2016/06/25 のログ
ご案内:「歓楽街」に蓋盛さんが現れました。
蓋盛 > 「人類の、未来は、暗い――――」

とっぷりと日の暮れた歓楽街のゲームセンターの一角で
ため息をついて頭を抱える蓋盛の姿があった。
高難易度STG『紅蜻蛉』の本日何度目かのゲームオーバーを迎えていた。

気長にやっていくつもりではあるが、
少し間を開けるとすっかり攻略法が頭から抜け落ちていて駄目だ。
首の周りを手で揉む。

蓋盛 > 感覚強化系の異能者でないとクリアは不可能ではないかとも囁かれている
このゲームだが、弾幕STGに分類されるこのゲームはパターンを覚えることが7割を占める。
コインの投入。ゲームオーバー。コインの投入……
どれだけのクレジットを積み上げたかは蓋盛も覚えていない。

「……疲れた。一旦水でも飲もう」

筐体から離れ、自販機を探す。
すると年若い少年がゲームに興じているのを見つけた。
本土で言えば、ギリギリ高校生と呼べそうなぐらいの。
前に保健室に来ていた。確か火の異能の扱いにしくじって火傷をした……

君そろそろお家に帰りなさいと、彼をちょいちょいとつつく。
最近、歓楽街近辺で異能者の失踪事件が頻発しているのだ。