2016/01/21 のログ
ご案内:「宗教施設群」に城 北風さんが現れました。
城 北風 > 荷車を引きながら、一人の男子生徒がふらりと宗教施設群に足を踏み入れる。
荷車には木材やらトタンやら、どこでかき集めてきたのか不明なガラクタが満載されている。

「くそ…風紀委員だか何だか知らぬが3回もこの我を呼び止めおって!
 我のどこが不審人物に見えるというのだ…。
 だが奴らもしょせんは人の子。我が背負う崇高なる目的にはついぞ気づかなんだわ。
 ふ…… 今日こそ我らが覇道の記念日となるのだ」

一人でニマニマと笑いながら、怒ったり漲ったりと大変忙しい。

城 北風 > ギイギイと荷車を引っ張ること、数十分。
たどり着いたのは、建物と建物の間のいかにもカビが生えそうな空き地だ。
昨日この男子生徒が片づけたときのまま、雑草やゴミが片隅にまとめられている。

「今日はちゃんとゴミ袋を持ってきたのだ。我は有言実行の男であるゆえ。
 このような男こそが神の最たる僕にふさわしいのだ… ああ神よ…」

昼間から酔っぱらったようなことをのたまいながら、ゴミ袋にゴミを片付け、口を縛って荷車に放り込む。

「さて、今日から我はここに神の砦を築く作業に入る。
 今はかように小さき土地ではあるが、ここを足掛かりにし、やがては世界の全てを神のもたらす幸福で満たすのだ。
 その輝かしき第一歩を刻むことになろうとは… 我が脆弱な身には余る栄光…」

やはりブツブツ言いながら、どこで拾ったのかボロボロの軍手をはめ、荷車から木材を引っ張り下ろし始める。

城 北風 > 荷車から引っ張り下ろしたのは、中途半端な木材とトタンが数枚、それからどこで拾ってきたのか、微妙に足がゆがんだ椅子が一脚。

「さて… ところで我は日曜大工とかとは無縁な男であるがゆえに、とりあえずやみくもに材料を集めてみたわけだが…
 一体どうやれば建物とは建つのであろうか…」

実に本末転倒なことを言いながら、男子生徒は腕組みをしてしばし考え込む。

「……いかんな。昨日から飯も食っていないし、夜もあまり眠れなかったから何も浮かばぬ。
 野宿というのは案外つらいものであるのだな…
 我はなんと世間知らずであったものか…」

げっそりとクマの浮いた顔を困ったようにしかめるのであった。

城 北風 > 「……否。
 悩んでいても腹は膨れぬし、嘆いていても砦は建たぬ。
 仕方がない…… 我が神の御力を借りるとするか。」

言うと、男子生徒は荷車から一枚の紙とペンを取り出し、板の上に置く。

「……神は告げる。この地に砦を築くためにお前は地図を描くだろうと。」

「はい。我が手は地図を描くだろう。」

一人で告げ、一人で答える。
そのやり取りを終えた、途端。男子生徒の手が閃いた。
それまでの発言とは打って変わって、ペンで紙に詳細な設計図を描き始める。
正に、神業、と見えるだろうか。

城 北風 > 男子生徒は、どこか濁ったようなまなざしを紙に向けている。
その手だけが、男子生徒の意思とは無関係に動いているように見えるだろう。
線を引き、文字を書き込む。また線を引き、長さを書き込む。
火花散る速さでそれらをこなしていた、が。

「……! 時間切れだ。」

カラン、とペンを取り落とす。
設計図を描き始めてから、およそ3分後のことだ。

「…さすがは我が神。我に斯様な知恵をお授け下さるとは…。」

自分で描いた設計図を惚れ惚れと見返している。
が、その設計図を見る限り、素人一人では到底作業ができそうにない。
おまけに、せっかく頑張って持ってきた材料も足りないだろう。
男子生徒は、そのことに気づいていないようだ。

ご案内:「宗教施設群」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 買い物袋を手に提げて颯爽と歩く一人の男。
この場所を通ったのは信仰する神がいるから、ではなく。
このあたりに住んでいるから、でもない。
ただ単にこの道が近道だからである。

「何だろう…?」

その途中で目についたのは一人の男子生徒。
荷車を傍らに置いて一人でぶつぶつ呟く様子はもし自分が風紀委員の時なら迷わず声を掛けただろう。
いや、風紀委員でなくても本質的には変わらない。とりあえず声を掛けようとすると。
男子生徒は突然に紙に何かを書き始める神がかり的なスピードで!本当になんだろう…。

「そこの君!こんな空き地で何をしてるんだい?」

城 北風 > 「!」

突然声をかけられた男子生徒は、鋭い眼差しで振り返る。

「何者だ!ここは我が神の神域であるぞ!」

神域どころか建物すらないただの空き地に、大量のゴミを投棄している不審者にしか見えないであろうが、
男子生徒は何故か堂々と、相手を威圧するように声を張り上げる。

「それともあれか、貴様、風紀委員とやらの仲間か!?
 我は不審人物でも不法侵入者でもないと何度も説明したであろうが!貴様らの耳は飾りか!」

焦っているのか、早口でまくし立てる…。

真乃 真 > もしかしたらやばい人かもしれない…。
でも、確かここは宗教施設群の一角だし実際にそんな宗教なのかも…。
人は見かけによらないこともある…。

「神域かそれはごめんね。」

そう言って素直に空き地の外から話掛ける。
相手に警戒を与えない口調で!

「うーん、僕は風紀委員では無いよ。
ただ単純にこんなところで君が何しているのか知りたかったのさ!」

男子生徒よりもさらに堂々したカッコいいポーズでそういった。

城 北風 > 「……」

しばし、警戒の雰囲気を漂わせていたが……

「そうか。風紀委員ではないのだな。
 うむ… 我はここに砦を築くべく遣わされた神の信徒である。
 我が神の導きと御力によって、我が築くべき神殿の設計図を引いたところである。」

わかるようでやっぱりよくわからないことを返すと、びし!と相手を指差し。

「貴様…なかなか見どころがありそうではないか…。
 さては…貴様も我が神の庇護に縋りに来たのであろう?」

どこをどう解釈すればそうなるのかは不明だが、男子生徒はドヤ顔でそう言い放つ…。

真乃 真 > 「…?……!なるほど!つまりその紙が設計図なわけだ!」

何か良く分からないけどやっぱりアレな人なのは分かった。
そして、さっき紙に書いていたのは何かの設計図であること分かった!

「いや、君の神様がどんな神様なのか知らないし…。
特に神とかも信じてないかな?いや、初詣の時はちょっと信じてるかな?」

割と冷静に言う。それはそうだ知らない神様を信仰しろと言われても困ってしまう。
まさか新手の宗教勧誘!
うーん、誰がひっかかるのだろう?

城 北風 > 「ふ…貴様、俗物と見えるが案外飲み込みは早いではないか。
 悪くないぞ。我が神に仕える素質は十分にあると見えるが?」

相手が困惑しているのも気にせず、どこまでも上から目線で言い放つ。

「我が神は崇高にして遠大。唯一無二の救世主である。
 我が神は世界にあまねく平和をもたらすべく、この世界に我を遣わしたとも言えよう…。
 我が神は無貌であり、それゆえに我が神の姿を見たものはいない。
 我はこの地に神の足跡を見出し…… どうした。長いか?」

放っておくと延々としゃべりそうであるが、相手の様子を察して言葉を止める。
話が長い、と言われ慣れているのが伺えるだろうか…。

真乃 真 > 「合ってるんだね…。」

なんだろうこの人の自信は。
まあ、何事も自信があるのはいいことだろう。
うーん、風紀委員辞めたばかりのころを思い出すな…。

「(今日の晩は何にしようかな…。今日は色々試そうと買い込んだからな…。)
……。うん大丈夫!聞いてたよ。つまり唯一無二の我を見出した的な話だろ!!」

晩御飯のことを考えていたら混ざった。興味ない話を聞くのはとても大変だ!
やっぱり分からない。そして長い。

城 北風 > ウム、と不遜に頷き

「貴様はなかなか正直ではないか。
 神の剣たる我を前にして臆することなく考え事に興じるなど、見上げた心構えではないか。
 特別に貴様の名を聞いてやろう!さあ、名乗るがいいぞ!」

まるでそうするのが当然だと言わんばかりに言い放つ。
この男子生徒にとって、『人に名前を尋ねるときはまず自分から』というごく一般的なマナーすら意味を為さないようだ。

だが… 初めて自分ときちんと話してくれる相手に出会えたからか、大人しく耳を傾けているようだ。(ただし腕組みはしている)

真乃 真 > 「それはごめん。僕の名前は真乃真!良い名前だろう!」

素直に謝ったあとカッコいいポーズで答える。
そして神の剣を自称する男子生徒に指を突き付け言い放つ!

「だけど、いくら僕の名前が知りかったからと言っても
人に名前を尋ねるときは自分から名乗るのがマナーだぜ!!」

人の話を聞かないのとか指を指すのはどうなのだろうかとか
マナー的にはあれだけれどもそんなことは気にしない。

城 北風 > 「ほう…真乃真か…よい名ではないか…
 神の剣にふさわしい名だぞ…」

真乃氏は何も言っていないのに(むしろ迷惑がっているのに)、
勝手にこちら側へ引き込む算段をつけているようだ。

「む?我が名か?
 うむ。ではよく聞くがよい。
 我が名は城 北風(しろ きたかぜ)! 先日この学園に編入してきた者である!」

何が楽しいのかはわからないが、やはり堂々とごく当たり前に自己紹介をした。
学園であったらよろしく頼む、とでも言いたいのだろうか…。

真乃 真 > 「う、うん。神の剣はともかく良い名前だろ。」

神の剣ってなんだろう?
というかいつの間にそれに入ってるんだろう…

「なるほど城君か、編入したってことは…
 この世界の人なんだね…。」

異邦人が相手ならまだこの文化の違いも受けれられた
そうかーこの世界の人かー。

それにしてもうーん、設計図、来たばかり、そしてだいぶくたびれた格好。
この三つの事から導き出される答えは

「…もしかして、ここに家か何かを建てて住むつもりだったのかい?」

城 北風 > 「ああ、実によい名前だ。貴様のご両親や祖父母に感謝するがよいぞ。」

何故か突然まっとうなことを言い放ち…

「うむ、我は正しく地球人であるぞ。今まで本土の学校にもきちんと通っていた。
 何故そのような苦いものでも食ったような顔をするのか、我には今一つ飲み込めぬが…。まぁよかろう。」

勝手に一人で納得すると、相手の家か何かを立てるつもりだったのか、の言葉に目をカッと見開き

「否!我が築くは神の砦!信仰の屋敷!我らが信徒の安寧の地!
 この辺には信仰の拠り所となる建物が多いであろう?
 ならば、我が神の砦もそこに加えずしてどうするのだ。
 きっと信徒も増えるぞ…
 我が住まう地はまだ見出せぬ… だが大地を枕に、空を天蓋とするのも乙なものであろう…」

どうやら他の宗教建築物がうらやましいので自分の神様のお社も建てたい、ということらしい。
そしてこの男子生徒は住む場所がないらしい。