2016/11/09 のログ
ご案内:「歓楽街」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
櫛鉈 蛟 > 常世祭――その喧騒は島の、街の至る所を活気付かせる。今、男が居る歓楽街も例外ではなく。
何時もの賑わいに輪を掛けて賑やかな店舗の群れ…当然、違法ギリギリの店も多い。
風紀委員会等がそういう店を取り締まったりもしているようだが…このお祭り騒ぎだ。
そういう店を摘発した所で、それこを雨後の筍の如く沸いてくる…キリが無い。

「…んで、俺まで駆り出されてるって訳なんだが…元・風紀委員だからって人使い荒くねーかなぁ」

そんな事をボヤきながら嘆息交じりに喧騒を眺めるサングラスにジャケットを羽織った男。
2年前まで風紀委員だったとはいえ、今は退学した身でしかも”監視対象”だ。
それがこうやって取り締まりや監視を受け持っているのだから皮肉でしかない。

「あーーサボって俺も酒とか飲みてぇなぁ…」

と、ボヤくが非公式の依頼だからか謝礼金もやや割り増しだった。
そうなると、ちょっと受けてもいいかな、と思ってしまった先刻の自分を殴りたい。

(むしろ、歓楽街とか他よりトラブルが多い場所じゃねーか…嫌なトコに割り当てやがって…)

櫛鉈 蛟 > 「…って、早速かよ…おーい、そこの兄ちゃん達。喧嘩するなら他所でやってくれ…っとぉ!?」

丁度、目に留まったのは往来での若者二人の喧嘩の場面。見過ごしたい所だがそうもいかない。
やれやれ、と億劫そうに二人に声を掛けて仲裁に入ったが、同時に殴り掛かられた。
…が、男も只者ではない。ヒョイッと軽く上体を逸らして拳を交わし。

「ほらほら、他の楽しんでる連中の迷惑になんだろ?あと、俺の仕事を増やすのはマジ勘弁って事でよ?」

ヘラヘラと笑いつつ、上体を戻しながら仲裁?をしている男の図。
内心では『あー美女じゃないからやる気出ねぇ』と、思っているのは内緒だ。
で、更に突っ掛かってきた若者二人にハァ、と溜息を零す。全く――…

「――いいから、さっさと人様の迷惑になる前に立ち去れよ”小僧共”。」

ちょっぴり威圧を出してそう警告する。従わないならどうなるか?までは口にしないが。
その目に見えない圧力に気圧されたのか、スゴスゴと足早に退散する若者達を見送り。

「ふぃ~~…ったく、これだから歓楽街の担当は面倒……あ~どうぞどうぞお気にせず~~」

思い出したように、愛想笑いで周囲の人々に会釈をして場を濁しておこうか。
風紀委員の制服も腕章もしていないので、若者が喧嘩を止めたとしか見られて無いだろうが。

櫛鉈 蛟 > 「やれやれ…どうせ見回りするなら、こう美人の風紀委員さんとタッグとか組ませてくれてもいーだろうに」

と、ボヤくがそもそも”監視対象”である男にそんな事をさせる真似はしないだろう。
男もそこらは分かりきっているので、ただ願望というか愚痴を漏らしただけである。
しかし、酒も飲めない美女も傍に居ないとなると寂しいものである。

「むしろ、持ち場誰か交代してくんねーかなぁ…つまらん小競り合いの仲裁とか勘弁だぜ」

さっきみたいなのとかが主な例である。嘆息と共に、ちゃっかり煙草を1本口に咥えており。
堂々と喫煙タイムを開始しながら、紫煙を燻らせて一応は往来を監視するの図。

(つーか、何時もより更に人が多いのに見回りとか監視しても”漏れる”だろこりゃあ…)

今の風紀委員の人数がどの程度かは知らないが、一人当たりの負担が相当に大きくなりそうだ。
男も、何だかんだで喫煙しながらサングラス奥の赤い瞳を周囲に巡らせているが…既にトラブルの種があちこちに。
あと、所々にリア充共の姿も見えたりする。こう、物理的に爆発してくれないかな…とか、思ったり。

「いかんいかん、気分が滅入ってきたぞ…つか、お祭なのに見回りとか監視って寂しいぜ…」

やっぱり非公式の依頼とはいえ受けたのは早計だったかなぁ、と今更ながらに思ったりする。

櫛鉈 蛟 > 「ま、活気があるのはいい事だろうぜ…さて、この祭のあれこれが落第街の方にどういう影響与えてんだろーかねぇ」

自分の塒があるスラム等も含めて、あちらもあちらで活発化しているだろう。
”色々な意味で”あちらも稼ぎ時になっているだろうし。
そんな他愛も無い事を考えながらも、煙草を咥えながら視線は往来へと向けられている。
と、そうこうしている間に風紀委員の制服を纏った学生が男へと声を掛けてくる。

「お?もしかしなくても交代か?いやぁ、やっと酒が飲め…あ、何でもねーわ。ともあれ後はよろしく頼むぜ!」

やっと解放されるようだ。一応、最低限の引継ぎだけしておきながら彼に後はこの場を任せる事に。

「やれやれ、神話の怪物も今じゃ便利屋稼業って感じだわな」

が、これはこれで悪くないのだけども、ついつい笑みを浮かべていたり。

櫛鉈 蛟 > 「よーし!んじゃ早速飲み歩き行きますかーー!!」

一人で。ちょっと寂しい。誰かダチでも誘って飲みに行く方がいいかもしれない。
まぁ、仕方ないので今夜は一人寂しく飲むとしよう。

ともあれ、この場に留まっていると余計な仕事を押し付けられる可能性もある。
なので、さっさと歩き出す男。そのまま祭で賑わう雑踏の中へと消えていく。

ご案内:「歓楽街」から櫛鉈 蛟さんが去りました。