2017/02/14 のログ
クローデット > 「随分熱心にご覧になっておりましたもの…無理もありませんわ」

くすくすと、楽しげに笑みを零す。
頭を掻く仕草を、めざとくチェックしたようにも見えない。

「…どうでしょう?他の方との人間関係ですとか…甘いものをどれだけ好むかにもよるのではないでしょうか?」

「甘いものがとても好きでしたら、独り占め出来る喜びの方が勝りそうですもの」と、くすくすと笑う。

ちなみにクローデットの故郷たるフランスでは、「恋人同士で一緒に過ごしたりプレゼントを贈ったりする」日で、プレゼントの内容は「男性」から「女性」に「バラの花束」がポピュラーである。

…と、青年にチョコレートの共有を誘われれば…

「…お気持ちは有難いのですけれど…いくら傷がついてしまったとはいえ、外で包装を解いてしまうのは、あまり上品ではありませんし…

…それに、「仕事中」ですので」

すっと目を伏せがちにして、自らの左の二の腕を…そこにある腕章を、羽根扇子の先で指す。

ヴィルヘルム > 「面目無いとしか言えないね…。」

楽しげに笑われてしまえば,どこか気恥ずかしそうに苦笑する。
気付かれていない,と思えるほどに楽観的ではなかったが,貴女が指摘せずにいてくれるのならそれも良いかと思った。
…一方,何処かで自分から明かさなければとも思うのだが。

「うーん,実際僕みたいに別の世界から来た人にとっては,あんまり関係無いかもしれないし…
 …確かにこれだけ並んでると,全部味見してみたくなるかも。」

もう一度お店に並ぶチョコを見渡せば…リボンが付いた可愛らしい小箱が目に留まる。
一つ買ってしまった以上,それ以上追加で買うのもどうかと思うが…
…貴女が言うように,沢山買って独り占めしたい気持ちも分からないではなかった。

「……あー,僕としたことが。」

貴女があっさり受け取ってくれるとは思っていなかったが,拒否されれば少しだけ残念そうに,
けれど配慮の足りなかった提案をして申し訳なさそうに,俯いた。

それから,静かに息を吐いて……顔を上げ,

「………お久しぶりです,って言うべきかな。」

クローデット > 気恥ずかしそうにする青年の様子を、少し意地の悪い姉か何かのように、楽しげに見やる。
…本当に、腕章の存在が、何か性質の悪い冗談のようだった。

「専門店であれば試食出来るような場所もあるのでしょうけれど…外の出店では、難しいでしょうね。
…流石に全部のお店から買ってしまうのは、お財布の重さが大変になってしまいそうですわ」

流石のクローデットでさえ、味見サイズのものを買ってもキツいんじゃないだろうか。
そのくらい、歓楽街の商魂は凄まじい。

「お気になさらず…初めての行事で、少々舞い上がっていらしたのでしょうから」

申し訳なさそうにする青年に対し、柔らかい微笑を向けてそう言うが…
青年が自ら「白状」すれば、その表情のまま、瞳に、どこか剣呑な光が宿った。

「…お話が早くて、助かりますわ。
そちらのお召し物も、よくお似合いですのね?」

くすりと笑みを零すが…瞳に宿す光の温度は、低い。

ヴィルヘルム > ※事情により続きはまた後日!
ご案内:「歓楽街」からヴィルヘルムさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からクローデットさんが去りました。