2016/01/18 のログ
真乃 真 > 「そうだよ!でも、良い人そうって言われると悪い気はしないね!」

やっぱりとても騙されやすそうな人だった。

「何ていうか、かさかさしてるもんね。砂漠ダイコン。」

それこそ砂漠で作らねば出来ないぐらいのカサカサさ。
でも、離れてみたらそう見えるかもしれない。

『ククク…ありがたいことだ。私は一人でも多くのこの世界の人がこの砂漠ダイコンを食べることを目的にこれを売っている。私の世界にはこんな素晴らしい食べ物があるのだと知らしめることを目的にこれを売っている。
だから君らが食べてくれるだけでも十分なのだが。ありがたくいただく。』

恐らくいや、確実にこの店主は異邦人なのだろう。元の世界の物を広める為に商売をやっているのだ。

「ああ、砂の導きがあらんことを。僕もこのダイコンがみんなに流行ればいいと思うよ!」

絆創膏が貼られた右手を出して言う。
こんなにおいしいんだからきっと流行るだろう。

蔵田 怡与 > 「うん。かさかさしてる。すごく、乾いている」

(かさかさ、という語感が気に入ったのか、何度か、かさかさ、と繰り返し)

「……食べ物は、見た目に、よらない。今日は、勉強になった。よ」

(食べてばかりだったが、彼女なりに思うことがあったらしく、熱く語る店主の言葉にも、うんうんと頷いている。)
(頷きながらも、店主の故郷に思いをはせる。どんな場所なんだろう。異世界というのは、楽しいだろうか。元の世界を離れて、寂しくないのだろうか…)
(だが、そんな素振りは全く見せず)

「……!」

(同じように手を差し出した少年の手に、見覚えのある絆創膏が貼られていることに気づき、ホッとしたように少し微笑む。)

「…じゃあ、今日は帰ろうかな。食材も手に入ったから、今からごはんを作るよ。
配達、待ってます。」

(持って帰れる分だけをカートに縛り付け、残りは宅配を頼んで、ぺこりと頭を下げる。)
(小さく手を振ると、その頭上を2機の小さな艦載機に守られながら、ガラガラと重そうなカートを引いて去っていった。)

ご案内:「異邦人街商店街/露店」から蔵田 怡与さんが去りました。
真乃 真 > 「それじゃあね!蔵田さん!またね!」

カートを押す姿に手を振って見送る。
店主にも軽く礼をして
三つも買ったのにあまり重くなってない買い物袋を振りながら帰る。

さあ、今日の晩御飯は砂漠ダイコンのスープだ

ご案内:「異邦人街商店街/露店」から真乃 真さんが去りました。