2016/09/14 のログ
■真乃 真 > 「OK聞いてみるよ!…すいません原材料はなんですか!?」
早速聞いてみる。
宇宙服のような装いの店主は何か黒い艶やかな球体を取り出して真に見せた。
『これです。これでおおよそ20トンの生成肉を生成できます。』
「…なるほど。」
なるほどどうやら生成された肉の事みたいだった。
『試食なされますか?』「え?いや。」『生成肉を試食なされますか?』「はい…。」
返事を聞くと店主はそのレンガのような赤い塊をケースから取りだすとまな板の上に置く。
すると天井から機械椀が降りて来てその塊にレーザー光を二度当てる一度は線状に
もう一度は全体にすると漂う焼けた肉の匂い。一度目のレーザーは切るために二度目は焼くために
皿にのせられ楊枝をさされたそれを別の機械椀が持ってくる。
「肉だ!普通に肉だよ!全く癖がない!肉のプレーンって感じだ!
肉にある動物の臭みのようなものが全然感じられない!でも代わりにうま味も少なく感じるな!
調理次第ではいけそうな気がするけれどこれじゃあただ動物性のたんぱく質を食べている感じだ!」
牛とか豚とかにカテゴライズされる前のプレーンな肉。
肉を食べてる感はあるけど言い表せないこの感じが不気味である。
『もう一人の方もどうぞ。』
同じく機械椀が皿を迦具楽の近くにも近づき!
取りやすい高さまで降りてくる!!
■迦具楽 >
う わ ぁ
取り出された原材料を見た瞬間の迦具楽の感想である。
「――えっ、食べるの!?」
店主に押し切られた同士を見て一歩後ずさる。
レーザーで調理されて漂ったのは、とりあえずはまともな肉の匂いではある。
なるほど肉のプレーン。
そんな匂いは試食する真の隣に居てもなんとなくわかった。
「なるほどっ、要するにあまり美味しくないのね?
それってあまり美味しくないって事よねっ!?」
と、真の感想に相槌を打って、生成肉を差し出してきた機械腕には手のひらを向けて真顔で答えた。
「あ、ご遠慮します」
美味しいならともかく、ただの動物性たんぱく質だったら十分に足りてるのだ。
そう、今日は美味しいものを食べたいのである。
「それより、さっきの原材料はなんなの?
それと生成肉なら牛とか豚肉みたいに作ったりはできないのかしら」
機械的に生成肉を差し出してくる機械腕を避けつつ、店主に質問する。
原料がアレでも牛や豚の肉を再現できるのなら割とアリかもしれないとは思っているのだ。
だがしかし、値段によっては値切るつもり満々である。
■真乃 真 > 「正直!あんまりおいしくはない!」
調理次第では化けるような気がするけども。
調味料もかけずにただ焼いただけだったのそれは、うん。
「うわ、こっちに来た!」
断られれ行き場を失った機械椀は真の方に近づきもう一本の機械椀との共同作業で真の口に肉を運ぶ。
うん、ぱさぱさはしてないし肉かんはある不味いわけじゃないけど味ないし、やっぱりあんまりおいしくない。
『今のは●です。あれは燃料でありあれを用いる事で空気中の二酸化炭素から生成肉を作り出せます。
他の肉のフレーバーは量に関わらずプラス100円で承っております。
売る単位は1キログラムからとなっており一キロ当たり100円です。
また脂身と赤身のバランスの変更も可能となっており。そちらは無料で行わせていただいております。
また、この島の機関の検査により人間種への安全性は保障されています。』
「安!つまり10グラム1円て事じゃないか!
これは…迷うな!!」
材料を知った上でも肉だし。安いし。安全性はあるらしいし…。
それでも正直怖い…。気持ちの問題である。
■迦具楽 >
「やっすい!?」
原材料は正直不安しかない謎物質だったが。
同士真が迷うように、迦具楽もまた激しく悩んでいた。
なにせお金は常に不足しているのだ。
狩をして成果を売る⇒売り上げで食べ物を買う⇒お金がなくなる⇒狩をする……
というループで生活しているのだから!
「……それで、たとえば牛にしたとして、1キロあたりいくらになるのかしら?」
売る単位がキロって事は、グラム単価は間違いなく安いだろう。
しかし、だからと言って原材料謎物質というリスクを負うに足る値段だとは限らないのだ……!
ちなみに常世島の検査による安全性は当てにしていない。
なぜなら迦具楽は人間ではないから!
■真乃 真 > 「うーん、この前大きい買い物をして金欠だからね…
おっと、そうだ迦具楽さんあれ買ったよ!あれ!あの…飛べるやつ!」
前、スポーツ用品店で売ってるって言ってたあの魔道具である。
最近大会もあったらしくコーナーが少し大きくとられていたのは記憶に新しい。
「一キロで200円じゃないかな?それでも異様に安いよね。
フレーバーって言い方は気になるけど…。」
どのくらい牛の風味になるのだろうか?
本当に牛の肉と変わらない感じになるのだったら凄い事である。
『フレーバーです。牛の風味に近づきます。
牛、鳥、豚以外にも一般的な肉であれば味、匂い等の再現は可能です。
また生食も可能で例えば魚のフレーバーの場合は刺身を再現することも出来ます。
ただし食感は生成肉のものなので幾らかの違和感は生じます。』
「魚にもなるのか…。よし!決めた買うよ!牛一キロ!」
財布を開けて硬貨を取り出してそう言う。
■迦具楽 >
「えっ、買えたの?
結構高いのに……でも、これで一緒に飛べるわね」
なんと、仲間が増えた。
同好の士が増えるのはとても嬉しいことである。
そういえば大会について確認するのを忘れていた。
すっかり日常生活に応用してしまっていたので、スポーツとして飛んでいなかったのが原因かもしれない。
さて、コーチはどうなったか、後で調べてみないといけない。
「1キロで200円……10キロ買うわ!」
即決である。
迷いのない瞳。
「あ、でもその前に試食させて頂戴。
そうね、牛がいいわ、なるべく美味しいやつ」
そしてビシッと店主に指を向けて、注文をつける。
「もし、私の期待にそぐわなかったら、キロ150円にまけてもらうわ!」
そして、さらに値切ろうとする貧乏根性丸出しの迦具楽だった。
■真乃 真 > 「夏休み中バイト超がんばったからね!
うん!頑張った!海の家とか!遺跡探索とか!」
日頃行っている人助けとトレーニングとバイト。
うん凄い頑張った。
入門モデルとして安いものが売っていたのと脚以外のパーツを買っていない事が功を奏した!
上手く飛べてるか?ご察しである!
『試食かしこまりました。』
ケースに入れられていた肉。初めのとは別の肉を機械椀がとりだして
先ほどの試食の際と同じように加工する。
機械椀は真の前と迦具楽の前に皿を差し出した。
「あっこれは確かに牛肉っぽい。うん。確かに牛肉だね。
安めの牛肉の味がする。これは買う。」
食感こそこちらが柔らかく噛みごたえとかはないものの味は確かに牛肉の味である。
普通にスーパーとかで売ってる牛肉の味。決して高級なものではない。
でも確かに牛の味がする。
『ご購入ありがとうございます。』
店主がそういうと天井から巨大な機械が降りてくる。
肉を作るためにこれだけの機械が必要なのだろう。
機械が駆動する。機械が駆動する。肉を作るために。
激しい音とともに取り出された真空パックされた塊を機械椀が真に手渡した。
そしてさらに機械は唸りをあげる。10キロの肉を生成するために!
生成された肉は一キロごとにパッケージングされておりそれに牛と印字されている。
『ご満足いただけたでしょうか。』
■迦具楽 >
「あっ、あったわね遺跡探索!
海の家にもいたんだ、私よくあそこの冷蔵庫借りてたのよね」
冷蔵庫に漁でとった海産物を保存してもらっていたのだ。
お礼にいくらかの成果をおすそ分けなどして。
ちなみに足だけで飛ぶのはとても大変である。
適応能力が優れた迦具楽でも、何度ひっくり返ったことか。
ともあれ、とりあえず試食である。
「……ふうん、確かに味は牛肉っぽいわね。
ちょっと安っぽいけど、うん、悪くはないわ」
どうせ買えてもスーパーの安売り品だったのだ。
それを考えれば味は及第点と言って間違いないだろう。
そんな風に考えながら、真の分の製肉を眺める。
大きな機械が動くさまは、少しばかり心に響くものがあった。
しかし。
「惜しいわね、食感がどうも物足りないわ。
けどまあ、これくらいなら譲歩してあげてもいいわね」
とんでもない上から目線である。
そして生成された10キロを眺めながら、店主に更なる注文をぶつけた。
「店主、キロ180円なら20キロ買ってあげるわ!」
増 え た
■真乃 真 > 「まあ、今は練習中だから。
また僕が慣れてきたら一緒に飛ぼう!」
今はとてもじゃないがまともに飛べない。
固い地面の上とかで使えば死に至る!!
「やっぱり値切るのかい!?そして更に増えるのかい!?」
ここまで安いのに!
確かに食感は少し物足りないけど十分だと思う。
10×200=2000円なのに!
逞しいというか何というか。
『分かりました。30キロ購入されるならキロ180いえ、175円で提供させていただきます。
20キロの場合は190円までの値引きが限度となります。
尚この商品はパッケージからださない場合の消費期限は2年となっております。
パッケージを開けた場合は開封日から冷蔵で2日となっておりますが
生食される場合はその日のうちにお召し上がりくださいませ。』
20キロ。190円として3800円。
30キロ。何だろう業者か何かなのだろうか?
値段にして5250円。
凄い…。
何食分の食費となるのだろう?
■迦具楽 >
「あら、練習中なら私が教えてあげてもいいわよ。
私も最初は足だけで飛ぼうとしてたから、アドバイスもできそうだし」
まあ、なんにせよまたいずれ、の話である。
一朝一夕でS-Wingは扱えない。
足だけとなればなお更である。
「もちろん値切るわよ。
それに20キロじゃ足りないくらいだもの」
もともと、懐にはでかいお札が一枚。
これで何とか数日分の食事を確保しなくちゃならないのだから、必死である。
なにせ、確保した分だけ狩をしないで趣味やその他の仕事に費やすことができるのだから。
「キロ175円……30キロね。
いいわね、いいけど、もうひと声ほしいわ。
キロ170円で30キロ、これでどうかしら!」
170*30=5100
ここが迦具楽の譲れないラインである。
そう、食事は肉だけではダメなのだ。
野菜……は自分で育てている分でごまかすとして、お米である。
お米は欲しい。少しでもいいので欲しい。
そうすると肉にこれ以上の出費はできないのだ。
まあ、40キロで150円といわれでもしたら、あっさり買って帰るのだろうが。
■真乃 真 > 「いや、大丈夫だよ!
コツを掴んだ感じはあるからね!ああ、全然大丈夫だよ!」
そう言って自信ありげに笑って見せる。
…確かにコツを掴んだ感じはあるが全然大丈夫ではない。
強がりである!!
「20キロじゃ足りないだって!?それは!うん…!頑張れ!!」
その小さい体のどこに20キロ分も蓄えられているのだろう。
うん、蓄えられてる感じはしないな!!
この肉屋ではないが色々な物を作り出せる異能を持った彼女はそれに結構エネルギーを使うんだろうな。
そんな、予測をする。
『分かりました。キロ当たり170円で提供いたします。
そのかわりこれからも御贔屓に。
代金はこちらの機械にお入れください領収書が必要な方は上の赤いボタンを押してください。』
あまりにあっさりとその値段で済ませると横に置いてある機械を指し示す。
それと同時に上の機械は唸りをあげて新たな肉の生成を始める。
合計30キロ2の肉はつのビニールのような白い袋に分けられて迦具楽に手渡される。
「うーん100円でこの肉を買えるのは変な感じだな…。
大丈夫かい?迦具楽さん?それ重くないかい?僕が持とうか?」
機械に硬貨を投入しつつ言う。
■迦具楽 >
「……怪我しないように気をつけてね」
同士であり友人として、そこは心配しておこうと。
友人が頭を打って死亡なんてとても笑えない事なので。
「多いなら多いだけいいのよ。
我が事ながら、ほんとに燃費が悪くて……」
そして悲しいかな、あまり成長と言う成長ができない体である。
蓄えられるものなら蓄えたいものなのだ。
主にある部位に。そう、ある部位に。
視線を感じて真を見返したが、その目は少々悲しげにかつ、冷たく睨むようであっただろう。
「あら、さすが店を構えてるだけあって話がわかるわね!
ええもちろん、これからも利用させてもらうわ」
そして代金を機械に放り込んで、赤いボタンを押した。
領収書は大事、とても大事。
渡された量はとても自前の買い物袋には入らないので、両手に提げて持つが、歩きづらい。
「そうね、かなり不安が残るけど……あ、大丈夫よ。
これくらいの重さならなんでもないし」
問題は重量よりも袋の大きさである。
仕方ないので以前やったようにその場で大きな籠を作り、買った肉を放り込んで背負った。
これで両手が空くのでずいぶんと動きやすい。
「じゃあ、真、先に出てるわね」
そう言って、支払い中の真に声をかけて、籠を背負ったまま先に店外へと出て行く。
■真乃 真 > 「それについては大丈夫!砂浜で練習してるから!」
重いっきり頭ぶつけても埋まるだけで済む!
そう、済むのだ!
「そうか…大変だね…。」
食べてじっとしていれば上手く太れるのではないだろうか?
いや、太る太らないよりエネルギー消費を何とかする方が大事だと思うけど!
沢山食べなきゃいけない事、気にしてるんだろうな女の子だしな余り聞かない方がよかったな…。
冷ややかで悲しそうな視線を感じながら申し訳なく思う。
「そうかい?それならいいんだけど…。」
本当にいけるのだろうか?
あの30キロの肉が少女の体重より重いという事はないにしても
かなりバランスは危うい。
「おっと、僕もすぐ出るよ!ありがとうございましたまた来ます!」
そう言って続いて店を出るだろう。
味 ★★★☆☆ 普通の肉に近く出来るフレーバー無しなら★2
見た目 ★☆☆☆☆ 微妙、食欲をそそられるものではないがまあ無理ではない。
コスパ ★★★★★ 最高。異常に安いレベル。
おすすめ料理 ハンバーグ(普通の肉と合びき推奨
ご案内:「異邦人街」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「異邦人街」から迦具楽さんが去りました。