2017/11/12 のログ
ご案内:「異邦人街」に狗隠さんが現れました。
狗隠 > 落第街、スラムを拠点として活動している新生の黒狗の怪異…だが、最近衣服や武器の調達が必要と考えた。
とはいえ、金銭の持ち合わせに乏しく、スラムではロクなモノは手に入らず…落第街だと裏業界と変な接点を持ち易い。

と、なれば歓楽街か異邦人街の二択。だが歓楽街は一部の違反部活や組織だけでなく、風紀委員会の巡回も多いと聞いた。

(…そうなれば、多種多様の異邦人が住まうここしかあるまい。服装に目を瞑ればそれなりに溶け込めそうであるしな)

と、未だに浮浪者の如くボロボロの己の服装を赤い瞳で一瞥して嘆息。まずは衣服をさっさと調達したいと思いながら異邦人街の通りを歩く。

狗隠 > 「…しかし、どちらにしろ金銭に乏しいと来た。さて、どうしたものだろうか?」

目下の悩み、武器や衣服の調達だがそこに立ちはだかるのが人間社会の特色のひとつ、金銭。
獣の世界では存在しないソレ。人の想念を核とするこの黒狗の怪異もそこは十分に承知している。
とはいえ、金を真っ当に稼ぐには難しい身の上だ。誤魔化しても分かる者には分かるようだし。

「…流石に、強盗やスリなど足が付き易い行為はするべきではないな。目を付けられて動き難くなるのは適わん…。」

既に、この前とある四脚ロボットと派手に交戦する羽目になったが。異邦人街の独特の町並みを眺めつつ歩く。

ご案内:「異邦人街」に狗隠さんが現れました。
狗隠 > そもそも、考えたら異邦人街に出向くのは今回が初めてだ。ある意味でスラムとかに引き篭もってる状態が常だからしょうがないのだが。

「……ふむ、珍しい物が色々と売っているようだが…いかんいかん、どのみち金銭が無いのだ」

ついつい、あちこち目移りしてしまうが我に返る。どうも人型を取るようにしてから、人間臭さが増したようでどうしたものか。
怪異としては問題なのかもしれないが、人間に擬態するという意味では進歩なのかもしれない。

真っ当に金を稼ぐ手段はほぼ無理だが、強盗などの真似事は簡便だ。
そうなると……。

「……死体からの追い剥ぎ…は、微妙だがそれが有効ではあるか」

死者の想念も頂けて、もしかしたら衣服も調達できるかもしれない。
一応、「どうかと思う」程度の真っ当な感覚は備えている怪異らしからぬ怪異。
だが、やると決めたらそこに迷いも何も無い。ここでは無理だろうが、スラム等に戻ったらそれを検討してみようか。

狗隠 > 「…仕方ない、もう少し異邦人街を散策してから引き上げるとしよう」

衣服や武器の調達は無理だとしても、初めて訪れる場所だ…人の想念故の好奇心が刺激される。

結局、その後も何も買わずにブラブラと散策を楽しむ怪異の姿がそこにあるのだった。

ご案内:「異邦人街」から狗隠さんが去りました。