2015/09/24 のログ
ご案内:「懺悔室」に濱崎 忠信さんが現れました。
濱崎 忠信 > 「神様。これから僕は人を殺します。この島での最初の仕事です」
濱崎 忠信 > 「多分、悪い奴だと思います。前金で120万円貰いました。
なんか、落第街ってところにいるらしくて、居場所はもうわかってます。
依頼人の人が教えてくれましたから、多分、簡単にできると思います」

濱崎 忠信 > 「銃を使って殺そうと思います。音が鳴りますけど、それは、命が零れ落ちる音なんです。
だから、僕はそれを聞かなきゃいけないんじゃないかって、思ってます。
それを聞くとなんだか、一仕事したような、そんな気持ちになれるんです」

濱崎 忠信 > 「神様。この島にいるのは少年少女ばかりです。
僕もまだガキだし、これから殺す奴も多分ガキです。
生きているなら、それは神様に生きることを許されているんだって、昔神父さんから聞きました。
じゃあ、死んだ奴は、アナタが許さなかったってことなんですよね。
多分、そうですよね」

濱崎 忠信 > 「ガキでもなんでも、許されなかったら死ぬんですよね。
昔神父さんから聞きました。人は生まれながらに罪を背負っていると。
神様。アンタが押し付けた罪だ。
だから、罰の咎も、アンタが背負ってくれよ」

濱崎 忠信 > 「神様。これから、未来ある若者の殺す僕を、お許しください。
その罰を下す咎を、そそいでください」

濱崎 忠信 > 「神様、まだ僕は、アナタに許されていますか」
ご案内:「懺悔室」から濱崎 忠信さんが去りました。
ご案内:「懺悔室」に濱崎 忠信さんが現れました。
濱崎 忠信 > 「神様。さっき、人を殺しました。この島での最初の仕事です」 
 
薄暗い懺悔室に佇んで、一人そう暗闇に尋ねる。
返事はない。

濱崎 忠信 > 「悪い奴だったみたいで、スラムにいました。
殺すまで半信半疑でしたけど、今はアイツは悪い奴だって、確信してます。
間違いなく、アイツは悪人でした」
 
ただただ、暗闇に向かって独白を続ける。
返事はない。

濱崎 忠信 > 「だって、アイツ死にましたから。
死んだってことは、神様。アンタに許されなかったってことだ。
生きているなら許されているんだから、死んだってことは……許されなかったんでしょう。
アンタが許さないんだから……アイツ、悪い奴なんでしょう?
きっと、そうでしょ」

濱崎 忠信 > 静かにそう尋ね続ける。
返事はない。

濱崎 忠信 > 「まだ、僕は死んでません。まだ、僕は生きてます」
 
虚空に向かって、ただ尋ねる。

濱崎 忠信 > 「神様、まだ僕は、アナタに許されていますか」
ご案内:「懺悔室」から濱崎 忠信さんが去りました。