如く『不動産屋』と言っておったの。
■ダナエ > 「おお、土地勘のある者を撥ね……コホン、
出会えたのは、神の思し召しに違いあるまい。
……亡者の呻きは余計だが、そうなのだ。
私は不動産屋を探していたのだ」
長ったらしい不動産屋の名前を告げる。
「学園の事務員に紹介された、
このあたりでは有名な不動産屋らしいのだが、
一向に見つからん。
店の名に聞き覚えはないか?」
ほとほと困り果てた様子。
■ギルゲイオス > まー、ぶっちゃけの話。
我でなくても、その辺の人適当に捕まえれば余程土地勘があると、思うのではあるがな。
逆にぶつかって、それが切っ掛けになったと言えばそーなんかも知れぬが。
(喉元、小さく笑みを鳴らすと肩を揺らし)
ふむ……あー……。
(何かを思い出すかの如く、視線を上へと遊ばせ)
我もこっち来てすぐ、安い物件探しにその店にいったよーな気がするのであるな。
記憶に間違いが無ければ、であるが。
(腕を組んで、小さな唸り声。
場所をしっかりと、思い出そうとしている)
学生になれば、寮が一番金が掛からぬのだが。
まぁ、それぞれ理由はあるのだろうな。
朧げな記憶ではあるが、それでもよければ案内するとしよう。
(様子を返事を伺うように、軽くと片手を振る)
■ダナエ > 「それはそうなのだが、
往来を行く人に話しかけるタイミングが、なかなか……」
難しいらしい。
ぽりぽりと頬を掻く、手甲のままなので痛い。
「寮か……教師にも寮が用意されているようだな。
私は、集団生活には向かん性質なものでな」
現状からもわかる通り、自分勝手でマイペースな性格。
ゆえに一人暮らし希望。
「ん?
ひょっとすると、貴公も学園の生徒か教師なのか?」
店を知っているとの言葉に目を丸く。
「おお、素晴らしい……!
神よ、感謝いたします!もちろん貴公にも!」
興奮気味に案内をお願いするが、ふと現実に引き戻され。
「ああ、貴公も何か用があったのではないのか?
不動産屋は貴公の用を足した後でも……」
ここまで来てようやく、相手の都合というものに考えが至った様子。
■ギルゲイオス > 分からん、でもないな。
特にその恰好だと、話しかけられる方も警戒するであろうし。
(本人にも、恐らくは自覚があるとは思うのだが。
まぁ、余り近づこうとは思わないだろう)
我も最初は戸惑ったがの。
慣れれば、ソレなりに楽しいモノであるよ。
ま、懐事情が厳しくなったら、考えてみるのも良い、かもしれんな。
(肩が小さくと揺れる。
元の世界では召使付きの豪華な部屋に住んでいた魔王様が、今では小さな寮暮らしである)
あぁ、学生であるよ。他の学生から比べると、少々年寄に見えるだろうがな。
神には……まぁ、感謝しておいても損はないか……
(既に破壊神と創造神に遭遇しており、崇める対象とおもえなくなりつつある)
用事があると言えば、あるが。
今晩食べる惣菜を探していた位であるからな。
此方の用は夜間でも済むが、不動産は日が落ちる前がよかろう。
(チョイチョイと手招きしてから、脚を動かし始める。
長身の分だけあって、歩幅が広く、ソレなりに歩く速度も速い訳であるが――)
■ギルゲイオス > (――部屋というか、城そのものが、と言えるが。
特に関係の無い話なので置いておく)
■ダナエ > 「…………まったくその通りだ。
この島に来てからはまだいい、
島に渡って来る前はこの鎧のせいで、
どれだけの侮辱を受けたことか……!
中身はこの国の人間と変わらんというのに」
悔しそうに。
相手の少し尖った耳をじっと見る。
「そう言う貴公も、この国の人間ではなさそうだな。
確かに教師でもおかしくない年にも見えるが、
生徒でも違和感はあるまい。
二十歳くらいなのだろう?」
相手の実年齢や素性を知らないので、話に素直に頷きながら。
「この国の人間は信仰を持たない者が多いようだな。
貴公の世界でも、同じなのか?」
損はない、との言葉に意外そうにする。
「空腹なのに案内してくれるのか。
すまない、感謝する…!」
勝手に相手が空腹と決めて感謝。
──ゴッ、ゴス、 ゴッ、ゴス、
ゴッ、ゴス、 ゴッ、ゴス……
本人的には駆け足で案内者に同行する。
が、悲しいことに距離は開いていく。
■ギルゲイオス > まー……此方の世界では、一般的に鎧を着て歩き回るのは普通ではないからな。
中身も、顔以外、その鎧でぱっと見では分からぬし、仕方あるまい。
(緩くと顔を横に振る)
人間で言えば、大体それ位かの。
実年齢で言えば、120程にはなるが。
(顎に指を当てると、ちょいと頭を傾げ)
丁度良いし、自己紹介をしておくかの。
我は異世界の魔王、魔王ギルゲイオス・ホッドケーテ、である。
親愛と畏怖を込めて、ギル、と呼ぶが良い。
(そしてシャツの背中には、『魔王』の二文字。
胸に手を当ててやや逸らすと、なんだか微妙に偉そうな姿勢をとる)
ん~、どうであるかな。
我も聞きかじった程度、ではあるが。
日本という小さな島国に、大小差はあるが宗教施設だけでその数は10万を超えるそうである。
信仰を持たない、のではなく、信仰と生活や文化が一体になってるのではないかな。
(あくまで、異邦人から見て、書物の知識レベルで、の話だが)
我の世界であるか?
魔族は、確かに余りコレといった信仰は持っておらんかったな。種族規模なら幾つかあったが。
人類は、ソレなりに大きな宗教が存在したと記憶しているの。
(自分の世界を思い出しながら、すたすたと歩みが進み)
今すぐ腹がという訳でもないし、問題は――……
(何やら、相手の足音が遠ざかっている気がする)
…………
(振り返る、と。
ごすっ、ごすっ、と、鈍い足取りで此方へとやってくる姿が)
申し訳ないのである、街中をその恰好で彷徨うのなら、特に問題なく動けると思っていたのであるが。
(後頭部をぽりぽりと掻けば、相手がやってくるまで暫しと佇み)
というか何故そのような格好を。訓練、か何かであるか?
(ずーっと思っていた疑問を、待っている間にぶつける)
■ダナエ > 「うむ。仕方ないのだ、仕方ない……」
頷く。
普通の鎧ならまだしも、フジツボも臭いも呪いも色々付いているのだ。
仕方ない。
「ひゃくにじゅう……!?!?」
と驚愕しているところに、種族は魔王との追い打ちが。
「まさかそんな……じょっ、冗談だろう?」
相手の顔色を探る目つき。
相手の背中の字が読めたのなら冗談と完全に受け止めていたところだが、残念ながらまだ漢字は読めず。
自分の世界に魔王は実在はしていなかった、だが恐ろしい伝承は数多く残っている。
それゆえに、そろそろと背中の大盾を体の前へ。
「わわ、私の名は……ダナエ、だ」
情けなく震えた声が大盾の向こうから響く。
「唯一神ではないのだな、
しかし10万とはまたすごい数だ……。
確かに、それだけいれば神も生活に溶け込もうというものか」
ふむふむと感心。
相手の世界の話には、恐ろしくて相槌も声には出せずこくこくと頷くのみ。
「私のことは気にするなー!
先に行かれよー!!」
ゼーハーしながら相手へ叫ぶ。
よちよち歩きの子どもが母親に待ってもらっているような状況に、山のように高いプライドが傷ついている。
やっとのことで相手の元へ到着し、
「ハー、ハー、ハー……
ひ、ひとよりすこし、いどうに、じかんがかかるだけで……
もんだいは、ない」
鎧は重い。でも強がる。
「訓練だとも! 呪いという名のな!」
鎧は呪いのせいで人前では脱げない。でも強がる。
■ギルゲイオス > 異邦人であれば、それ位の歳の者は普通に――あぁ、お主の世界は、そこまで寿命が長くないのだな。
(此方の世界に来たのもそれほど経っていない様だし、他の異邦人とのかかわりもまだ少ないのだろう。
驚きに疑問符を浮かべたが、すぐさまと納得する)
ん? それほど詳しく数えてはおらぬが、大体は間違っておらぬと……
あぁいや、そこではなさそうだな、恐らくは……
(盾にすっぽりと隠れてしまった様子と、声から察する魔王様。
なお、種族は魔族で、役職が魔王だが、まぁ置いといて)
なるほど、ダナエの世界でも魔王とは恐ろしいモノなのだな。
くっくっく、……バレてしまっては仕方ないのである。
(背後に、暗黒っぽいオーラを揺らめかせる、なお無害)
……と、言うのは本当に冗談であって、だな。
(咳払い一つ、オーラが消える)
残念ながら、我は『そういう魔王』ではないのだ。
人と魔がそれなりに平和に共存する世界での、魔族の王である。
何処の国の王様、というのとそう変わらんのであるし――そもそも、邪悪な魔王が道案内などせんのだる。
(笑い声を含めると、はよこいと手をパタパタさせる)
そもそも、本当の意味で唯一神なんておるのかの。
『その世界で唯一の神』なら分かるが……
既に破壊神と創造神に遭遇しておるからな、我。
(信心深い人にとっては、何かと世界感が破壊されそうな実状)
いやー、流石に案内する相手を置いてけぼりにしてしまっては、意味が無いのである。
(暫しと、待つ。
随分大変そうであるし、魔術か何かでフォローすべきかと一瞬考える魔王様)
それならば、良いのであるがな。
呪い……あー、その鎧は呪われていて脱げません、的な。
ふむ……人と変わりない、と言っておったし。
鎧を脱げば美人さんにも思えるのだが、少々と勿体ないかもしれぬな。
(僅かに喉を鳴らしてから、またと歩き始める。
もっとも、次は置いてけぼりにしないように、速度を合わせて、だが)
■ダナエ > 暗黒のオーラにヒッと小さい悲鳴を上げるも、そこは騎士。
「おおおおのれ、正体を表したか!!!!」
恐怖を打ち払うように勢いよく背中の大剣を抜き、大盾を脇に構える。
──が、邪悪ではないと言われ肩透かし。
「えっ……!?」
混乱。
だが邪悪な魔王が道案内をするか、との言葉にはもっともだと納得。
「ひ、人の悪い冗談は止してくれ……!」
肩の力が抜け、中身は情けなく虚脱するが鎧の上からはそうとは見えない。
大剣と大盾をまだ少し震える手で背中に戻す。
「破壊神と創造神だと……!?」
スケールの大きさにまた驚愕。
空を見上げ、
「破壊神と創造神が同じ島にいて、
空も荒れず大地も割れてはいない……。
相反する神々を受け入れ平和を保つこの島は、
一体どういう場所なんだ……!?」
神話や伝承規模の神しかイメージにないため、恐れおののく。
「むう……すまない」
確かに、置いていかれては意味がない。
魔法でのフォローは、属性によってはダメージを受けるかもしれなかったり。
「なに、亡者の呪いといってもこの程度。
可愛いものだ。
そうだな、ゴーレムよりは美人かもしれんぞ。
ハッハッハ!」
汗だくで強がりながら。後半はやけくそ。
■ギルゲイオス > はっはっは、いやぁ良い反応をするのであるな。
うーむ、次からはあっさりとネタ晴らしをする前に、少々悪戯をしてみるのも悪くないのである。
(慌てる様を目にみれば、満足げと、口の端が大きくと上がり)
すまぬな、許せ。
まぁ、納得してもらえたようなら、何よりであるが。
(まだかすかに笑みを残したまま、肩が小さくと揺れている)
本人達の自己申告であり、確証と証拠、はないがの。
うむ、我もこの世界大丈夫かなーとは、思っていたのであるが。
本人曰く弱体化しているらしいし、そのお陰も、あるの、かのう?
或いは、そういう『神』よりもっと上の存在に、連れてこられた結果、かもしれぬがな。
(神も魔王もへったくれもなく呼び込む、門という存在。
人知を超えているのは、間違いはないだろう)
(とりあえず、軽めの重力軽減と、風による推進力の確保。
自身が良くやる飛行魔術の簡易版だが、相手に気づかれないようにこっそりと掛けてみる)
何処でそんなモノ引っ掻きあつめて来たのやら。
ま、まぁ、命や健康に直接かかわるモノでは、無さそうだが。
(生命力を吸い取られたり、とかそう言う即危険、という雰囲気ではないが。
大変そうなのには、変りがない。
直近の問題で言えば、そのダクダクの汗をどうするの、とか)
なるほどの。
それでは、呪いが解ける時を楽しみにしておくかの。
ゴーレムより美人でなかった時は、何か罰ゲームでも用意しておくか。
(はっはっは、なんて声を重ねて笑いつつ。
とかなんとか言ってる間に、それらしき店の看板が見えてくる)