2016/08/25 のログ
ご案内:「異邦人街」に羽切 東華さんが現れました。
羽切 東華 > 時刻は現在、昼間を過ぎて夕刻に差し掛かろうという所。
とあるヒーローな少年から紹介された新たな住居は異邦人街の近く、という事もあり…。
バイト探しも兼ねて、こうして異邦人の文化にも触れてみよう!という好奇心で現在大通りを歩いている。

「おぉぉぉぉ~~…これがファンタジーな街並みってヤツなのか…!!」

田舎者全開の感動を露にしつつ、あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ。
目付きの悪さを誤魔化す為の伊達眼鏡と、担いだ紺色の竹刀袋は標準装備。
それ以外も、何時もの地味ーな私服姿。元々私服の持ち合わせは少ないのだけれど。

「いやぁ、これは思った以上に凄いなぁ。学生街とは別世界に近いかも」

いや、まぁ別世界の住人たちの為の街区だから当然ではあるのだが。

ご案内:「異邦人街」に滝川 浩一さんが現れました。
滝川 浩一 > 落ち着かない様子で周囲を見渡しながら異邦人街の大通りを歩く少年が一人。
制服にリュックサックという恰好だが体躯はしっかりとしており、地味というより真面目という印象を与えるだろう。
しかし、周囲を見れば異邦人ばかりなために人間では十分に大きい身長もこの場では霞んで見えた。

「おぉ…流石異邦人街。迫力満点っすなぁ~…」

感銘の声を出しつつ、目をキラキラと輝かせる。
何だか意図せず誰かの真似をしたような…そんな気がしたが気のせいだろう。

「今度連れて来てみようかな…いや、あまり興味はないだろうか」

その場で立ち止まり、顎に手を添え考えるような素振りを見せる。
誰かをここに連れてこようと考えているのか。そう見受けられる。

羽切 東華 > 「おぉ!?あっちの人すげぇ、人狼…ってやつかな?あ、あっちには小さな…え、アレ妖精さん!?うわ、あっちには顔がドラゴンぽい人が…!!」

完全にテンションが上がっており、普段ならある程度の自制はするのだが…。
好奇心旺盛な性格を著しく刺激されるらしく、伊達眼鏡の奥の鋭い瞳もめっちゃキラキラしていた。
ちなみに、この少年も身長は標準程度(人間基準)なので、周りから見ると若干浮いている。

「…ん?アレは…確か…えーと、滝川先輩?」

フと目に留まったのは、何やら自分と同じオーラ、もとい状態になってるリュックを背負った少年の姿が。
あ、でも気持ちは分かるなぁ、と思いつつ一度は互いに面識もあるのでそちらに歩いていこうか。

「おーい、滝川先輩!」

何時ぞやのドタバタ公園で互いに名前は把握してたし、確か彼は自分より年上だ。
なので、律儀に先輩と敬称を付けつつ、右手をヒラヒラ振って挨拶してみようと。

滝川 浩一 > (しかし、こうやってみると完璧な龍や獣というより、亜人、或いはそれに準ずるものに変化している人物が多いんだな…)

周囲の異邦人の様子を観察し、そのように考える。
異邦人ばかりのこの地区だろうとやはり人間の世界。人の形を真似ねば生きていけない…か。
大変そうだなと他人事のようにその光景を見る。いや実際他人事だが…

「ん?」

そう思っていると突如聞いたことのある声が聞こえ周りを見る。
目に留まったのは伊達眼鏡の少年。以前夜の公園で出会った人物だ。

「あれ、主人公?」

こちらに手をひらひら振って呼びかける少年に対し、自然と頭の中での呼称で呼んでしまう。

羽切 東華 > 「そうそう、主人公…って、何でやねん!?羽切ですよ、羽切東華!!」

と、若干ノリ掛けてから即座にツッコミを入れていく伊達眼鏡の少年。

(と、いうか主人公って何!?…俺は脇役とか主人公の友人ポジションなんですけど!!)

と、思わず心の中でも指摘というかツッコミしていきたい。
いや、何で俺が主人公扱いされてるんだろう?全く理由が思い浮かばない少年である。

「ゴホン、えーと滝川先輩はここで何を?散策ですか?」

ともあれ、気を取り直して笑顔で彼の近くまで歩み寄って行ってから問い掛けてみよう。
何となくだけど、自分と同じ理由な気がする。
そして、この時点でもう一つの目的であるバイト探しを忘れてる伊達眼鏡であった。

滝川 浩一 > 「いやいや、おっぱいの大きいロリ妖刀と同居とか、それもう主人公でしかないじゃないですかー」

即座にツッコミを入れる少年を見て、少し楽しそうに笑顔で返す。
あの妖刀の気持ちもわかる。確かにこの少年はいじってて面白い。

っと少し意地悪な自分を見せたところで少年からの質問が飛んでくる。

「あぁ、そんなところだ。あと先輩呼びはやめてくれ。先輩面出来るほど力も無ければ知識もないし、ここに長く住んでないからね」

笑顔で伊達眼鏡の少年へと返す。
数少ない気を許せる男性友達なのだ。出来れば敬語を使いたくないし使われたくない。

羽切 東華 > 「……ああ、そういや何か先輩と鈍って面識あるみたいでしたね…(あの妖刀娘は何をかましたんだ!!)」

笑顔の彼とは対照的に、めっちゃズーンと沈んだ感じで項垂れる。
その同居人から、女殺しとか何とか風評被害を被っているのである。
一応主従的な意味ではこちらが主なのだが、むしろ弄られる側であった。悲しい。

「あ、えーとじゃあ滝川君でいいかな?流石に、呼び捨ては直ぐには無理かも」

と、少し考えてからそう言い直す。年下ならまだしも、同年代や年上には「君」や「さん」付けが基本だ。
例外なのは、契約してるウチの相方等である。ともあれ、それはそれとして。

「そういえば…滝川君、鈍から俺の事なんか聞いてたりする?(絶対に変な事を吹き込んでそうだけど!)」

笑顔で質問。絶対にロクなことを言ってないだろうな、と思いつつも確認しておきたい。

滝川 浩一 > 「あぁ、会ったのは二回ほどだが…神社とあの公園でな」

項垂れる彼に少し悪いことをしただろうかと冷や汗をかきつつそう返す。
でも正直言ってそんな主人公展開が羨ましい。俺にも春が来ないだろうか…

そんなことを考えている彼も彼で、それなりに女性と縁があるのだが。

「あぁ、それで頼む。俺も慣れない内は羽切少年と呼ぶことにするよ」

敬称についてそう聞いてくる少年に笑顔でそう返す。
正直言って、彼も彼で男性と最初から馴れなれしくするのは苦手なようだ。それも年の差があれば尚更。

「ん?そうだな…おっぱいが大きいのは君の趣味だとか…あと、所謂、何だ…夜の営みの相手が君…だとか」

彼女から聞いた言葉を思い出しつつ、最後の方は少し顔を赤くして恥ずかしそうに言う。
もうそんなところまで行ってるとはうらやまけしからん。

羽切 東華 > 「ああ…(二度も会ってるとなると、絶対に何か吹き込まれてるだろうなぁ…)

項垂れた顔を上げつつも、ちょっと乾いた笑顔になってしまうのは仕方ない。
あと、彼の思考は分からないが何故だかこの少年にだけは言われたくない気がした。
多分、彼の現状を知れば「滝川君こそ主人公気質だろ!!」と、絶叫するだろう。
――と、いうか地味に共通点が多い気がするこの少年二人。

「了解…って、あ、あぁ~~(案の定ぶちまけてんじゃねぇよあの娘!!)」

後半はデマだが前半は一応真実だから、完全否定も出来ない!!
一度頭を抱えた後に、ハァ…と、溜息と共に気を取り直す。

「えーと、とりあえず後半の営みは無い無い。俺、未だに童貞だから」

と、真顔でそう告げる。特に童貞の部分だけ無駄にシリアスオーラが凄かった。
…何が悲しくて弁解の為に往来で童貞を暴露しなきゃいかんのだろうか…!!

「あと、鈍はどうも使い手のイメージで姿が変わる事もあるらしくて。ハイ、胸が大きいのは俺の妄想です」

と、今度はめっちゃ羞恥心を堪えつつ肯定した。元は貧乳、現在そこそこ巨乳。
しかも身長低めだからロリ巨乳だった。口調が変わったらロリババァになるなこれ。

(あ、いかん現実逃避しかけてどうでもいい事考えてしまった)

滝川 浩一 > 「ははは、もちろん嘘だって解ってるよ。君がそんな節操のない男なら彼女は選ばないだろうしね」

全力で営みについて否定する彼に対し、笑顔でそう答える。
女性との縁とは別に自分もほんの少し羽切東華という男性の本質を見抜いている。それゆえ主人公と認め呼んでいるのだ。
自分の近況については彼にとっては別段特別でも希少でもなさそうなので敢えて口には出さなかった。

「大丈夫。大きいおっぱいは俺も大好きだ」

恥ずかしがっている彼に親指を立てサムズアップをする。
大きすぎるのはそれはそれで問題だがあの少女のサイズなら大好物だ。
何処かのCMでも言っていた。『大きいことはいいことだ』…と

「それでそんな彼女は元気かい?」

彼女の様子を目の前の主人公に問いかける。
とはいえ、彼女のことだ。元気じゃなくなることの方が少ないだろう。

羽切 東華 > 「でも、女の子と知り合う機会がこの島に来て増えたから、女殺しとか言われてるけどね…」

遠い目をしつつ。何せ育った田舎では同年代の女子なんて全く居なかった。
しかし、流石に主人公は恥ずかしいので止めて欲しい。脇役とかでいいですな気持ち。
あと、お互い往来で何をカミングアウトしてるんだろう、と冷静に考えるも…

「ですよね…!!」

と、こちらもサムズアップしてしまう。おっぱいに貴賎は無いが、大きいのが好きか?と聞かれたら…
そりゃ好きだ!!と、全肯定するだろう。大きすぎてもアレだが、大きいのは良い事だウン。

「うん、何か何時の間にか高そうなメイド服買ったみたいで、気に入ったのかしょっちゅう着てるよ。
あと、アルバイト候補が見つかったらしくてホッとしてる。
俺、鈍があの姿だから男子寮で同居は流石に無理だしね。
だから、今は寮を出て異邦人街から近いアパートで暮らしてるんだ。
まぁ、お陰で家賃が発生するから、二人それぞれアルバイトしようって事でさ?」

と、隠すことでもないこちらの近況を語っていく。ちなみに今も一応バイト探ししてるはずなのである。
が、異邦人街を散策する目的の方がデカかったようだ。

「で、そういう滝川君の方は?出会いの一つや二つあるだろ?」

と、首を傾げて問い掛けてみる。彼からは己より格上の主人公オーラ(想像)を感じるのだ。

ご案内:「異邦人街」に羽切 東華さんが現れました。
滝川 浩一 > 「女殺し!?何だその異名?ジャック・ザ・リッパ―か何か?」

遠い目の彼が発した言葉に驚きつつ、少しマニアックなネタを飛ばす。
確かに女性と知り合う機会が多くなったのは事実だ。お陰であそこにもそこにも美人のお姉さんが…
しかし、女性との対人関係が余り無いために的確な返答ができているか不安になるときがある。

「あぁ、同盟でも組むか?なんてな」

そんな同盟恥ずかしいしなどと軽口を叩く。
実際、出会った女性も言っては何だが大きな物を持つ者ばかりだ。
たまに壁の女性もいるが…自分を不潔呼ばわりした聖剣の女性とか。

「へぇ~…アルバイトにアパートか。それに…め、メイド服!?」

自分と同じように同居しているであろう彼はどのように過ごしていたのか気になっていたところにそのような返答が来る。
アパートは頭の中にあったが二人でアルバイトのアイデアは無かった。…とすれば彼女ができるアルバイトは何だ?
接客は無理そうだから、中華料理屋で料理を提供するぐらいだろうか。

「あぁ、俺か。えーっと…そうだな。美人のお姉さんとアルバイトして…
そうそう。これは内緒にして欲しいんだけど、異邦人の女の子と同居を始めたんだよ」

出会いと聞かれ、指を折りながら出会った人物を数え出す。
心なしか女性が多い気がするが故意ではない、うん。
とりあえずこの島に来て印象に残った出来事を目の前の彼に簡潔に言い放つ。

羽切 東華 > 「え?切り裂き魔がどうしたって?…じゃなくて!ウチの一族、人外…こっちで言う異邦人と戦ってきた家系でさ?
それで、《人外殺しの羽切》とか、故郷の周辺では密かに言われてるんだけど…。
うん、それをもじって女殺しとか言われてるんだよね…別にナンパしてる訳じゃないんだけどなぁ」

と、辟易したように。だが苦笑混じりな辺り、本気で嫌がってるというよりもスキンシップのようなものだろう。

「同盟?面白そうだなぁ。あ、じゃあ連絡先も交換しない?何か滝川君と俺、何となく似てるトコ多い気がするし」

似てるトコが多い、というのは現段階ではまだ彼の詳細を知らないので想像ではあるが。
不思議と間違いでもない気がする…ので、親睦を深めつつ連絡先も交換していきたい。
むしろ、男性の友人が全然居ないので、そちらも増やしていきたいのだ!
あと、彼の思考は勿論分からないが、彼の少女にバレたら不潔どころか半殺しにされかねない気がする。

「あ、うん俺が買ったんじゃないけどね。小耳に挟んだ感じでは、その時に知り合った人に気前よく奢って貰ったらしいけど。
…でも、そのメイド服の値段タグみたけど5万円くらいするんだよね…。
その奢ってくれた人には、俺からも何時かお礼を言わなきゃとは思うよ」

五万円は大金だ。そんな額を初対面の相手にポンッと出せる相手は矢張り金持ちなのだろうか。
あと、彼の話を聞いて笑顔でその肩をポンっと叩いて。

「君こそ主人公じゃねぇかこんちくしょう!!」

と、そこは言っても文句言われないと思うので言っておいた。
人の事を言えないじゃねぇか!あ、でもこういう所も似た者同士なのか?と思ったりもする。
まぁ、ゴホン、と咳払いして気を取り直しつつ気になった事が一つ。

「えーと、同居って…俺と似たような状況?もしかして。でも、滝川君って男子寮?」

だとしたら、どうやって暮らしているのか。こちらは結局寮を出て同居しても別に問題ないアパート暮らしにしたのだが。
しかし、くどいようだが何か色々と似てるな自分達。こう、シンパシーを感じる。
矢張り(おっぱい)同盟を組むべきではなかろうか…!

滝川 浩一 > 「へぇ~…人外殺しか…なんと、本とかでは見るが大昔から妖怪とかが存在したってことか?
それで女殺しってか、ははは!うまいこと考えるなぁ~」

普通に彼の話に聞き入り、その様な一族があるのかっと普通に関心を示す。
伝承にある河童や鬼と言った妖怪や神性はこんな感じの主人公一族が始末していたのかと正直驚きである。
それが人間に出来ると知れば尚更である。
その後に続く女殺しというニックネームに声を出して笑い、感服する。

「お、いいのか?俺で良ければ是非頼む!こっちもなんとなく共通点が多いと思ってたところだ!
えーっと俺の番号は…」

あまり多くの人物と出会った訳じゃないが何となく滝川の目にはこの少年が自分ととても似ている気がした。
そんな雰囲気を感じつつもスマートフォンを取り出して連絡先を交換しようとする。
ふと思ったがこの島に来て連絡先交換なんて二回目だ。普段は話して終わりだもんなぁ…
そんなこんなで番号とメアドを告げ交換完了。ほぼ白紙のアドレス帳に名前が一つ増えたのであった。

「ご、5万円!?その知り合いの人財力半端ないな!?う、うん。ちゃんとお礼しなきゃだな…」

ついつい大きな声を出してしまい、咄嗟に口に手を宛がえば次は普通の声量で。
やはり資金に余裕ある人物は違う。というか『その時に知り合った』ということは初対面ということだろう。
何だか犯罪臭がするが…うん、気のせいだろう。

「しゅ、主人公?いやいや、そんな訳ないだろ!?」

自分を指さして彼の発言に反応する。
その後に咄嗟に首と手を横に振り否定するが、冷静に考えてみればそうなのかもしれない。
美人のお姉さんとアルバイトはともかく…異邦人の女の子と同居?冷静に考えれば自分も何だか青春している。

「あ、あぁ…一応な。今のところ同居している彼女をペットということにして誤魔化しているが」

ものすごく誤解の生まれそうなセリフを吐き、男子寮に同居していることを教える。
これには深い事情があるのだが説明すれば長くなるのでかいつまんだ結果がこれである。

羽切 東華 > 「らしいねぇ。いや、流石に俺も田舎の婆ちゃんから聞いたくらいで、俺自身は人外と遭遇した事は無いけどね。
この島に来てからかなぁ。こう、人と違う存在を見る事になったのは…。
あと、女殺しとかネタならいいけど、知り合った女のこの前でとか言われてみなよ…。
冤罪掛けられてる気分になるからね?ホント。風評被害とも言うけど」

そして、主人公という呼称はどうも消えないらしい。アレ、定着してるんじゃね?これ。
少なくとも滝川少年の中では、羽切東華は主人公ぽい、という認識が固まってるのだろうか?

「うん、連絡先交換しておいた方がお互い今度色々と助かる気がするしね?あ、じゃあ俺の番号は―」

と、こちらもスマホを取り出して互いのアドレス交換とかしていこう。
うん、男子の連絡先は彼が初だ。地味に感動しつつ、いそいそとスマホを仕舞っておく。

「俺達庶民には5万円は大金だからね…いや、割と本気で」

と、しみじみ語りあう少年二人。特に、こちらはアパート暮らしになったので、家賃の支払もある。
まぁ、でも彼は彼で出費もあれこれと遣り繰りが大変かもしれないし…。
とはいえ、メイド服を妖刀娘に買い与えた人物には、いずれ主としてお礼は言いたい所だ。
あと、犯罪臭がする気がしたのはこちらも同感だった。でも、お互い口にしないのが暗黙の了解ぽかった。

「いや、俺と同じような状況の時点で主人公じゃない。人の事は言えないなぁ、滝川く――…え?」

ペット?……ペット!?思わず頭の中で二度繰り返した。
ちょっと待て、これ主人公どころかご主人様とかアブノーマル方面なのでわ!?

「あ、あのー滝川君?人の趣味にとやかく言う事はしたくないんだけど、さ?
…お、女の子をペットというのは、ちょっとエロ過ぎるといいますか…」

流石に顔を赤くしつつ、右手をそろーりと挙げて指摘してみたい。
うん、完全にこちらは勘違いしていた。むしろ、彼のほうが夜の営み凄いのでは!?