2016/06/06 のログ
ご案内:「歓楽街」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (時刻は夕方。
この頃から歓楽街は活気を帯び始める。
そんな中風紀委員会の赤い制服が歩く。
いつもの光景なのであまり気にされている様子はない。
こそこそと裏道に逃げるようなのは、
放っておいてもいずれ捕まるだろう。
佐伯貴子の役目は案山子である)
■佐伯貴子 > (基本的に「今から遊ぼうぜ」という雰囲気なので、
それがどんな遊びかが問題である。
東側に物見遊山に行こうとすれば止めなければならないし、
違法な薬物を買ったり売ったりしても捕まえ無くてはならない。
もっとも、ほとんどの学生たちは、
目につくようなところでそんな危険なことをしないのである)
ご案内:「歓楽街」に剣山 榊さんが現れました。
■剣山 榊 > 「ふぅ……」
この間のことを思い返しつつ、今日は真面目に仕事をする
風紀委員の制服を着込み、腰に木刀を差して歩く
悩みの種の目つきも、見回りのときには役に立つものだ
「うぐぅ……」
とはいえ、この間の出来事は……
なんとも忘れがたい
■佐伯貴子 > ん…
剣山か?
(この街の夜は明るい。
夕方ともなれば人の顔を見間違うことはまずない。
年上の後輩を見つけ声をかけた。
相手がカフェでナンパさてたことなどは全く知らないのである)
君も警邏か。
精が出るな。
■剣山 榊 > 「あ、佐伯さんかぁ」
そういえばこの間ナンパしてきた男性は
自分に話しかける前に彼女と一緒にいた筈だ
そういえば彼とはどういう仲なのだろうか
……もしかしたら、そういう仲なのかもしれない
「あの、この間カフェテラスにいた……よね?」
■佐伯貴子 > カフェテラス?
橘のことか?
(言いながらてくてくと近づいていく。
風紀委員も二人集まれば、
触らぬ神に祟りなし。
学生たちはちら見しながら、
声のボリュームを下げるのだった)
私はあそこの常連だからな。
この間と言われても…君を見かけた記憶は…
(腕組みをして唸る)
■剣山 榊 > 「いや、その……その時、男の人といたよね?」
はたして二人はどういう仲なのだろうか
もしかしたら彼にからかわれているだけなのだろうか
……もしそうだとしたら、しばらく立ち直れそうにない
「あのさ、その男の人から……ナンパされちゃって……」
男性に迫られたのはあれが初めてだ
それ故に相手のことが非常に気になる
どういう人間なのだろうか
■佐伯貴子 > 男の人…
ナンパ…
(最近のことであれば、
思い浮かぶ人物は一人しかいない。
さて、どう言おうか。
剣山の様子を見るに、
憂いは早めに断っておいたほうが良さそうだ。
荒療治になるが仕方ない)
烏丸という男のことなら、私もナンパされたぞ。
あの男はただの女好きだ。
あまりいれこむとよくない気がする。
(真顔でしっかりつきつけるのであった)
■剣山 榊 > 「そうか……いや、確かに軽い感じだったし
……うん、だよね」
後半はやや落ち込んだ風である
何せ異性からあそこまで褒められた事は初めてである
「はぁ……何と言うか……」
自分ひとりで浮かれていただけだったらしい
……男性不信になりそうである
■佐伯貴子 > そう気を落とすな。
女の私から見ても君はかわいい方だと思うし、
あの男が何を言ったか知らないが、
嘘は言っていないと思うぞ。
(多分、君は可愛いだとか可憐だとか、
よくあるセリフで載せられたのだろうと勝手に想像する。
剣山は男性に免疫がないようである。
逆ハニートラップに引っかかりはしないだろうかと
心配になる)
褒め言葉は素直に受け取っておけばいいさ。
ただし男を信用するのとはまた別問題だ。
■剣山 榊 > 「うーん……もう少し自信持ってもいいのかなぁ……」
今まであまり異性から外見を褒められた事はなかった
しかし、嘘を言っている訳では無さそうだ
「うん、そうしてみようかな」
■佐伯貴子 > そうだ、自信を持て。
(男の欲求というものを、
身を持って知っている佐伯貴子としては、
剣山榊の純真さが羨ましくもあった)
むしろ美少女には義務がある。
男を手玉に取るという義務だ。
年をとってからでは難しくなるのでそれくらいでいけ。
(わかったような口を利く。
実際、ナンパくらいで心を乱している相手にとっては、
積極性を持ったほうがいいと思ったのだった)
■剣山 榊 > 「手玉に……ねぇ……」
所謂“魔性の女”という奴であろうか
正直自分がそういう物になれるとは思いがたい
「うーん、美少女、か」
容姿に関してはコンプレックスが大きいが
少しくらいは気が楽になりそうだ
■佐伯貴子 > 食い物は全て男に奢らせろ。
買い物に付きあわせて荷物を持たせろ。
それでいて、
相手がなにか要求してきたら全てはねのけろ。
(佐伯貴子は男に良縁がない)
…と、そのくらいかな、
私がアドバイスできるのは。
君が美少女かどうかを決めるのは男だ。
男次第ではそういう態度に出るのもいいだろう。
(微笑んで見せる。
佐伯貴子なりの励ましなのであった)
■剣山 榊 > 「えっ、なんかすごいね、女王様みたい」
自分にはそういう事はできそうにない
「私、押しに弱いっていうか
断りきれないから、ちょっと自信ないなぁ
でも、あの男の人のことは、うん、ちょっと強気に出てみる」
褒めてくれたのは嬉しいが、やっぱり少し信用できない
■佐伯貴子 > まあな…そういうことをしていると彼氏はできないかな…
(ハハハと力なく笑った)
自信は最初から根拠なく持つといいが、
だんだんつけていくのでもいいさ。
君にも越えてはいけない一線というのがあるだろう?
そこを雰囲気に飲まれて踏み越えさせなければ大丈夫さ。
(「越えてはいけない一線」は個人で異なる。
要は傷つかなければいいのだ)
■剣山 榊 > 「超えてはならない一線、かぁ
……うん、まだ超えられてない、かな?」
まだ手も触れていない、会話をしただけだ
次に会った時には突っぱねるつもりでいる
「でも、すごいね佐伯さんは
アタシ、どうにもその手の事には疎いから」
■佐伯貴子 > その一線がわかっていれば大丈夫だ。
(ウンウンと頷く)
私だって経験豊富なわけじゃない。
心構えの問題さ。
(性的経験が豊富なことにより歪になってしまった。
しかし自分で折り合いをつけて、
持論を持てるようになったのは、
この島に来てからだった)
さて、あとは自分で消化してくれ。
ここで駄弁っていたら仕事にならない。
またな。
(もう大丈夫だろう。
踵を返すと、裏道に消えていった)
ご案内:「歓楽街」から佐伯貴子さんが去りました。
■剣山 榊 > 「うん、がんばろう……!」
小さくガッツポーズを取り、力を入れる
自分に自信を持とう、今より、もう少し
ご案内:「歓楽街」から剣山 榊さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 夕方の少し前、くらいの時間帯。
蘭は珍しく歓楽街に足を運んでいた。
治安もあまり良くないし、歓楽街で提供される娯楽の類には基本的にさほど興味がないのだ。
辛うじて、古本屋や…音楽関係の店に興味があるくらいだろうか。
今日は、その音楽関係の店の中を確認しに足を運んだのである。
■美澄 蘭 > 魔術関係で知識を交換し合った知人が、音楽も嗜むと知って、楽譜の店を案内すると約束したのだ。
相手は目がほとんど見えず、そして情報機器を利用した情報収集に疎い。
なので、普段はほとんど来ない歓楽街の楽器店の楽譜の品揃えを改めて確認しにきたのだ。
どうせなら、充実した店に誘いたい。
そんなわけで、歓楽街の大通り。恐らくトップクラスに規模の大きいクラシック系の楽器店に足を踏み入れる。
■美澄 蘭 > 「…やっぱりすごーい…」
店の中に入り、楽譜のコーナーに足を踏み入れた蘭は、広いフロアの壁を埋め、更にフロアにもそびえる楽譜の入った棚に感嘆の声を漏らす。
商店街など、学生街にある楽器店はそこまで規模が大きくないのでなかなかこうはいかないのだ。
「ヴァイオリンのコーナーは…こっちね」
蘭は、普段見るのとは別のコーナーに向かう。