2017/08/24 のログ
ご案内:「自由商店街」に御剣夜霧さんが現れました。
御剣夜霧 > 帰宅後、ぶらりと出かけた近所の商店街。
様々な文化が垣間見える、大好きな場所。
お目当ては前々から目を付けていた、「ハンバーガーショップ」なるもの。
すでに注文を終え、通りに面したテラス型の席に座り、今や遅しと料理が届くのを待っている状態。

「むう、あれも美味そうだ…後で食してみるとしよう」

少し離れた席に運ばれた料理を見れば、そんな感想。
隣の芝は青く見えるどころか、どこもかしこも真っ青だ。
涎をごくりと飲み込みながら、落ち着きない様子で店内を覗き込む。

御剣夜霧 > 両手で膝を擦ったり、辺りを見回したりしながら待つこと数分。
ついにその時がやってきた。
運ばれてきたのは、十分な厚みのあるハンバーガー、3つ。
いずれも、ソースや具材が少しずつ違っているものだ。

『ナイフやフォークで取り分けても良いですが、やはりそのままかぶりつくのがおすすめですよ』

食べ方を聞いてみれば、そんな返答。
であればそれに従うしかないと、バンズをしっかりと掴んで口に運ぶ。
ソースがボタボタと零れるが、お構いなしに二口、三口とかぶりつき。

「―――なんと、このようなものが…!っ、こちらは…?」

あっという間に一つを食べ終え、次のバーガーを手に取る。
なぜか頬に付いたソースを拭うのも忘れ、食べることに夢中になって。

ご案内:「自由商店街」に筑波 察さんが現れました。
筑波 察 > 夕飯を食べるにはまだ少し早い時間帯。
しかし胃袋が何かよこせと主張して集中が途切れてしまうような、そんな時間帯。
何か簡単に食べてしまおうと立ち寄ったのはハンバーガーショップだ。
混雑するような時間ではないからなのか、店内は閑散としていて、
その中でコーラとフライドポテトポテトを食べながら、
空いた手で器用にページをめくり本を読む青年が一人。

「ん、どっかで聞いたことがある声」

通路を挟んで斜め後方の席を見ると、
以前購買の前で会った少女がハンバーガーを3つ注文し、
それに舌鼓を打っているところだった。
なんとなく無視してしまうのも違うような気がして、
そのままひらひらと手を振ってみる>

御剣夜霧 > 二つ目のバーガーは、先ほどよりも少し慎重に。
目に見えて零れるソースの量が少なくなったことに、一人得意げになっていた時。
ふと上げた視線の先には、見覚えのある姿があった。

「む、そなたはいつぞやの」

口の周りについたソースを紙ナプキンで拭き取りながら、反応してみる。
一度は食事の手を止めたものの、やはり食欲には勝てるはずもなく。
再びハンバーガーを口に運べば、二つ目もあっという間に胃袋の中へと消えていった。

筑波 察 > 「そうそう、いつぞやの筑波だよ。
 忘れられてるかと思ったら案外覚えていてもらえたみたいで」

あ、覚えていた。
と口に出すが、内心は結構うれしかったりする。
僕なんかは興味のない人間をあっという間に忘れてしまうきらいがあるから。
そしてあっという間に二つ目のバーガーを胃袋に収めてしまう相手を見て、
少し感嘆した様子を見せる。

「相席、いいかな?」

先ほどまでポテトをつまんでいた指先をナプキンで拭くと、
そのままトレーをもって移動する。
なんだか最近いろいろな人に相席いいかい?とたずねている気がするが、
気にしない。

「以前会った時も食べ物で悩んでいたようだけど、
 今回もまたずいぶんたくさん食べるね」

そして美味しそうに食事をする彼女の様子を見て、
思ったことを口にしてみるのだ>

御剣夜霧 > 「うむ、構わぬぞ」

近づく相手に笑みを浮かべながら、テーブルの中央に置いていたトレーを少し端に寄せる。
冷めてしまっては勿体ないと言わんばかりに、即座に三つ目に手を伸ばすと。

「目新しいものばかりなのだが、どれもこれも美味くてな。食というのは人を豊かにする」

多くの量を頬張るくせに、喋る時には見事に口の中から消えていた。
そうして三つ目を食べ進めながら、ふと彼のトレーの上にあるものに視線が止まり。

「それは…揚げたイモ、だろうか?」

ポテトを見ながら、小首を傾げる。

「同じ食材でも調理法が違うだけで随分と印象が違って見えるものだな」

関心した様子を浮かべながら、ポテトを観察し始めた。

筑波 察 > 「それじゃあ失礼して。
 ああ、そういえば違う世界から来たんだっけ」

座ってもいいと許可が出たのでテーブルを挟む形で席に腰を下ろす。
そして目新しいものがたくさんだという彼女に、
以前昼食をとった時の会話を記憶の棚から引っ張り出しす。
もともとどんな世界にいたんだろうか。
なんとなく口ぶりから察するに昔の日本を想像してしまうが。

「ん、そうだね。
 高温の油で揚げて、塩で味付けした芋だよ」

不思議そうにポテトを見る彼女がなんだかおもしろく思える。

「食べてみるかい?」

疑問には答えがなくてはならない。
そうやって生きている身の僕は、不意に彼女にそんな提案をしてみる>

ご案内:「自由商店街」から筑波 察さんが去りました。