2016/09/13 のログ
ご案内:「異邦人街」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 異邦人街変な食材探し!
野菜。果物。虫ときて!
今回はどんな食材が見つかるのだろうか!?

というわけでやって来たのは異邦人街。
様々な異邦人達で溢れる露店通りを行く。

「さあ!どんな、食べ物が手に入るのかな!?」

そのような高いテンションで一人、異邦人街を行く男。
異様な長さのタオルを首に巻いた男である。

真乃 真 > 慣れた足取りで異邦人街の通りを行く男。
始めの頃は物珍しさを感じたこの通りもかなり慣れたように思う。
それでも、知らない食材に出会えるというのだからここの探索は楽しい!

「何を買おうかな?」

普段のように行き当たりばったりに適当な食材を買うというのも面白いが
生憎、最近大きい買い物をしてしまったせいで所持金が少ない。
そして、それに伴って食事は実家から送ってくれる米と野菜がメインとなっている!
そう、肉が肉が足りていないのである!

だから今回は安くて!(贅沢を言えば)肉!が目標となる!
肉でなくても安いものをだ!

ご案内:「異邦人街」に迦具楽さんが現れました。
真乃 真 > 異邦人街で扱っている珍しい食材はこの世界での効率的な栽培方法が出来ていなかったり
需要が少なかったり、そもそもこの世界には存在しないものだったりして割高になりがちである。
一部の部活ではそう言った食材の安定供給や一般へ向けた普及などを行っている。
そして部活ではなく個人でもそのような活動をしている人もいるがなんせ追いつかない。
それほどにこの世界に来る食材は膨大なのである。

そういえば転移荒野の魔物も実際にこの付近の露店に混ざって売られていたりするらしい!
そういった危険を冒さなければ得られないものは恐らく安くないので今回買う対象ではないが…。

「おっと、ここはもしかして肉屋じゃあないか?」

メタリックな外装に真っ赤な四角い看板、看板の真ん中には黒いゴシック体の字で『肉』と書かれている。
建物に窓はなく扉すらあるように見えない。ただ看板の真下にはそこが入口であることを示すかのようにマットが置かれている。

迦具楽 >  
 基本的には常に自給自足をしている迦具楽だが、普通に買い物に出ることもままある。
 なにせ、狩で手に入るのは野生動物の肉。
 熊とか猪とかウサギとか犬とか、あとよくわからない謎生命体。
 だからそう、たまには普通に牛とか豚とかが食べたくなるのである。

「……あれ、真じゃない」

 だから今日も、行きつけの肉屋で安く肉を譲ってもらおうと思っていたのだが。
 同士の姿を見つけて足を止めた。
 同士が居たのは、異邦人街にあってもまた斬新な外装の店。
 『肉』とは書いてあるが、迦具楽が普段立ち寄らない店だった。

「真も買い物かしら?
 ……お肉?」

 隣に立つように近寄っていくと、一緒に看板を見上げた後、マットを見下ろして、扉を探すように首を動かした。
 

真乃 真 > 「おっと、迦具楽さんじゃあないか!
 こんにちは!ああ、僕も買いものだよ!
 この辺りは色々と珍しいものが売ってるからね!」

少女の方に向いてそういうと改めて肉とだけ書かれた看板を見つめる。
何だろう肉屋なのだろうか?

「肉屋だと思うんだ思うんだ思うんだけど…扉が無いよね。
 マットだけ置いてあるのが変な感じだけどあそこに何があるのかな?」

そう言って一切の迷いなくマットの前あたりまで行って壁を押してみる。壁だ。ただの壁だ!
試しにマットの上に乗ってみると継ぎ目などないただの壁にしか見えなかった目の前の部分が上下に開いた。

「何か凄い!メカっぽい!凄いよコレ!」

開いた入口から覗き込んだ店の内装は外装とは裏腹に普通の肉屋のような雰囲気で
宇宙服のような衣服に包まれた店主とガラスケースに
並べられたレンガのように四角く赤い塊がより異様に見える。
…とても、普通の牛とか豚とか置いてそうな肉屋ではなさそうであった。

迦具楽 >  
「ほんとね、扉が見当たらないわ。
 試しにマットに乗ってみたら?」

 なんて言ってるうちに真がマットの上に乗ってしまう。
 そして壁がメカニカルに開くのだが……。

「わ、すごいわねこれ。
 でも何でわざわざこんな手の込んだ仕掛け……を……」

 覗きこめるようになった店内の様子。
 それはなんかもう、あからさまで。

「あー……」

 ――これ絶対にやばい肉売ってるやつだー……。

 宇宙服……防護服?
 どちらとも見える格好の店主らしき人物。
 そして、四角い赤い塊。
 あれは絶対に普通の肉じゃない。
 賭けてもい……いと言いたいところだったが、これで普通の肉でしたってオチが怖いので賭けないけれど。

「……真、入るの?」

 一応隣の同士に確認してみる。
 万が一が万が一だと、普通の人には有害そうな危ない店かも知れないと思いつつ。
 

真乃 真 > 「多分カッコいいからじゃないかな?
 入り口が分かりにくいのが欠点だけど!」

間違いなく無駄であるし、上下に扉が開くのも危なそうな気がする。
それでも、それにしてもカッコいい!

「大丈夫!大丈夫だよ多分!僕、今まで肉食べて死んだことは一度もないから!」

そう言いながら迷いなく中に入る。
露店で売ってる店より菌とかの対策はしっかりしてそうな気がするし!
店内は消毒液のような匂いがする。どちらかと言えば飲食店より病院に近い。

「うわ…僕こんな肉始めて見た。何の肉ですかコレ!」

現時点では肉かどうかも分からない四角く赤い塊を肉と言い切り、店主に尋ねる。

『生成肉です。生成肉の赤身10割です。』

「生成か…。なるほどな。」

そういうと迦具楽の近くに戻る。

「ねえ、迦具楽さん生成って生き物がいるのかな?
 それとも一から作ったってことなのかな?…どっちが無害でおいしい思う?」

店主には聞こえずらいくらいの小声で尋ねる。
おそらく生き物の方が無害さはともかく美味しいとは思う。

迦具楽 >  
「あ、はい」

 迷いなく入っていった同士を見送り――一瞬躊躇したものの後を追った。
 とりあえず、バイオでハザードしそうな微生物の類は感知できないが。
 消毒液のような臭いが、雑菌を防ぐためのものなのか、菌が【拡散】するのを防ぐためのものなのか。
 そこだけ気になりつつも、同士、真の対応を見守っていた。

「……うん、私個人としては前者だろうなって思うけど。
 こういうときはね、原材料を聞いて見るといいわよ」

 まあ間違いなく聞きたくない物質の予感がするけれど、と思いながら真に答える。
 そしてガラスケースの中の生成肉を眺めてみるが、さすがにそれだけでなんの肉かまでは把握できなかった。
 とりあえず、迦具楽が求める肉はこの場所には存在しないという事は確実になったようだ。