2016/08/27 のログ
■音羽九郎 > 「こうして通りゆく人々を眺めてるだけで全然飽きないね。」
そんなわけで小一時間。
時折こちらを見上げてくる人も居たが、特段気にされている風でもない様子。
変わり者ばかりの街だろうし、屋根の上をしゅぱんしゅぱん移動してる人達とか普通に居るし。
「あ、どーもどーも……」
ニコニコしながら手を振れば、陽気に振り返してくれる人も居たり。
「いいぞ……この近すぎない距離感から馴らしていく感じ……!
いきなりナマ異邦人相手に会話したりとかは難易度高いもんね。」
コミュ症のリハビリみたいになってるぜ。
■音羽九郎 > 「それにしても異邦人街っていうから相当カオスな所を予想してたんだけど。」
実際、様々な異世界文化がひしめき合っていて混沌として見える。
けれど、
「意外に治安は悪く無いのかな?
住民の人達が理性的っていうか……うーん……」
逆説的に……異邦の人達は野蛮でワイルドでしょっちゅう酒飲んで殴り合ったり、女の人を攫ったり、これから毎日家を焼いたりするような方々だという思い込みがあったのではないか?
音羽九郎はちょっぴり反省した。
「あっ あの女の人……エルフっぽいのに物凄くきょにゅぅ!!」
“エルフは貧乳”という定説もまた、思い込みにすぎなかった。
■音羽九郎 > 「こんなにも沢山の、色んな種類の“異邦”があること自体が驚きだけどさ。」
知識として知ってはいても、自分の目で見るのでは大違い。
まして自分の出生は“里”だったので余計に異文化交流が少ない。
街どころか村ですらない、里だよ里。
「……っと、楽しいけど見てるばっかじゃ成果に乏しいな。」
あちこち見て回らにゃ、というわけで腰を上げる。
■音羽九郎 > 「次いこ次。」
里育ちの健脚で駆ける屋根伝い。
高層ビルやマンションのない異邦人街は走りやすい方で、見晴らしも良く気分がいいけれど……
頭上では悠々と空を飛んでいる人達が居たりして。
敵わないなあ、とか思いながら走ってく。
ご案内:「異邦人街」から音羽九郎さんが去りました。