2016/10/24 のログ
宮比 奏楽 >  
「くぁぁ……」

のんきに大あくびをしながら、少女は退屈そうに眼を細めた。
さて、どうしようかと一秒考えた後――

「ねむい」

ごろんっと。かつていた時と同じように。
社にごろんっと横になった。

偶然かそれとも、必然か。
その場所は、この時間軸。世界にもあった。
しかも、誰もいない場所で――

「これからどうすっかー?」

あんま真剣に考えていないのがよくわかる、のんきな声だった

久世藤士郎時貞 >  
「くっ・・・・・・おのれ穀潰しめ」

このごろ寝食っちゃ寝神は自分を養えという
ついでに信者を増やせとも言っていた気がする

本来そんなこと知ったことではないのだが
神とやらはどうやら人知れぬ神通力を持つようである

逃げて天罰でも下ろうものなら大変なことだ
先の渾身の一刀も全く刃が立たなかった
後で調べてみれば刃に血の一滴すらないのだから恐ろしい

もう、目をつけられた時点で仕方ないとあきらめるしかないのだろう

かといって自分は剣しか知らない
今から仕官したとしてそれまで食いつないでいけるかどうか
もしかしたら傘でも張らなければならないかもしれない

こちらが真剣に悩んでいるというのに――
と、じとっとした視線で奏楽を見つめるのだった

宮比 奏楽 >  
「いやー、血なまぐさいよりかはましだけど、この辺やっぱ空気が若干あれだなー」

そんな視線を受けながらも、お尻をぼりぼりかきつつ。

「当面は、食事、金――あたりだなぁ。そこをどうにかしないと。あとは――順応か」

あくびをかみしめつつ、はふっと息を吐いて

久世藤士郎時貞 >  
「・・・すんすん」

言われてみれば緑の匂いがあまりしない
それどころかなんというかなんと言ってよいのかわからない空気ににおいがあった
あまり良いにおいではないが嗅いだことはない匂いだ

空気の匂いが変わるほど離れた場所に来たのか?
と訝しむが場所で空気の匂いが変わるなど聞いたことがない

「・・・・・・なにやら感づいておるようじゃが
 ここはどこじゃ?」

神なればこそ気付くこともあるのかも知れない
そう思いたずねてみる

宮比 奏楽 >  
「――わからん!」

にこっと、子供のような笑顔で告げて。

「まぁ、ほら。信者よ。わらわは、はらがへったぞ。金をつくってまえれ――……その鎧とかでも売って」

ごろんっと、もう一度して――
ただの、ごろね神である

久世藤士郎時貞 >  
「なっ!
 それでどうやって戦えというのじゃ」

苦虫をかみつぶしたような顔とはこのことと言うほかない、といった顔をする

稼ぐための道具を売ってどうしろというのか
それに当面は役に立たないと言ってもかなりの抵抗があった

しかしこの神、本当に役に立たない
これでは以前、『戦に出ても生きて帰れる加護がある』などと言われていたのも怪しい
もしや信者が少なすぎてこれと言った加護も持たないのではなかろうか

疑いのまなざし

ご案内:「異邦人街」から久世藤士郎時貞さんが去りました。
ご案内:「異邦人街」から宮比 奏楽さんが去りました。