2017/02/16 のログ
ご案内:「歓楽街」にヴィルヘルムさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」にクローデットさんが現れました。
■ヴィルヘルム > 最後まで自分を偽ることをしなかったのは,
貴女が全てを看破しているだろうと確信を持っていたからであり,
同時にいかなる結果が齎されるにせよ,それが礼儀だと思ったからだった。
「…見つかった時にもう,観念はしていたよ。
でも,そういってもらえると嬉しいね。」
頭を掻きながら,青年は小さく頷いた。
同時に,馴れ馴れしくし過ぎてしまったと,自分自身を恥じる。
「改めて,お久しぶりです…ルナン様。」
胸に手を当てて,頭を下げる。
……男としての動作には,まだわずかにぎこちなさが残っているが,声も外見も,今は確かに“男”そのものであった。
■クローデット > 「………ええ、お久しぶりです」
カールを描く長いまつ毛を強調するかのように、ゆっくり…ゆっくり瞬きをしてから、そう言って会釈を返した。
表情から柔らかさが失われる様子はほとんどないが、その青い瞳が、ガラス玉か何かのように感情を映さなくなっていくのが、青年には分かるだろうか。
「…それにしても、随分「慣れて」いらっしゃいますのね?
お話の仕方も、身のこなしも…とても、初めてとは思われませんもの」
少し、毒を含んだ艶ある微笑を、口元に浮かべる。
クローデットの目が、すっと、意味深に細められた。
■ヴィルヘルム > 青年は恐らく,貴女の瞳に映る光に気付くだろう。
それが何を意味しているのかまで推察できるかどうかは,定かでないが。
「…最初は緊張したんだけどね。
思ったより自然と話せるというか…楽って言うか…。」
でもまだ,人がたくさん居るところに行く勇気は無いかな。
なんて言いつつ,苦笑を浮かべた。
■クローデット > 「………そうですか」
親しげな口調。能天気な苦笑い。
その全てがクローデットの神経を尋常でないほど逆撫でしていることまでは、流石の青年も察知出来ないだろう。
(…忘れてしまったの?)
ぐらぐらと煮えるようなクローデットの頭の中で、そんな孤独な声がすること、本人ですら気付かない。
それでも…辛うじて、いつも通りの微笑は浮かべてみせた。
「もしよろしければ…今後のことについて、お話致しませんか?
そのご様子では…もう、「守る」必要もないと思われますし」
そう言って、ヴィルヘルムの耳元に、その唇を近づけて…
「出来れば、委員会街ではない場所で…二人きりで」
と、優しく囁く。