2015/07/15 のログ
ご案内:「歓楽街・大通り沿いの中華料理屋」に平岡ユキヱさんが現れました。
平岡ユキヱ > 「冷やし中華って…気分だな」

通りが見えるテラス席(*外へのはみ出し席)に陣取ると、ハッキリとした口調で冷やし中華! と注文を入れる。
夜も更けてきた歓楽街はいよいよ賑わいを見せ、その喧噪とネオンがギラギラと輝く。
が、そんな事はどこ吹く風。近くで『喧嘩だー!』と誰かの声が上がるが、気にしない風紀委員。

「刃物とか異能がでてきたら呼びなさい。そんなことより私は腹が減った…」
喧嘩をそんな事で一先ず片づけると、通りの人々を眺める。
無意味にではない、とびきり素行不良な奴を見つけるには、その現場に入り浸るに限るものだ。

ご案内:「歓楽街・大通り沿いの中華料理屋」に雨宮 雫さんが現れました。
平岡ユキヱ > 料理を待つ間に、スマホが鳴る。嫌な予感しかしない
「…平岡です」

『イカサマをしているカジノが…』とか何とか同期の声が聞こえるが、静かに聞き流した。
「やりすぎれば、本当に『健全なグレー』でやってる所が黙ってないでしょ。放っておけばいいじゃん」
勝手にあいつらで縄張りだの何だので食い合うだろうよ、と言い捨てて通話を切る。慈悲はない。

「…というか博打って。胴元が最終的に勝たないと…色々アレでしょ」
本当に強かで頭が回る悪党というのは、表舞台になかなか出てこないものだ。
叩くべきはそこである、と考えつつ、料理を待つ。
風紀の制服のまま座っているせいか、いやに浮いている気がしないでもないが、ユキヱは気にしない口だった。

雨宮 雫 > 喧嘩で盛り上がる大通りの人込みを抜けてきて、目に付いた  のは風紀委員の姿だが。
若干、人が避けているのをコレ幸いと隣の席を目指して歩いていく。

「ちょっと失礼するかな、かな。
 お邪魔していいかな、かな。

 あ、ボク チャーシューメン、チャーシュー追加でー。」

最後は店員に向けて ということで。

平岡ユキヱ > 「どうぞ。みんな席が空いているのに。いちいち詰めて座るから変だと思っていたのよ」
なんででしょうね? と言葉とは裏腹に、絶対わかっている表情でニヤリと笑う。

「あんたも…。んー…この学園の生徒?
 この島、話には聞いていたけど、色々規格外過ぎてユキヱさんの常識がマッハで削れそうなのよね」
喧嘩がヒートアップしているのか、何か人影が飛ぶ。
『異能だ!』『いやカンフーだ!』『じゃあ異能じゃないな!』等不可思議なやり取りが野次馬たちから流れている。

雨宮 雫 > 「そりゃー、何か思うトコロがあるんじゃないかな、かな、っと。
 ボクは無いけど、けひひ、よっこいせー、かな、かな。」

分かっている笑顔その2を浮かべて、それじゃ遠慮なく、と隣に座り。
袖を捲って腕を出しながら、チラっと喧騒の方を見た。

「ん?
 ボクも生徒かな、かな、1年生。
 バケモノみたいなの多いから……あれ、じゃあオネエサンは転校生?

 ぉー  派手にやってるのだね。
 暑いのに元気一杯だね、無軌道な若者の暴走の夏かな、かな。」

平岡ユキヱ > 「同じく一年、平岡ユキヱ。よろしく」
みたまんま風紀の人間だから目の前で悪いことしないように、と笑う。
にしては髪の色とか髪型がちょいちょい派手に過ぎるか。

「最近こっちに来たばかりなの。まー、この喧噪は…地元と似た感じだけど」
だから目くじら立てては取り締まらない! とざっくばらんでアバウトな判断を下す。
そして店員が運んできた料理を受け取ると、あー、これこれと溜息を吐く。
「何より…今食事中だかんねー。あいつらも互いに疲れて勝手に反省するでしょ」
反省するのだろうか。若者改め馬鹿者たちのホットな夏のファイトがヒートアップとかなんとかかんとか加熱しているようにも。

雨宮 雫 > 「ぉ、同級生って奴だね?
 ボクは 雨宮 雫 っていうのだね、保健課所属でー……ココには怪我する生徒が多いから、見回りしてるのだね、けひひ。

 だから悪いコトなんかしないかな、かな。」

目立つ風紀委員、これは頭の飾りとかもワザとなのかもしれない、という感想を持った。

視線の大体は、さっきから加速する喧嘩騒ぎの方に向けられている。
ぉ、また一人なんか飛んでいった。

「なるほど、ボクは結構長いから何かあれば教えてあげるのだね、だね。
 まぁ喧嘩くらいならほっといていいと思うのだね。
 暑くてイライラしてるのも多少に血が出れば血圧も下がるのだね。」

こちらのラーメンはもうちょっとかかるらしい。
出されたお冷を手に取りつつ、へらっと笑って相手に同意した。

平岡ユキヱ > 「怪我する…って、この辺、そんなに喧嘩が多いの? それはある意味、委員会に持ち帰るべき問題かしら?
 …。せっかく知り合った保健課さんの仕事増やしちゃあ、悪いし…」
言いながら、少し眼光が鋭くなる。パッと見、仕事をしているようには見えないが、
最低限しなければならないところには気を配っているようで。

「うおっ!? 辛っ! あっ、でもこの感じがいかにも日本の冷やし中華って感じ!」
夏来たよ、夏! とまた砕けた雰囲気に戻る。

喧嘩はどんどん早送りみたいな勢いになっているが、まだ武器は出ていない。ならばセーフだ。

雨宮 雫 > 「ん?
 異能とか魔術とか目覚めたて、覚えたての子は一学期に。
 ちょっと身についたって実感が出た子が二学期に。
 一年の成果を試したくなる子が三学期に。

 力を使ってみたくなる子が自分に他人に怪我をさせるケースって結構多いかな、かな。
 喧嘩とかまだ健全な方だから、気にしないでいいと思うのだね、だね。
 もっと大騒ぎになったら止めればいいかな、かな。」

届いたラーメンの丼を受け取って、割り箸を口で挟んでパキっと割りつつ、平岡に説明する。
大分、適当喋ってる気がするが。

「ぁー、冷やし中華って日本発祥とかいう話聞いたことあるのだね。
 実際は知らないけど、確かに夏の風物詩かな、かな。

 それじゃボクもいっただきまーすかな。」

平岡ユキヱ > 「ま…それもそうか。…って、ユキヱさんは別にいいけどさー。
 風紀も組織だから、体面ってのがあるのよん? 面倒くさいけど。
 まさか、公安委員なんてのが存在して競合するとは読めなかったわ…」

割としりやすな表情のまま、皿に視線を落とす。
ハム、キュウリ、錦糸卵…に紅ショウガ。よろしい、特に紅ショウガ。お前は名脇役である。
とかフフリと笑いつつ、改めて完璧な布陣だと食事を続ける。

「ここじゃあ可愛い悪さをする奴は見かけるけど…。本当に邪悪な奴はみなかった。
 やっぱ落第街まで行かないとそういうのは出てこないのかしらね」

雨宮 雫 > 「風紀と公安って仲悪いのかな、かな。
 所属している平岡も微妙な認識なのかな、かな。」

外から見てると余り仲良くやってるようにも思えないところもあり。
実際の中からはどーなのか?というのは多少気にならないでもない。

ずぞぞーっとラーメンを啜り込みつつ、お伺いなどしてみる。

「そんなのには出会わない方がいいと思うのだけども。
 ちなみに、邪悪になんて出会っても全く愉しくはないと思うよ、どんなの想像してるか分からないけども。」

平岡ユキヱ > 「来たばっかのユキヱさん所感によれば、確実に仲悪いわね。
 似たような機能を持ってて、かつ向こうは独立した命令系統を持っている。
 この島のために、という『大義名分があれば好き勝手出来て秘匿性もある組織』と、
 仲良くしろってのが無理なもんでしょ」

 ま、これは私の意見だけど。と最後に加えて。
ここ数日調べてかなり似て非なる故に、胡散臭い連中だというイメージが公安に対してできあがっているらしい。
 
「愉しもうという気はない。ただ、有害な奴はぶちのめすだけ。
 詳しくは知らないけど…異能だか何だか力を使って無茶苦茶している奴らもいるみたいだし」
成さねばならぬから、成すだけよ。と決然と言い張った。
中華麺を割り箸ですする。

雨宮 雫 > 「来たばっかりじゃ駄目なんじゃって言うのはチャーシューと一緒に飲み込んでおくかな、かな。
 アレだね、けーさつの警視庁と公安みたいだね、だね。

 秘密性の多い組織っていうのは不透明さがどうしても印象悪くなるよねー  けひひ。」

もぐもぐ、ごっくん。
ちゃんと食べてから話します、行儀良く、にへらっと楽しそうに。

「んー…………正義感?
 真面目なのはいいコトだけども、怪我が増えそうな人なのだね、平岡は。

 ―――それなら、一人で落第街には行かない方がいいかな、かな。」

平岡ユキヱ > 「あー、まさにそう。刑事ドラマかってのよ。まあ、テレビほど上手くはいかなそうだけど…」
自分の分の皿を平らげて、バキリと割り箸を折る。
めっきりメジャーでなくなった、古めかしい食後の習慣が身についていた。

「…それはやっぱり危険だから? 」
雨宮の真意を訪ねるように訊きかえす。
単純に尋常でない者たちがいるのか、自分の実力が不足していると見られたのか、もっと別の理由か。
見定めるために。