2016/08/10 のログ
ご案内:「歓楽街」にクロリアさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」からクロリアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」にクロリアさんが現れました。
クロリア > 夜の歓楽街の、薄暗い通りにクロリアは佇んでいた。
微かに差し込む光が彼女を照らすと、およそ人間のものとは思えない
肌の色があらわになる。

「さーて、まずは情報集めと行くか」

軽く伸びをし、なるべく光の指す場所を通らないように移動する。
光に苦手意識が有るわけではないが、『自分の姿』を余り他人には
見せないほうが良いことは重々理解していた。

「まぁ、この街、学園には色んなのがいるらしいから
 気にしすぎかもしれねーが……よっと!」

狭い通りを器用にくぐり抜けながら、持ち前の勘で
良質な情報が集まりそうな場所を探す。

クロリア > クロリアの目的は、『お宝』を見つけることであった。
学生が多い場所では監視が厳しく、探しにくい。
加えて管理されていることから、『お宝』のようなものは
そうそう見つかることはないだろう。
そのため、裏情報を求めて歓楽街に来たわけだが……

「こうも綺羅びやかな歓楽街だと、
 裏の情報屋もあんまいなさそーだな」

人通りの多い歓楽街には闇の商人などは入りにくい。
もちろんまだまだ探していないところはある。
奥に進めば情報屋もいるかもしれない。
だがそれにはまず、「情報屋を探す情報」が必要になることが
経験上わかっていた。

クロリア > その後何度か裏通りを抜けると、人通りが少し増えたように感じる。

喧騒が大きい方向へ、目を効かせる。
一つ通りを離れた場所に、酒場があった。
大きくも、小さくもない手頃な酒場だ。
人の出入りは多く、大衆向けに見えるが、人が多ければ多いほど、
裏の人間はその中に隠れやすい。
そう当てをつけたクロリアは酒場へと歩を進めた。

ご案内:「歓楽街」からクロリアさんが去りました。
ご案内:「酒場「崑崙」」にクロリアさんが現れました。
クロリア > 「いらっしゃいませー」

従業員の声に愛想よく笑顔を返し、促されるまま席へと着く。
顔を見た従業員は、特段珍しい表情をすることもなく次の仕事へと向かっていく。

「大丈夫そうだな」
少し緊張していたのだろうか。
息を吐き、軽くかぶっていたフードを脱ぐ。
フードの下からは、灰色の肌、反転した目が現れた。
明らかに人ではない、異質の存在。
しかし何人かの客がこちらを見た気がしたが、特に騒がれる様子もない。

「やっぱこの世界の奴らは変な奴らを見慣れてんだなー」

自分もその中に含め苦笑しつつ、従業員を呼び一番安い酒とツマミを頼む。

クロリア > 「さーて……」
酒をチビチビとあおりながら、周囲を見渡す。
いつもなのか、今日が特別なのか、店は賑わっておりほぼ満員だ。
酔っぱらい机に突っ伏しているオッサンから、
酒などに目もくれず、次々と肉料理を平らげるマダム、
酒が許される年かかなり怪しい学生など、客層は様々だ。

「おっと、俺は酒飲んでいいんだったか?
 まぁ、もう死んでるからいーか?」

酒を飲むのを中断し、運ばれてきたつまみを細切れにし頬張る。
軍資金は少ない。限られた資源は大事にしなくては。

クロリア > 「さて、誰から情報をいただくとするかな」

再度周囲を見渡し、そして一人の人物に目をつけた

それは
1:酒場のマスター
2:筋肉隆々の作業着のオッサン
3:陰気そうな黒ずくめの青年
4:派手なドレスを着た女性

クロリア > (ダイスロールの仕様がよく分かってなかったため修正) [4d1→1+1+1+1=4]
クロリア > [1d4→2=2]
クロリア > それは、筋肉隆々のオッサンであった。
着ている作業着が煤けており、仕事帰りであることが伺えられる。

「よーオッチャン!疲れた仕事終わりの酒は最高だな!」

クロリアは愛想よく笑いながら、さり気なくオッサンの隣へと座る。
オッサンは程よく酔っ払っているのか、さして気にした風もなしに
ヘラヘラと笑い返す。

「俺この店初めてなんだけどよー」
メニューを開き、オッサンにこの店のオススメを聞く。
どうやらこのオッサンは強い酒と、エネルギッシュな肉料理が好きらしい。
従業員を呼び、それらを2セット頼む。
1つは自分用、もう一つはオッサンへ。

「ここで会えたのも何かの縁だろ?俺からの奢りだぜ」

クロリア > 気を良くしたオッサンは、料理をがっつき、
感謝しながら酔った頭で取るに足らないことを話す。
今日の朝の天気から、あの女がかわいいだの、あの男は貧弱だの
一度口を開けば、とどまることがない。

オッサンの話が仕事の話に差し掛かった時、それまで相槌を打ちながら
聞いていたクロリアは話に割って入った。

「へー、オッサンはその未開拓地域ってところで
 日が沈むまで土木作業してんのか。そりゃあ大変だな。
 ところで、未開拓地区ってのは……
 『危険な場所』もやっぱり有るんだろ?」

クロリア > 『危険なんてもんじゃない!』
そう息巻くオッサンの情報をまとめるとこうであった。
未開拓地区とは、未だに学園の手が入っていない場所であるということ。
未知の遺跡やダンジョンなど、人の手が入っていない迷宮が数多く存在すること。
また魔物が出現するため、討伐隊などが組まれることがあるということ。


『ビルみてえなバカでけえ魔物が俺のパンチでぶっ倒れてよぉ!』
オッサンの話が自身の武勇伝に移り変わる。
十中八九作り話だな、と苦笑しながら、クロリアは席を立った。

「色々ありがとな、オッチャン。酒、ほどほどにしとけよ?」

クロリア > オッサンから離れたクロリアは、再度一人になれる席を探し座った。

「未開拓地区、ねぇ」

危険なところには、総じてお宝が。
未開のダンジョンなど、お宝しかない。
お宝の気配がする。いやむしろ、お宝の匂いでプンプンだ。
クロリアは頭のなかでダンジョン探索をシミュレーションし、
得たお宝を想像しては、ジュルリとよだれをすする。

彼女はかつて自分が危険なダンジョンに挑み、死んだことを反省する気はないらしい。

「さて、後はどうするかな」

ご案内:「酒場「崑崙」」にやなぎさんが現れました。