2016/06/29 のログ
ご案内:「異邦人街:露店通り」に結良華蓮さんが現れました。
■結良華蓮 > 【異邦人街の露店通り】
「おー…」
掌を眼の上に当て、遠くを見るジェスチャー。
立ち並ぶ露店に思わず感嘆の声をあげる。
それこそゲームの世界の市場に来たような感覚。
パッと見何に使うか分からないものやら。
明らかに人では無い者がずらりと歩いているし、露店で商売をしている。
編入してすぐではあるがこの辺りが面白いと聞き来てみたら。
中々楽しめそうだなー、とわくわくとする。
「よし」
一歩踏み出す。
遠くから見ているだけでは面白くない。
ずん、と一歩進めばポニーテールがゆらゆらと揺れる。
とはいえ露店をざらりと眺めるだけでも結構な時間を取られそうで。
とりあえずは見て回ろうとゆっくりと露店通りを歩いていく。
■結良華蓮 > 通りを歩けば活気の熱。
心地いいぐらいの熱気に迎えられる。
「いやー……凄いねここ」
あちらこちらにきょろきょろと目移りさせてはあれは何だろう、などと零しながら進んでいく。
もはや完全に田舎から都会に初めて出てきたおのぼりさんの状態であるが気にはすまい。
時には露店にしゃがみ込み、よくわからないものをバンテージの巻かれた指でつんつんとしながら露店の店主に説明を受けたりと。
そしてその度にへーと眼を輝かせる。
■結良華蓮 > しばらくの間露店を見て回り、安い何だかよく分からないけど美味しい食べ物(見た目で判断は付かなかった)を片手に少し広場みたいになった所にあるベンチへと。
「これ美味しいけど何なんだろ」
まあ説明を聞いてもピンと来なかったが試食させてくれたので食べたら美味しかったので適当に食べている。
多分、鳥肉だとは思うのだけど。
そしてまた少しばかり活気を遠巻きに眺める形。
その辺りだけ、ぽつんと活気から取り残されたようで。
風通しが良いせいもあるのだろう。
熱気に当てられていた所へ頬を撫でる風が心地良く、熱がす、っと引いていく感覚。
「うん、いいねやっぱりこういうの」
うんうん、と頷いてここを紹介してくれた同級生の子にお礼を言わねばならないな、と考えながら。
しばらく無心で辺りをぼんやり見回した。
■結良華蓮 > 治安も見た所よさそうだな、と思う。
それでもきっとぱっと見るだけではわからない所で何かしら困ったことが起きているんだろうな、と思いながら。
全部は全部、見つける事は出来ないかも知れないけど、もしも見つけれた時は助けてあげたいな、と。
開いた片手を軽く握り、そしてまた開く。
すくいきれるものはすくい上げたい。
それが望み。
食べ終わった包み紙をくしゃ、と握り潰してベンチから立ち上がる。
「さーてもうちょっと見て回ろうかな」
まだ半分近く見て回っていないし。
んーと思い切り伸びをして。
ゆっくりと喧噪の中へ再度進んで行った。
ご案内:「異邦人街:露店通り」から結良華蓮さんが去りました。