2015/07/17 のログ
ご案内:「布教活動」にシディウスさんが現れました。
シディウス > 12人ほどの人間の集まりが、宗教施設群を行ったり来たりしている。
皆黒のローブを身に纏っている。

それくらいなら、こう言った場所では別に不思議でも何ともない。
ローブくらい着るだろうし、同じ衣装を着ることも、同じ信仰を持つ者なら何ら不思議ではない。

のだが。
「改宗せよ!」

リーダーと思しき老人が高らかに言う。
酷く人間臭い声で。

すると、取り巻である他数名が合わせる様に言うのだ。

「「「「改宗せよ!!」」」」

そう、まるで卒業式の声を合わせる時みたいなノリの、歪な感じで。

合わせられた声には、男も女も混じっている。

それらの団体は、まるで何も恐れることもないと言う様に列を為して、

宗教施設群を堂々と歩く。

―――尚、彼等はタブーに触れている。

こう言った場所で「改宗せよ」などと言うのはルール違反だ。

だけれども、その胡散臭い見た目も相俟って、誰も彼も見て見ぬふりをする。

そして、逃げる様にその連中から遠ざかる。

道を開けられれば、その狂信軍団はますます調子に乗って、道のど真ん中を歩き始める。

何が目的なのか―――。

普通に見たら、狂人の集まりにしか見えないし、実際そうなのだろう。

シディウス > 「改宗せよ!!」

あまりに、こう言ったことを続けたのか最早そこには誰も残ってなどいない。

がらりと町の道と施設群だけが残る。

「我等が主に生贄を!!」

一糸乱れぬ―――とは言いがたい連携で動くその狂信者たちはすすむ。

大凡、先程居た人々が逃げた方向へと。

「「「生贄を!!」」」

老人が指差せば、軍団は当然のようにそれに従って、動く。

真っ黒なローブ達の更新。

当たり前のようにルールを無視しながら、しかもその上堂々と動く連中。

一体何処からやってきたのか。

少なくとも、そんな事多くの人にはどうでも良いだろう。

ただ、迷惑な魔物や怪異と言ったものの種類が一つ増えた。

それくらいの認識しかあるまい。

「飯が食いたいな、ごーじゃすなおりょうりを。」

ふむりと顎元に手を宛がった老人。

それに答える者はいない。

「良い店がある、あそこはこの間知ったのだがな。」

「あそこにいこう。」

その言葉に返事をする者は一人としていない。

ただ、老人が指差した方向に転換するだけ。

まるで操り人形のように黒のローブは向きを変える。

「イノシシのカブトヤキ、なるものを私は食いたい。」

そういって、異邦人街の商店街へと消えて行く。

なお、この後一味は出禁をくらう。

ご案内:「布教活動」からシディウスさんが去りました。