2016/09/28 のログ
ご案内:「歓楽街」に霧依さんが現れました。
霧依 > 夜に出歩く女。
彼女は立ち止まることは無く、明るく照らされる夜の街並みを歩く。
ふわりと漂うのは、濃い酒の匂い。
元々あまり酔わないタイプの女だ。
どれだけ飲んでも顔色を変えず、酔った酔ったと呟きながらはっきりとした足取りで帰る、そんな女。

酒の匂いを漂わせながら、酒場のウェイトレスに手を振って、舌を出され。

「……嫌われちゃったものだね。」

くすくすと苦笑をする。
意地悪に、そして戯れにスカートに手を出してしまったことがよくなかったのかもしれない。

霧依 > 彼女は物質透過の能力を持つ。
彼女の持つ能力はそれだけ。彼女はその能力を「可愛らしい女の子の柔肌に触れる能力」と嘯く。

先ほどのウェイトレスにも、数週間前にちゃんと能力の説明をした上でお臍をストレートにつついただけだ。

ものすごくかわいい声を出した上で、ものすごく説教をされたが。


「………久しく、ちゃんと使っていないかな。
 コレのことがもうちょっとわかるといいんだけどな。」

自分の手を見て、そうつぶやく。

己の能力がよく分からない、ということに無頓着にはなりたくはなかった。
分からないものは怖い。 根源的な感情だ。

霧依 > 彼女がその能力を「知る」のは、まだまだ先になる。

それまでは、可愛らしい女の子をからかうことにしか使わないし。

それ以降も、たぶん同じなのだけれど。

ご案内:「歓楽街」から霧依さんが去りました。