2015/06/13 のログ
ご案内:「常世教会」に調慄者さんが現れました。
調慄者 > 人影のない教会に人が倒れている。
その身体にはくりぬかれたかのような穴が空いている。

死体だ。

どこからどう見ても死んでいる。
それだというのにまるでマリオネットが起き上がるかのように立ち上がる。

「あぁ、神よ! どうか……どうか……僕の愛をぉ!
 ……っ!
 ふふふ……ははは……あはははははははひひひひひひへひゃはははははあああああああああaaaaaarurururururururrrrrrr……。
 わかります! あぁ、この愛は決して解られることもなくあなたは!
 神は!」

自らの身体を抱きしめるように懇願し、笑い、笑い笑い嗤い嗤い嗤い嗤い……。
主を求めるかのごとく天へと手を差し出す。

「神は決して我々を振り向くことはない……。
 あぁ、神よ……今日もありがとう……」

調慄者 > 「僕の愛する常世島、僕の愛する常世学園……あぁ、今日も平和だ。
 耳を澄ませば生徒の明るい声……笑い声……泣き叫ぶ声……。
 あぁっ!
 駄目じゃァないかっ!?
 日夜巻き起こる不穏な事件!
 巻き込まれ傷つく生徒たち!
 あぁ、この学園に平穏は訪れようとしないのか!?」

顔を手で覆い嘆き、悲しむ。

「神よぉ!
 僕はどうなってもいいのです!
 僕の愛する学園の生徒達に平穏を!
 あぁ、神よ僕の愛する神よ……この願いだけはこの願いだけは!」

誰もいない教会に怪人の声がこだまする。

調慄者 > 「……」

答えなど帰ってこようもない。
ここにいるのは怪人ただ一人。

「はひひふふふはああははああははあああはははははひゃははははははhhhhhhhhhaaaaaaaaaa……。
 あぁ、叶わない、叶わないとわかっています。
 神は!
 決して!
 人の願いを叶えることはないっ!
 あぁ……だからこそ僕は神へ願ってしまう……。
 あぁ、それでこそ僕の愛する神だ」

恍惚の表情を浮かべ悦に浸る。
膝をつき地面に倒れすがるように顔を教会の床へとこすりつけ始める。

調慄者 > 「あぁ、神よ!
 お許し下さい!
 今日もまた……また僕は……!
 あなたにすがることで絶頂に至ってしまいましたっ!
 お許しを……お許しを……!」

倒れたまま身を捩り体を震わせる。
そのまままるで死んだように動かなくなる。

暫くの間、動かないまままるで死体を演じるかのように怪人は微動だにしない。
そして再び起き上がる。

「今日も僕は神を許された……」

まるで満足したかのような顔。
乱れた金髪をかき上げると十字架へと背を向ける。

「神は……決して我々を見放さない……。
 同時に救いもしないしすべてを許す!
 あぁ、神よありがとう……」

怪人は教会を去る。

ご案内:「常世教会」から調慄者さんが去りました。