2016/07/17 のログ
ご案内:「歓楽街」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 > (歓楽街のゲームセンター、アーケードゲームの筐体の前で格闘している。
 苦戦中と言う意味でもあるのだが、格闘ゲームに興じていると言う文字通りの意味でもある。
 プレイしているのは1レバー6ボタンの、立ち回り重視のそれである。
 ガチャガチャとレバーとボタンを激しく動かしていたら、やがて画面に「YOU LOSE」の文字が表示された。
 立ち上がり、筐体の反対側へ回る。
 対戦相手は自身の顔を知っていたらしく、その少年の顔が恐怖に歪んだ。)

お前つえーな、やるじゃねぇかおい!

(それに構わず満面の笑みで彼の背中をバシバシ叩く。
 強い奴は好きだ。
 それはケンカや格闘だけではなくゲームでも同じである。)

あのあれ、2ラウンド目の起き攻め、あれどうやるんだ?
教えろよ。

(こちらとしてはフレンドリーに接しているつもりなのだが、そもそも目付きが悪いし評判も良くない。
 どうみても絡まれているようにしか見えない少年はビビりながらもCPU相手に色々なテクニックを披露する。)

龍宮 鋼 > (迷惑にも彼の隣に座ってああだこうだと話すうちに彼もどうやら慣れてきたらしい。
 「こんなテクもあるんですよ」なんて二人で格ゲー談義などをしていれば、画面に「New Challenger」の文字。)

っと、邪魔だな、退くわ。

(流石に対戦の邪魔はしない。
 立ち上がり、彼の後ろで観戦することにした。
 少年が使うのは腕の伸びるインド人、対戦相手は体格のいいプロレスラーキャラらしい。)

龍宮 鋼 > (少年の後ろからゲームを観戦していれば、すぐに対戦相手は少年よりもかなり格下の相手だと言うことがわかった。
 少年のキャラの方が有利だと言うことを差し引いても、あまりに立ち回りがお粗末である。
 遠くでうろうろして殴られ、ジャンプは全て落とされ、ジリジリと体力が削られていく。
 時間を半分ほど残して、パーフェクトで少年がラウンドを取った。)

こりゃ俺でも勝てるわ。

(小さく呟く。
 弱い奴には興味がないが、強い奴の立ち回りは勉強になる。
 自分ならどうするかを考えながら、2ラウンド目をじっくり観戦。)

龍宮 鋼 > (2ラウンド目も同じ展開だった。
 一度だけ相手がコマンド投げを決めたが、問題なく少年のストレート勝ち。
 次は自分だと財布を取り出しながら筐体の向こうへと回ろうとしたのだが、)

「テメェふざけんな!!」

(と言う怒号と共に筐体を叩く音。
 筐体の向こう側から現れたのはやはりガラの悪い不良達で、かなり頭にキているらしい。
 そのまま少年に掴みかかろうとしたところで、)

うるせェんだよボケ共がァ!

(それより早く自身が不良を殴り飛ばす。
 一瞬呆気に取られる不良達だったが、直ぐに我に返ってこちらに殺到してくる。
 そのままゲームセンターは乱闘場と化す。
 暴れに暴れて不良どもを叩きのめし、風紀委員が来る頃にはボコボコになった不良と恐怖のあまり動けなくなった少年を残してさっさと退散していた。)

ご案内:「歓楽街」から龍宮 鋼さんが去りました。